掘り下げて考える力
一番教室は、「いろいろなことを知るのが楽しい」、「頭をひねって答えに辿りつくのが面白い」、「勝負をするのが好き」、そして「きちんと結果を出したい」「他に先んじて将来の夢に向けた準備を始めたい」と考える生徒に最適の塾です。
「なぜ?」「どうして?」にこだわる授業は、「考えることそれ自体が楽しい」「ひとつひとつを深く掘り下げて理解をしたい」「難問を解ききった時の高揚感がたまらない」という生徒たちの知的好奇心を刺激します。学習意欲にあふれる生徒たちが集まる空間は、「競い合うのが面白い」「1番をとりたい」という生徒たちに、抜きつ抜かれつの白熱する勝負を提供します。技術を上げる労力を惜しまない生徒たちは、「やるからには結果にしたい」と考えます。
塾生は、高邁な志を持ち、自分の将来をしっかりと見据えて、必要な場面で必要な取り組みを潔くできることが求められます。試行錯誤を重ねながら、結果を出せる「建設的な努力」のしかたを学んでもらいます。根性論や精神論を唱えているわけではありません。戦略もないままに闇雲に奮闘するのは得策ではありません。それぞれの場面に応じて、明確な目標を立て、戦略を策定して実行に移す。その成果と過程を客観的に観察して検証し、それを次の行動の糧とすべく柔軟に対処し、成長につなげていく。ここに情熱や粘り強さを発揮するのが、価値ある努力の方法です。
一番教室では、特殊なカリキュラムを組み、早慶高校受験準備に留まることなく、その先も見据えて、専門性の高い学習を進めていきます。ただし、入塾のお問い合わせの時点では、中学受験をした経験がなくとも、小学校の授業以外に英語を学習した経験がなくとも、ひとまず問題はありません。初回の授業は、初歩的な理解の確認・整理から始まります。もちろん、基礎レベルの学習につまずく生徒を対象にした授業ではありません。学習内容の専門性を高め、加速しつつ複雑化していく授業に対応できる理解力をつけるために、まず「理解の基盤づくり」に時間を割きます。「基盤づくり」とはいえ、どの教材も徹底的に考え続けることが必要になるように計算して組まれています。難度の高い問題を掘り下げて考えていくには、様々な視点から多角的に検証していくことが必要です。その思考過程において、土台となる理解がゆらぐようでは十分な検証もなしえず、また、理論を構築することも難しくなります。先々の高度な学習内容を最小限の労力で理解して吸収し、自在に活用できるレベルに到達するには、論理的に考えるためのプラットフォームを構築することが大切です。
一番教室のカリキュラムの特徴として、中学1年生から2年生における学習の比重が大きいことが挙げられます。カリキュラムの項目だけでみれば、中学1年生の1学期まで[小学部から学習を開始した場合は小学6年生の1月頃まで]は、単元の学習がさほど進んでいないように見えます。この時期はそこから先の学習において専門性と速度を上げていくための準備期間であり、学習単元では分類しきれない、特殊な学習内容を扱います。ここで問題を見る目が少しずつ養われ、掘り下げて考えながら問題を解き進められるようになります。そこから、学習内容はどんどん高度になり、授業も加速します。この準備期間の学習密度が濃いことは、中学1年生となった小学生たちがいずれも、駿台中学生テストにおいて全国順位がひと桁になっている事実でも裏付けられます(「小学生クラス」のページの冒頭の「小学部から英語の学習を始めて『駿台中学生テスト(中1)11月』」)。学習速度は上がり、学習内容そのものも複雑化していきますが、それと同時に生徒たちの理解力も向上するため、総じて理解に要する時間や労力は減ります。しかし、学習範囲は広がり続けるため、理解の定着のための演習と既習内容の復習とに割くべき時間が増えていきます。学習の負荷は自然と増しますが、塾生は必要なこととして前向きに受け止め、授業中も楽しそうです。

正四面体の外接球
