早慶に合格する理由
まずは、小4入塾、小6入塾、中1入塾と異なる時期から英語を学び始めた生徒たちの成績を、早稲田アカデミー主催「新中2 難関チャレンジ公開模試」(2月)の結果でご覧ください。
いつから学び始めても
突き抜けることは可能
着実に好結果を出せる効果的な学習法があります。入塾時期が異なる「3名の生徒で構成される中2クラス」の試験結果です。
通塾を開始する時期が小4でも、小6でも、中1でも、新中2クラス(3名)がそろって「難関チャレンジ公開模試」でひと桁の順位に入っています。小学部からの生徒たちは英語の初学者です。早稲田アカデミー主催の「難関チャレンジ公開模試」は、「開成高・国立附属高・早慶附属高 そして都立・県立トップ高志望者が集うハイレベル模試」です。
どの時期から英語の学習を始めるかによって、結果にするまでの時間差はあるものの、「もっとも効果的な学習法」を選択して、細部まで理解をして学び進めることにより、群を抜いた結果を出すことが可能です。
中学受験の4科目の勉強に追われて英語の学習に不安を覚えるのはよくあることです。小6や中1から英語を勉強し始めても手遅れ、ということはありません。スタートが遅くなることで結果にするまでに要する時間と労力が大きくなる傾向にあるというだけで、学び方を誤らなければ早慶高校受験に間に合います。
英語の成績を取り上げて「結果を出せる指導」を説明していますが、数学は成果が目に見える時期がやや遅れるというだけで、着実に学力が向上し、結果が出ます。数学は、中学受験の経験の有無などにより、計算の基礎力や基礎知識に大きな個人差があるところから始まるため、クラス内での結果を揃えるまでに時間がかかります。中学受験の経験がない生徒たちも、一番教室では中1の準備講座から学習を始めて次のような結果を出し、受験したすべての早慶高に合格しています。
「初めての『中1駿台中学生テスト(8月)』→『中3駿台高校受験公開模試(8月)→(12月)』」
「初戦『中1駿台中学生テスト(8月)』から受験直前『中3駿台高校受験公開テスト』までの成績の伸び」
早慶合格に必要なことが何であるのか。どこから手をつけて、どのようなやり方で、どの程度まで学べばいいのか。右も左もわからない状態にある小学生・中学1年生を最大で6年かけて「早慶に合格できる手応え」を自覚できるレベルにまで導くことが一番教室の役割です。授業内の様々な演習の手応えにおいても、各種模擬試験の結果においても、早慶合格に着実に近づいていることを実感できます。
授業は演習とその解説にしっかりと時間をとり、解答に至る思考の過程を生徒それぞれが説明します。問題の着眼点・留意点、別解や間違えやすいポイントなどをしっかり確認し、演習を重ねます。各自の疑問点はその場で積極的に質問し、解消しながら学習を進めます。各自の誤答についてもそこに至る経緯をしっかり分析し、クラス全員で情報を共有してその先の演習に活かせるようにします。
慶應100%合格の授業
中学1年生の数学の授業風景とともに慶應合格100%の理由を紹介。
中学1年生クラスにおいてもそれぞれの生徒が問題の解き方を解説します。
合格までのカリキュラムはもちろんのこと、授業内容そのものも特殊です。中3には生徒が主体となって早慶高校入試の過去問題の解法を吟味していく「ゼミ形式の授業」になります。小学部あるいは中学1年生の時点からそれぞれの生徒が解説をする流れが出来上がっているため、ゼミ形式の授業も円滑に進められます。
中3「ゼミ形式」の授業
生徒による入試問題解説
中学3年生は、早慶高校入試問題などを題材に、出題の意図や解法などについて意見交換をしながら考察を加えていく「ゼミ形式」の授業になります。
「入試の制限時間内で、精度を損なうことなく、いかに効率よく正解に至るか」をたのしみながら考えて解き、そこから解法に関する意見交換をして、皆で考察を加えていくのが一番教室の中3の入試演習です。
入試問題を自分の力で解説できるレベルになっていれば、入試において英語と数学の2科目が高得点に安定します。早慶に合格するのも自然な流れといえます。
途中入塾生も学力が飛躍的に向上します。「途中入塾・講師より」 のページの「小5途中入塾 それは…」から始まる7つの動画でその軌跡をご覧ください。「勘で当てる算数」から脱却し、「数学的論拠に基づいた判断と精度の高い処理」ができるようになるためには、的確な指導と時間が必要です。
動画「早慶合格ルート 授業・復習・活用・模試」でご覧いただいたように、「早慶高校受験合格」という目標までの道しるべがある上で、結果を出すための効果的な取り組みについてじっくり学べる機会を得られることが一番教室で学ぶ最大の利点です。
ばらばらの入塾時期、ばらばらの学力の生徒たちが、そろって早慶高校受験で結果を出せる指導があります。
当該ページでは、「早慶に安定して合格できる学力が身につくまでの過程」をご説明します。入塾から合格まで、生徒が成長していく姿を通して、一番教室の全体像を把握していただきます。生徒の「学習に臨む姿勢」と講師の「教材と授業の質に対するこだわり」とが両輪となり、「早慶高校受験における安定した合格」が可能になる高い学力が備わります。
「一番教室」の実績・授業方針
停電中ではなく数学の授業中
問題を解いたり観察したり
一番教室では、小学生、あるいは中学1年生の入塾時点での学力に関係なく、中学3年間(+小学部)から早慶高校受験に向けて指導をした歴代の塾生の全員が、早慶高校受験において複数校に合格しています。これまで、慶應義塾高校合格率100%かつ慶應義塾志木高校合格率100%です。
第1志望である都立日比谷・都立西・都立戸山、あるいは開成高校に進学した場合を除いて、早慶志望者の全員が第1志望の早慶高に進学しています。卒塾生は大半が中学受験をしていない生徒たちです。私立中学を受験した経験がある卒塾生はこれまでに1名しかいません(「早慶合格実績・都立高校合格実績」でご確認ください)。
この早慶合格に至るまでの軌跡として、塾生全員について全国模試「駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト」の数値も公開しています。入塾の最初の時点での学力レベルに関係なく、塾生の全員が高い数値を記録しています(「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」)。
小学生あるいは中学1年生から学習を進め、中学2年生の秋には早慶高校受験の入試過去問題に取りかかることができる特殊なカリキュラムで進めます(動画「中2早慶入試演習 慶應義塾H24 英語」)。中学2年生の冬期以前では、速度・精度がまだまだ十分ではないため、時間内で5~6割、時間を延長しても8割~8割5分の得点です。早慶合格に向けた準備が整いつつあることが実感できるくらいの得点にはなっています。早慶入試演習の開始時期を早めても、実際に得点にできる学力がついていなければ価値がありません。一番教室には、この特殊なカリキュラムを成立させられる授業の組み立てと教材の工夫とがあります。
知識の習得にばかり偏る授業はしません。授業の中で実際に手を動かして作業をし、じっくりと考察する機会も多く設けています。受験指導専門の講師の助言も得られる環境で、試行錯誤を重ねつつ模型を組み立てて「見て、触れて、考える」という豊かな経験を通した理解は、紙面上・スクリーン画面上での表層的な理解とは違った効果を生みます。
実際の授業で扱う学習内容は高校受験の範囲に留まりません。高校受験の早慶合格を最終目標とせずに、将来的にさらに専門性を高めて学び続けられる準備を整えます。これにより、運に頼らない「実力勝負による合格」を可能にし、高校進学後も学力に余裕をもって、将来の目標に向けた準備に取りかかれるようにします。