一番教室の塾生は学ぶことを純粋に愉しみます。「ホーム・実績」の冒頭の動画「図面を引いてつくって考察!正四面体の外接球」や「紹介動画・特色」の動画「つくって楽しむ立体図形」、「小学生クラス」の最初の動画「小学部の授業風景 イメージを掴む『前置詞』」「相似の知識ゼロから始めて慶應志木の入試に挑む」でご覧いただけますように、学習している内容の理解を深めるために、生徒ひとりひとりが手を動かして作業をし、じっくりと観察して考える機会も設けます。模型を実際につくる授業は、小学部でも中学部でも常に大好評です。「見て、触れて、考える」という経験を通した理解は、スクリーン画面での表層的な理解とは違った効果を生みます。自分の手で触れて、自分の目で確かめて納得した上で、さらに複雑な学習内容に進みます。ただ愉しむだけではなく、早慶高校入試問題も解ける学力が着実に身につく点は一番教室の競争優位性のひとつです。様々な問題に楽しそうに取り組む生徒たちの様子を、実際に取り組んでいる問題文とともに駆け足でご確認いただけるのが、動画「早慶に受かる理由」です。「中学受験をしない」という選択をした小学生が、「和差算(1:33)」や「通過算(1:43)」「ニュートン算(2:13)」のような中学受験算数の技術を使いこなして問題をすらすらと解きます。「入試問題を愉しめる余裕を持たせるカリキュラム」として、生徒が主体となって早慶高の入試問題の解法を吟味していく「ゼミ形式の授業(3:40)」を紹介しています。また、「一番教室の授業は見て触れて考える(2:26~3:26)」という項目では、中学2年生が立体の切断の問題を解いた後に実際にその模型を作ってみる「中2 三平方の定理(2:43)」などの図形の授業をご覧いただけます。図形につきましては、「図形の授業風景」のページにおいて、授業で実際に扱った数学の問題とともに一番教室の授業の進め方について短くまとめた動画を添えて「思考力・観察力・分析力を磨く一番教室の授業」を紹介しています。一番教室だからこそ提供できる授業があります。
「来週までのオレ」へのエール

小6の宿題プリント

がんばり抜いてまもなく中3
着実に高度になる学習内容を自然な流れで吸収できるよう、特殊なカリキュラムを複雑に組んでいます。授業の回を重ねるごとに学習内容が高度化し、以前よりも複雑な問題に対応できる力がついていることを生徒自身が実感できます。ただし、クラス全体としてのレベルも上がっていくため、教室内で学力を比較しても、早慶高校受験を目指す全生徒の中での位置が着実に上がっていることはまず認識できません。全国レベルの難関模試を受験して初めて、自らの学力レベルを客観的に把握し、クラス全体の学力レベルの高さに気づいて驚きます。生徒たちは、学習内容がいかに高度であるのかを特に意識することもないままに、新しい発見を純粋に愉しみ、自然な流れに乗って理解を深めていきます。学習した範囲で解ける入試問題があれば、小学部であっても、問題演習の中に組み込んで挑戦します。これに正解すると大いに盛り上がります。
身につけた知識がどんどん組み合わされてひねりも加えられ、難しくなっていく問題も、生徒たちは面白がって解いていきます。正しい学習法を身につけてそれを継続することで学力は自然と伸びます。一番教室では、どの生徒についても学習を済ませた単元を自在に使いこなせるように指導をしています。動画「理解が加速する特殊な指導」をご覧いただき、中学1年生が学習開始から6か月で中3単元「展開」を扱い、短時間で習得する様子をご確認ください。カリキュラムを進めることばかりにこだわらずに、理解の基盤整備にしっかりと時間を割いているからこそ実現できる授業です。もちろん、最も効果が出る学習カリキュラムと学習法は塾が提供しますが、それを実践する[継続する]か否かは生徒ひとりひとりにかかっています。
ときには、本来のカリキュラムを脱線し、授業の残り時間で頭を捻って解くような、面白い問題に取り組む機会も設けます。難問を前にした生徒たちからあがる声は「何?これ、何?これ…面白い!」「面白くて…死にそう!」。見ているこちらもわくわくしてきます。大切なのは、知的好奇心と粘り強さです。
結果を出せる 考え抜く力
旧カリキュラム 中学1年生6月 初挑戦の図形の問題。※現在では小学部のカリキュラムに含まれます。自習室を活用して宿題に取り組んでいる様子を撮影しました。古い動画ですのでちょっと長いです。youtubeで1.5倍速にしてご覧ください。
演習プリントがヨレヨレになっていることにもまったく気づかずに没頭しますが、正解に近づいているわけではありません。中学受験の経験がないため、いちから自分で考えます。
彼はここから2年8か月後に受験する早慶附属高校のすべてに合格します(動画「合格発表当日2020」へ)。