2022年に「中学2年生の秋に早慶高校受験の入試問題演習に取りかかれるカリキュラム」が完成し、早い時期に早慶に合格する見通しが立ち、入試直前期に余裕が出るようになりました。入試過去問題にただ取り組むだけではなく、解き終えた直後に生徒自身が問題解説に取り組むところが一番教室流です。早慶高校入試の過去問題を初見で解けるだけではなく、生徒自らが解説できるようになります(動画「早慶高校入試の図形問題 ひらめきの瞬間のつくり方」)。これが安定して早慶に合格している最大の理由です。中学部では講師が一方的に説明をする授業ではなく、生徒が主体となって様々な知識や技術について検証していく「ゼミ形式」の授業になります。
2018年に打ち出した「中学受験を選択せずに小学4年生から始める早慶高校受験準備」という戦略は、2024年春にようやくの結果報告となりました。慶應義塾・慶應志木・早大本庄の3校すべてに余裕を持って合格しています。最短で結果を出しても6年の歳月を要するプロジェクトでしたが、 「中学受験を選択せずに小学4年生から早慶高校受験の合格につなげるしくみ」もあることが示せるようになりました。現在は新たなプロジェクトに挑戦しています。
これまでのところはかなりの余裕をもって早慶に合格していますが、時代の変化も考慮して、2024年からは「中学受験をしない小学部で中学受験算数を本格的に学ぶカリキュラム」により学習を進めています。慶應義塾湘南藤沢中等部の入試問題に取り組んでいる様子もご覧ください。
これにより、中学受験から早慶高校受験に切りかえる途中入塾生にも、挑戦し甲斐のある学習内容になっています。
中3の秋以降は、希望者を対象に、さらなる発展内容を学びます。数学は、中1~中2の学習では扱っていなかった数学ⅠA(集合・二次関数・三角比)の先取りもします。早慶にぎりぎり合格するラインを狙うのではなく、早慶合格に余裕を持たせた上で、進学先で一歩先んじることができるルートを進みます。
高校受験で早慶に合格する利点
最終的に早慶に進学するのであれば、「高校受験で早慶に進学するルート」をおすすめします。大学受験を経る場合には、大学入学から就職[起業]まで、あわただしい日々の中では将来の可能性について考える余裕が十分ではないことが多々あります。“部活動や趣味に打ち込みつつも、見聞を広め、得意とする分野や興味のわく分野の学問に早くから手をつけ、将来に向けた準備をする時間が大学受験組よりもさらに3年多く確保できる”のが高校受験で早慶に進学する最大の利点だというのが卒塾生の意見です。
早慶にぎりぎりで合格することはおすすめできません。合格後に、内部進学の優秀な生徒たちに、あるいは、大学に進んだ先で、しっかり学んできた大学受験組に、大差をつけられて肩身の狭い思いをするようでは、早慶を選択した価値が損なわれてしまいます。卒塾生はそれぞれの進学先で進みたい分野に合わせて、慶應経済、慶應理工、慶應法、早稲田政経など、学部を自由に選べるように学び進めています。高校受験で早慶に合格する選択が最大の価値を生むように、中学3年間を効果的に活用すべきです。
慶應義塾・早稲田を真剣に志望しているのであれば、ぜひ、中学3年間を効果的に活用し、高校受験で早慶に合格をすることだけではなく、その先の可能性を広げておくことにも目を向けてください(動画「慶應義塾合格の先を見据えて 司法試験予備試験~弁護士」)。
早慶高校受験に向けた勉強は、特に男子の場合は、中学受験で早慶を目指すほどの負荷ではありません。当然ながら、司法試験予備試験を突破して弁護士になるような大変さもまったくありません。しかしながら、中学受験も大学受験も経験していない生徒たちは「人生で一番大変だったのは高校受験だった」と口を揃えて言います。「人生初の受験」として記憶に残るからでしょう。
実際にはその先の人生において高校受験よりも大変な経験はいくらでもあります。ただ、「初めての受験」という人生の一大イベントに向けて「3年間しっかりと準備を重ね、自らを鍛え上げて臨んだ結果、いくつもの合格を手にした」という経験がある彼らには、高校受験以降に立ちはだかる幾多の障壁も、越えられない壁にはならないようです。
中学受験や大学受験を経験した生徒たちは「(一番教室の学習の流れに乗っていれば)どうすれば早慶に合格できるのかを見通せて、やるべきことを実践するだけでどんどん受かったから、高校受験は本当にラクだった。」と言います。高校受験で早慶にすべて合格した上で都立独自入試作成校に進学した生徒たちは、大学受験においては合格までの道を自らの勘を頼りに進まねばならず、非常に心細い思いをしたようです。
「早慶高校受験合格」という目標までの道しるべがある上で、結果を出すための効果的な取り組みについてじっくり学べる機会と将来的にさらに専門性を高めて学び続けられる学力とを得られることが、一番教室で学ぶ利点です。
高校受験で早慶に進学して将来の準備に取りかかるにせよ、早慶をおさえに都立最難関に進学して大学受験をするにせよ、早慶高校受験に真剣に取り組んで高いレベルの学力を養い、試行錯誤を重ねて結果にしていく方法がわかっている彼らには、高いレジリエンス(困難にぶつかっても柔軟に対応して乗り越える力)があるため、高校受験のその先で幾多の試練を迎えてもひるまずに前に進み続けられます。それにより、様々な場面において好機を掴みやすくもなります。
早慶に合格するまでの流れ
一番教室では、特殊なカリキュラムを組み、早慶高校受験準備に留まることなく、その先も見据えて、専門性の高い学習を進めます。ただし、入塾のお問い合わせの時点では、中学受験の経験がなくてもひとまず問題はありません。
初回の授業は、初歩的な理解の確認・整理から始まりますが、当然ながら、基礎レベルの学習につまずく生徒を対象にした授業ではありません。学習内容の専門性を高め、加速しつつ複雑化していく授業に対応できる理解力をつけるために、まずは「理解の基盤づくり」に時間を割きます(「加速する授業とは?」)。
「基盤づくり」とはいえ、どの教材であっても徹底的に考え続けることが必要になるように計算されています。単純な問題演習はありません。難度の高い問題を掘り下げて考えていくには、様々な視点から多角的に検証していくことが必要です。その思考過程において、土台となる理解がゆらぐようでは十分な検証もなしえず、また、理論を構築することも難しくなります。
先々の高度な学習内容を最小限の労力で理解して吸収し、自在に活用できるレベルに到達するには、論理的に考えるためのプラットフォームを構築することが大切です。
小学部あるいは中1の1学期に扱う内容であっても決して平易というわけではありません。この準備期間に問題を見る目を養い、掘り下げて考えながら問題を解き進められるようにします。そこから、学習内容は回を重ねるごとに高度になり、授業も加速します。この準備期間の学習密度が濃いことは、中学1年生となった小学生たちがいずれも、駿台中学生テストにおいて全国順位がひと桁になっている事実でも裏付けられます(「小6/中1(1学期)」のページ冒頭の「小学部から英語の学習を始めて『駿台中学生テスト(中1)11月』」)。
次第に学習速度は上がり、学習内容そのものもかなり複雑化していきますが、それと同時に生徒たちの理解力も向上するため、総じて理解に要する時間や労力は減ります。しかし、学習範囲は広がり続けるため、理解の定着のための演習と既習内容の復習とに割くべき時間が増えていきます。学習の負荷は自然と増しますが、塾生は必要なこととして前向きに受け止め、授業中も楽しそうです。
つぎの動画を見比べることで、授業のレベルが次第に上がり、加速していく様子も、それとともに学力が飛躍的に伸びる様子も分かります。小学部は①から③までを2年少々をかけて、中学1年生から入塾するとわずか半年で学びます。
① 小4授業風景 前置詞の導入
② 知識を運用する力
③ 思考力を活かす 小6英作文
単純な類題演習方式はとりません。これまでに学んだ知識と新たに増えた技術を駆使して、その場で与えられた様々な日本語を英語に変換します。すべて初見の問題です。「学力がある」とは「どんな問題にでも自在に対応できる力がある」ということです。
正四面体の外接球
「ぴったり合う!」
塾生は学ぶことを純粋にたのしみます。「ホーム・実績」の動画「図面を引いてつくって考察!正四面体の外接球」や「紹介動画・特色」の動画「つくって楽しむ立体図形」などでご覧いただけますように、学習している内容の理解を深めるために、生徒ひとりひとりが手を動かして作業をし、じっくりと観察して考える機会も設けます。模型を実際につくる授業は、小学部でも中学部でも常に大好評です。