2017年当時、上記の動画を「考える」という表題で公開した時点では、とんちんかんな線を結んでいるこの中学1年生の少年が早慶附属高校に受かる可能性を疑問視される方も多かったことと思われます。中学受験のことがよくわかっているご家庭からは、「こんなのは考えていることにならない」「早慶受験をなめてはいけない」と言われていたことでしょう。一番教室の講師も早慶高校受験の厳しさを骨身にしみてよくわかっています。大手進学塾で教えていた頃は、カリキュラムに限界があり、3年間、あるいは4年間ともにがんばってきた生徒が惜しくも合格に届かずに悔し涙を見せる場面に何度となく向き合い、「2度とこんな目に遭う生徒を出さないためにはどうしたらいいのか」をひたすら考えてきました。2017年当時、ヨレヨレになったプリントにも気づかずにいつまでも飽きずにこの問題に取り組んでいる彼を見ながら、早慶附属高校に合格することを確信して動画を公開しました。学力を確実に伸ばせるとわかる、知的好奇心と集中力が彼にはあります。
- 「なぜ?」「どうして?」にこだわって全力で考え抜く。
- 自分の仮説が正しいのかどうかを粘って検証してみる。
- 授業の解説を反芻して復習の効果を最大にする。
- わからないことは妥協せずに調べ、納得するまで質問し、解決をして先に進む。
- 間違えることも楽しみながら新しい知識や技術をどんどん使ってみる。
- 失敗から学んで工夫を重ねる。
- 仲間との勝負を大いに楽しむ。
- 周囲の人々のよいところを積極的に取り入れる。
- 「進歩している自分」を楽しむ。
- 「進歩できる自分」に投資する。
…こういった姿勢を身につけながら生徒たちは学力のレベルを上げ、難関校の受験およびその先の学術研究に向けた準備を整えます。
一方、途中から転塾されて来られる場合は、すんなりと流れに乗れるわけではありません。体験授業の確認テストにおいて一桁の得点を記録してしまうこともしばしばです。すでに学習を済ませた単元であっても、自在に使いこなせるレベルにまで仕上がらないと得点にはなりません。よい結果に結びつかないのは、単なる演習量不足によるものもありますが、たいていの場合は知識や技術が上手く整理できていないことが原因となっています。「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」がなくては、結果を自らの意志でコントロールすることができません。それぞれの生徒の「成功のパターンを再現できる確実性の高さ」が一番教室の「早慶附属高校受験における合格率の高さ」です。
ひとつひとつの知識や技術についての理解が不十分であれば、正しく使いこなすことができず、掘り下げて考える力もつきません。途中から入塾をする場合、知識を再整理して自在に使える状態になる段階まで調整をつけるには、3か月から半年程度の時間と多くの労力を要します。とにかく粘り強く取り組み続けることが大切です。最初の段階から通塾している生徒たちも皆、大変なエネルギーをつぎ込んで結果にしていることを忘れてはいけません。

演習中。考える小6
学習が始まる最初の段階から授業を受けている場合は、復習の取り組みをごまかさない限りは、後から入塾する場合ほど厳しい状況に置かれることがありません。授業は早慶附属校の合格に必要なレベルへと段階を踏んで引き上げられ、ペースも次第に上がっていきます。坂をのぼっていくようなイメージです。到達点となる頂上は決まっているため、早期に学習を始めればやや緩やかな坂となります。開始時期が遅くなるほどその坂は急勾配となります。もちろん、「緩やかな坂」とは言っても、知識の幅はどんどん広がるため、レベルとペースが上がるにつれて、考えるべき要素も覚えるべき要点も増えます。難度が増していくにつれて、宿題を含めた勉強の負荷も大きくなります。次第に難度が上がる中で、生徒たちはときに苦労をしながらも、学習のペースを掴んでいきます。失敗をいくつも重ね、その経験から様々なことを学んでたくましく成長します。授業はやがて、早慶高校受験の範囲に留まらず、その先も踏まえた専門性の高い学習を本格的に進めていくようになりますが、学習のペースを掴んだ生徒たちにはそれほど大きな負担にはなりません。
段階を踏んで理解を深め、理解した内容をしっかりと定着させていくことで、学力は自然と伸びていきます。一番教室は、カリキュラムの作成はもちろん、ひとつひとつの授業とその中で扱う教材の作成においても、「粘って論理的に考える」「大胆に挑戦する」「失敗から学ぶ」そして「身につけた技術を自在に扱える力を維持する」のサイクルを徹底的に考えます。ひとつひとつの授業の細部の展開までをしっかりと計算し、随時定着の状況をはかりながら調整を加え、授業と教材を丁寧につくり上げています。この練り上げた授業と教材とが、難関校に合格できる確かな学力を築く上で大きな役割を果たしています。