受験指導専門の講師の助言も得られる環境で「見て、触れて、考える」という豊かな経験を通した理解は、紙面上・スクリーン画面上での表層的な理解とは違った効果を生みます。工作道具を効果的に使い、効率の良い手順を考えつつ、試行錯誤を重ねて模型を作成することも非常にいい刺激になります。
既成の商品で観察をすれば時間的効率はいいかもしれません。しかし、自らの手で図面を起こしてつくりあげた立体模型による観察は、喜びや感動が大きく、忘れがたい経験となります。時間を費やすのであれば、それは豊かな経験ができる「価値のある時間の使い方」であるべきです。自分の手で触れて、自分の目で確かめて納得した上で、授業はさらに複雑な学習内容へと進みます。
好奇心を満たすばかりではありません。早慶高校入試問題を自分の力で解ける学力が着実に身につくところが一番教室流です。
早慶入試問題の図形を生徒たちが自ら解説する「早慶高校入試の図形問題 ひらめきの瞬間のつくり方」、中学2年生が立体の切断の問題演習後に実際にその模型を作る「中2 三平方の定理」などの動画は「数学 図形の授業」のページでご覧いただけます。
様々な問題に楽しそうに取り組む生徒たちの様子を、実際に取り組んでいる問題文とともに駆け足でご確認いただけるのが、動画「慶應・早稲田に受かる理由」です。かなり古いカリキュラムにもとづいた授業内容を紹介している動画ですが、新型コロナウイルス感染症が流行する以前の撮影であるため、マスクの着用がなく、生徒たちの表情がわかりやすいという利点があり、そのまま使用しています。
☟「来週までのオレ」へのエール
小6の宿題プリント
がんばり抜いてまもなく中3
着実に高度になる学習内容を自然な流れで吸収できるよう、特殊なカリキュラムを複雑に組んでいます。授業の回を重ねるごとに学習内容が高度化し、以前よりも複雑な問題に対応できる力がついていることを生徒自身が実感できます。ただし、クラス全体としてのレベルも上がっていくため、教室内で学力を比較しても、早慶高校受験を目指す全生徒の中での位置が着実に上がっていることはまず認識できていません。
全国レベルの難関模試を受験して初めて、自らの学力レベルを客観的に把握し、クラス全体の学力レベルの高さに気づいて驚きます。生徒たちは、学習内容がいかに高度であるのかを特に意識することもないままに、新しい発見を純粋にたのしみ、自然な流れに乗って理解を深めていきます。学習した範囲で解ける入試問題があれば、小学部であっても、問題演習の中に組み込んで挑戦します。これに正解すると大いに盛り上がります。
身につけた知識がどんどん組み合わされ、ひねりも加えられて難しくなっていく問題も、生徒たちは面白がって解き進めます。正しい学習法を身につけ、それを継続することで学力は自然と伸びます。一番教室では、どの生徒についても学習を済ませた単元を自在に使いこなせるように指導をしています。この理解の基盤があることで、学習内容が複雑化しても、授業の速度を大きく落とさずにすむようになります。
小学生あるいは中学1年生から理解を積み上げて中学2年生の秋には早慶高校入試問題演習に取りかかる特殊なカリキュラムで学習します。この進度の速さは、カリキュラムを先に進めることばかりにこだわらず、理解の基盤整備にしっかりと時間を割いているからこそ実現できる授業です。もちろん、最も効果が出る学習カリキュラムと学習法は塾が提供しますが、それを実践する[継続する]か否かは生徒ひとりひとりにかかっています。
ときには、本来のカリキュラムを脱線し、授業の残り時間で頭を捻って解くような、面白い問題に取り組む機会も設けます。難問を前にした生徒たちからあがる声は「何?これ、何?これ…面白い!」「面白くて…死にそう!」。見ているこちらもわくわくしてきます。大切なのは、知的好奇心と粘り強さです。
小6で青チャートも解ける
理解重視の先取り数学
中学受験をしない小学6年生の数学。「一次不等式・連立不等式」の授業です。
2時間で応用問題まで学べるのは、理解重視の指導の積み重ねによるものです。
一番教室の先取り授業は、自分の力で応用問題までが解けるだけの実力がつきます。理屈を理解して、使いこなせる知識や技術にすることが大切です。
結果を出せる 考え抜く力
旧カリキュラム 中学1年生6月 初挑戦の図形の問題。※現在では小学部のカリキュラムです。自習室を活用して宿題に取り組んでいる様子です。YouTubeで2倍速でご覧ください。
演習プリントがヨレヨレになっていることにもまったく気づかずに没頭しますが、正解に近づいているわけではありません。「面白いから自分で考えてみてごらん」と授業で渡された図形のプリント。中学受験の経験がなく、予備知識もないままに、いちから自分で考えています。
彼はここから2年8か月後に早慶の受験校すべてに合格します(動画「合格発表当日2020」へ)。
2017年当時、上記の動画を「考える」という表題で公開した時点では、とんちんかんな線を結んでいるこの中学1年生の少年が早慶に受かる可能性を疑問視される方も多かったことと思われます。中学受験のことがよくわかっているご家庭からは「こんなのは考えていることにならない」「早慶受験をなめてはいけない」と言われていたことでしょう。一番教室の講師も早慶高校受験の厳しさは骨身にしみてよくわかっています。
大手進学塾で教えていた頃は、カリキュラム・教材と授業時間に制約があり、3年間、あるいは4年間ともにがんばってきた生徒が惜しくも合格に届かずに悔し涙を見せる場面に何度となく向き合わされました。「2度とこんな目に遭う生徒を出さないためにはどうしたらいいのか」をひたすら考えてきました。2017年当時、ヨレヨレになったプリントにも気づかずに、いつまでも飽きずにこの問題に取り組んでいる彼を見ながら、一番教室の指導の下で早慶に合格することを確信し、動画を公開しました。学力を確実に伸ばせるとわかる、知的好奇心と集中力、そして粘り強さが彼にはあります。
現在はカリキュラムも変わり、動画「小6で青チャートも解ける 理解重視の先取り数学」でご覧いただいたように小学生から数学の授業を始めています(2024年度からは中学受験算数を本格的に学ぶカリキュラムになります)。いずれの動画でも生徒たちは没頭して問題解決に取り組んでいます。一番教室は、彼らのような姿勢で学べる生徒を募集しています。
- 「なぜ?」「どうして?」にこだわって全力で考え抜く。
- 自分の仮説が正しいのかどうかを粘って検証してみる。
- 授業の解説を反芻して復習の効果を最大にする。
- わからないことは妥協せずに調べ、納得するまで質問し、解決をして先に進む。
- 間違えることも楽しみながら新しい知識や技術をどんどん使ってみる。
- 失敗から学んで工夫を重ねる。
- 仲間との勝負を大いに楽しむ。
- 周囲の人々のよいところを積極的に取り入れる。
- 「進歩している自分」を楽しむ。
- 「進歩できる自分」に投資する。
…こういった姿勢を身につけながら生徒たちは学力のレベルを上げ、難関校の受験およびその先の学術研究に向けた準備を整えます。
一方、途中から転塾されて来られる場合は、すんなりと学習の流れに乗れないことがほとんどです。体験授業の確認テストにおいて一桁の得点を記録してしまうこともしばしばです。また、小学部あるいは中学1年生からの入塾においても、先取り学習あるいは中学受験勉強をなんとなく進めてきてしまった生徒につきましては、思考を伴わずに機械的な演習をくり返してきたために、論理的に答えを出す習慣がないことから、大苦戦を強いられています。すでに学習を済ませた単元であっても「理屈を理解して自在に使いこなせるレベル」「高い精度を維持した最速の処理力」にまで仕上げなくては確実な得点にできません。よい結果に結びつかないのは、単なる演習量不足によるものもありますが、多くの場合は「知識や技術が上手く整理できていないままに作業だけを丸覚えしていること」が原因となっています。理解を重視した学びにしなくては、活用ができません。