早慶高の入試問題を生徒が解説
中学部の授業は最終的に、早慶高入試の過去問題などの複合問題の解法を、生徒が主体となって討論していく「ゼミ形式の授業」となります。問題を解いたその場で解説に進みます。問題を解く際の着眼点や選ぶべき解法について各々が考えをまとめ、生徒が入れかわりながら解説を進めて「最適の解法」をクラス全体で徹底的に検証します。あてられた問題の答えを言うだけでは「ゼミ形式の授業」とは言いません。「ゼミ形式の授業」は容易に成立するものではありません。「専門性の高い知識をしっかりと身につけている集団」であり、「真剣に学ぼうとする姿勢のある集団」であるからこそ、自由闊達な意見交換による知識の集積が可能になります。クラス全体に専門性の高い知識がきちんと身についてこそ、密度の濃い議論となり、互いに得るものが大きくなります。真剣に学ぼうとする姿勢があるからこそ、周囲から忌憚のない意見を求め、知識を吸収できます。「ゼミ形式の授業」は少人数で徹底した指導ができる一番教室だからこそ実現できる授業です。

受験会場へと向かう後ろ姿
入試を迎えたその日、試験会場に向かう生徒たちの顔つきをみれば、受験の結果は予測がつきます。入試に向かう生徒たちが、晴れ晴れとした表情で「いつも通りにやってくる」と言える受験であるべきです。入試を迎えて右往左往するのは、準備が足りていないという不安や後ろめたさがあるからです。結果を出すための鍛錬を積み、しっかりとした学力が備わっていれば、臆することなく入試会場に向かえます。早慶附属高校への合格を安定して実現させるのは「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」です。ただし、早慶高に合格することを目標にするのではなく、それぞれの進学先で将来の夢に向けた取り組みに着手できるプラットフォームを築いておくことを目標にするほうが賢明だと一番教室は考えます。
塾生が慶應義塾高校の合格者発表掲示板を見に行く姿を追いかけた動画「合格発表当日」「合格発表当日2020」もご覧ください。一番教室では、保護者の皆様からのご協力を得て、中学1年生からの3年間の成長の様子を写真や動画に収めています。動画「早慶に受かる理由」でも、授業を愉しむ生徒たちの生き生きとした表情をお伝えしています。
入試問題を愉しめる余裕を持たせるカリキュラム、学習の効果を最大限にするための工夫を重ねた教材と授業については「早慶入試演習 6月」の動画から始まる「考える教材と授業」のページでご確認ください。「図形の授業風景」のページでは、授業で実際に扱った数学の問題とともに一番教室の授業の進め方について短くまとめた動画を添えて「思考力・観察力・分析力を磨く一番教室の授業」を紹介しています。入塾をご検討中の保護者の皆様との個別説明会において、実際の教材をご覧いただいておりますが、皆様から「抜群の合格率の理由が納得できました」というコメントをいただきます。
一番教室のwebサイトに掲載されている写真はすべて、実際の塾生の授業中あるいは自習中の様子を撮影したものです。
切磋琢磨できる環境
授業中の生徒たちは生き生きとしています。初挑戦の難問を前にして、誰もが没頭して教室がしんと静まり返る場面、見事に解ききって正解したときの歓喜や興奮に湧き上がる場面、あと一歩で正解に届かずに悔しがる場面、仲間の好結果に素直に感心する場面、負けてはいられないぞと発奮する場面、問題の質について評し合う場面、生徒同士の絶妙なぼけとつっこみが展開される場面、講師の叱咤激励にそれぞれが目標を再確認して真一文字に口を結ぶ場面。生徒たちは様々な経験を共にし、受験まで互いによき仲間、よきライバルとして認め合います。

※ before COVID-19
授業では、確認テストの成績上位者の入れかわりが頻繁に見られます。「要点をおさえた復習」が重要であり、宿題の取り組みの丁寧さや演習量により、わずか1週間でも学力の伸び方は違ってきます。気が緩んで演習量が不足すれば、簡単に最下位にまで転落します。十分な復習をして授業に臨めば確実に結果になることを身をもって知っている生徒たちは、「得点をとって当然だ」と考えます。準備不足で結果が揮わない生徒には叱咤激励の言葉が仲間からかけられます。失敗をした生徒が翌週に抜群の結果を出してくると、素直な賞賛の言葉がかけられます。仲間の奮起をきっかけにクラス全体に火がつきます。互いに良い刺激を与え合い、切磋琢磨できる環境が整っています。
ほぼ毎回の授業の中で確認テストを実施しています。テストの種類は様々です。制限時間が設けられるテスト、速度と精度を競うテスト、徹底的に考えて答えを導き出す長時間のテスト。実施方法は目的に応じて異なります。どのテストであっても、既習内容をしっかりと復習し、速度と精度を上げる演習量を積んだ上で臨まなければなりません。合格点が設けられているものについても、合格ラインを目指すのではなく、限りなく満点に近い得点を目指して真剣に取り組んでいきます。ときには自習室で勉強をしている上級学年の生徒とともに、学年をまたいでの「計算テストバトル」なども実施されます。

〈 合格校 〉
慶應志木・慶應義塾・
早稲田実業・早大本庄
テストに限らず、授業内の問題演習においても、生徒たちは1問1問に真剣に取り組みます。単純に正答率や速度などの結果そのものを競い合うだけではなく、問題の解き方、いくつもある中からその解法を選択すべき理由などについても、互いに関心を向けます。偶然による正解はもちろん、「なんとなくそんな気がした」というような論理的に説明のつかない正解では、仲間から評価されることはありません。問題を解く際の着眼点や留意点など、答えを導き出すまでの過程に対して論理的な説明がなされることが重要です。誤答についてもそのまま流してしまわずに、誤った解答に至るまでの経緯と原因を分析し、誤りが生じる要因やその対処法についても互いに理解を共有します。少人数で、授業時間を最低でも3時間は確保しているからこそ、しっかりと考え抜く授業も成立します。
一番教室では、生徒たちに全力で臨むことを求めます。全力で臨むことにより、様々な可能性が開けていきます。全力で取り組んで失敗をすれば、生徒も真剣に反省をします。つぎに同じ失敗をしないためにはどうすればいいのかを本気で考えるようになります。そして、全力で臨んだことが実を結べば、その喜びは一層深いものになります。それがつぎの目標へと向かう活力源となります。
全力で臨む姿勢がクラス全体に行き渡ると、相乗効果が生まれます。学年を問わず、「教室にいる誰もが勉強をして当然だ」という雰囲気ができあがっています。「がんばっているのは自分だけではない」と感じることで、共感し合うことも競い合うこともできる仲間となります。
一番教室の生徒たちは、同じ志を持つ仲間とともに、考える愉しみを分かち合い、互いに良い刺激を受けて切磋琢磨し、ときに支え合って、幾多の試練を乗り越えていきます。
実際の授業の様子は、webサイト内の数々の動画でご確認ください。「ホーム・実績」の冒頭の動画「図面を引いてつくって考察!正四面体の外接球」や「紹介動画・特色」の動画「つくって楽しむ立体図形」、「小学生クラス」の最初の動画「小学部の授業風景 イメージを掴む『前置詞』」「相似の知識ゼロから始めて慶應志木の入試に挑む」は、知識の習得ばかりに偏らない、一番教室の授業の特徴がよくわかる動画です。「動画による紹介」のページの「早慶に受かる理由」では、一番教室の特色ある授業の進め方や考えることを楽しみながら学力を伸ばしていく塾生の様子を、生徒たちが実際に取り組んでいる問題文とともにご覧いただけます。また、授業で実際に扱った数学の問題とともに一番教室の授業の進め方について短くまとめた動画を添えて「思考力・観察力・分析力を磨く一番教室の授業」を紹介した「図形の授業風景」のページもご覧ください。
自分の道を切り開く力
一番教室の合格実績をご覧になって、「合格した生徒たちは特別な才能のある優秀生だったに違いない。」と思われる方が多いようです。もちろん中には、そういう生まれ持った才能を生かして難なく合格を決めている場合もあります。しかし、全員が易々と早慶附属校に合格を果たしているわけではありません。楽に出せる結果には大した中身が伴わないことを彼らはきちんと認識しています。抜群の結果を出すためには、それに見合うだけのエネルギーを投入するのも当然だと考えます。高い目標に向かって、試行錯誤を重ねて自らを鍛え上げる。目標との距離を確認しつつ調整をかけ、着実に結果を出していく。この積み重ねにより目標を実現するのが一番教室の生徒です。

〈 合格校 〉
都立日比谷・早稲田実業・
早大本庄・豊島岡女子
当然ながら、常によい結果を出し続けることができるわけではありません。早慶附属校の受験者層の学力レベルは当然ながら高く、一時の好結果に慢心はできません。特に中学3年生ともなれば、全国にいる難関高校を目指す生徒たちが受験をする全国模試(駿台高校受験公開テスト)において上位を維持し続けるというのは決して容易いことではありません。
卒塾した生徒たちが合格に至るまでに歩んできた道は決して平坦ではありませんでした。特に、一番教室を立ち上げた頃の塾生たちは、現在の一番教室が組んでいる「中学3年生の時期に余裕をもたせるカリキュラム」ではない、別のカリキュラムを引き継いで学習を進めなくてはならない状況下にあり、思うように結果が出せない時期が長くありました。「負けたくない」「まだやれる」「今度こそ納得のいく結果にする」と、前を向いてひたむきにがんばってきた結果が、このいくつもの合格です。彼らは学力だけではなく、精神的にも大きく成長し、卒塾しています。
自己投資の価値を誰よりも知っている生徒たちが一番教室の誇りです。
「講師より」のページの最後に記載させていただきました「保護者会アンケート」をぜひ、ご一読ください。一番教室を立ち上げた頃の塾生は、大手進学塾時代のカリキュラムからの継続により、現在の塾生よりもはるかに結果を出しにくい状況にありました。それでも、塾生は皆、建設的な取り組みの積み重ねの先にある結果を信じて、ひたむきにがんばり続けました。その姿をじっと堪えて見守り続けるご家庭の想いがよく伝わります。
「潜在的に持っている能力+日々の建設的な努力=入試期の学力[=入試における得点力]」これが一番教室の考え方です。能力は固定されているわけではありません。鍛えて伸ばし続けることが可能です。しかも、その伸びは誰もが予想だにしない大きな伸びとなります。一番教室に通う生徒たちは、受験に至るまでに苦しい思いも何度となく経験しますが、「建設的な取り組みの継続によって能力が上がり、成功の可能性が確実に高まる」という貴重な経験もたくさん積みます。これがそこから先の人生において、直面することになる数々の障壁も乗り越えていけるという自信に結びついています。
自己投資の価値を知る生徒たちは、受験期間においても、それ以降の人生における様々な局面においても、その強さを発揮していくことができます。やがては社会に出て行くことになる子どもたちに残すべき財産とは、有形のものではなく、時間を超えて尽きることがない無形のもの——いかに厳しい時代でも、自分自身の力で生き抜いていけるという自信と能力——であると一番教室は考えます。
多感な時期にある生徒たちは、受験を迎えるまでの数年間に、学習面のみならず、様々な問題に直面します。問題を解決していくためには、冷静な分析力、柔軟な思考力、決断力、そして行動力が必要になります。最後までやり抜く忍耐力や情熱は特に欠かせません。生徒たちが精神的に成長を遂げ、自律して問題解決にあたることができるよう、講師はそれぞれの段階に応じて必要になる助言をしていきます。もちろん、実際に試行錯誤を重ねて解決をしていくのは生徒自身です。これは授業中の問題演習にも似ています。問題の解決策を教わろうと相談にやってくる生徒には、自分で解決法を模索できるように手を貸します。やがては、直面する問題を自分の問題として認識し、自発的に行動して解決に向かうようになります。問題を解決していく力を身につけながら、社会に出ていく準備も進めていきます。

一番教室では、「早慶附属校に入る生徒となる以上は、将来は各場面においてリーダーの役割を果たすべき存在である」と考えています。早慶附属校に合格するためには、単に勉強を学び、学力を伸ばすだけでは不十分です。ひとりひとりが精神的にも成長しなくてはならないと考えます。他者に対する気遣いや思いやりの心、ひとの心をとらえていく人間的魅力、いかなる困難な状況に置かれようとも冷静に状況を分析できる判断力、厳しい試練にも臆せずに立ち向かい、障壁を乗り越えていく強い意志と高い志、そして何より、失敗を成功の足掛かりとしていくエネルギー、そういったものがなければ、ひとの上に立ち、ひとを率いていくことは難しいでしょう。一番教室は、「学力を伸ばすこと」とともに、「生徒ひとりひとりが受験を通して、人間として大きく成長していくこと」をもっとも大切にしています。