最初のカウンセリングにおいて講師による細かい分析をきき、初めて伸び悩みの原因に気づくケースが非常に多いです。「これだけ細かく観察をして、どこに問題があるのかを分析して対処法を教えてもらえるとは思わなかった。」と喜んでいただける一方で、「ここまで基礎的な理解が足りていないとは思わなかった。」とがっかりされることにもなっています。「徹底的に活用できる知識」にするには、まずは「きちんと理解をするところ」から始めなくてはなりません。理解があやふやだったり、一応の理解はしても正確に処理ができなかったりするようでは、結果に結びつきません。「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」を身につけることで、結果を自らの意志でコントロールできるようになります。それぞれの生徒における「成功のパターンを再現できる確実性の高さ」が、一番教室の「高校受験における早慶合格率の高さ」です。
ひとつひとつの知識や技術についての理解が不十分であれば、正しく使いこなすことができず、掘り下げて考える力もつきません。途中から入塾をする場合、知識を再整理して自在に扱える状態になる段階まで調整をつけるには、3か月から半年程度の時間と多くの労力を要します。とにかく粘り強く取り組み続けることが大切です。最初の段階から通塾している生徒たちも皆、大変なエネルギーをつぎ込んで結果にしていることを忘れてはいけません。
演習中。考える小6
学習が始まる最初の段階から授業を受けている場合は、復習[宿題]の取り組みをごまかしてしまうことがない限り、後から入塾する場合ほど厳しい状況に置かれることはまずありません。授業は早慶の合格に必要なレベルへと段階を踏んで引き上げられ、ペースも次第に上がります。坂をのぼっていくようなイメージです。到達点となる頂上は決まっているため、早期に学習を始めればやや緩やかな坂となります。開始時期が遅くなるほどその坂は急勾配となります。もちろん、「緩やかな坂」とは言っても、知識の幅はどんどん広がるため、レベルとペースが上がるにつれて、考えるべき要素も覚えるべき要点も増えます。
難度が増していくにつれて、宿題を含めた勉強の負荷も大きくなります。生徒たちはときに苦労をしながらも成長をとげ、学習のペースを掴んでいきます。段階を踏んで理解を深め、理解した内容を着実に定着させていきます。学習の密度を上げながら加速をしていく中で生徒たちも成長しています。
一番教室は、カリキュラムの作成はもちろん、ひとつひとつの授業とその中で扱う教材の作成においても、「粘って論理的に考える」「大胆に挑戦する」「失敗から学ぶ」そして「身につけた技術を自在に扱える力を維持する」のサイクルを徹底的に考えます。ひとつひとつの授業の細部の展開までをしっかりと計算し、随時定着の状況をはかりながら調整を加え、授業と教材を丁寧につくり上げています。この練り上げた授業と教材とが、難関校に合格できる確かな学力を築く上で大きな役割を果たします。
早慶高の入試問題を生徒が解説
中学部の授業は最終的に、生徒が主体となって「早慶高入試の過去問題などの複合問題の解法」を討論していく「ゼミ形式の授業」となります。問題を解いたその場で解説に進みます。問題を解く際の着眼点や選ぶべき解法について各々が考えをまとめ、生徒が入れかわりながら解説を進めて「最適の解法」をクラス全体で徹底的に検証します。
あてられた問題の答えを述べるだけでは「ゼミ形式の授業」とは言いません。講師と最前列に座る生徒とだけで成立しているやりとりではなく、全員が参加をして意見交換をしながら考察を加え、理解を深めるのが「ゼミ形式の授業」です。「ゼミ形式の授業」は容易に成立するものではありません。
「専門性の高い知識をしっかりと身につけている集団」であり、「真剣に学ぼうとする姿勢のある集団」であるからこそ、自由闊達な意見交換による知識の集積が可能になります。クラス全体に専門性の高い知識がきちんと身についてこそ、密度の濃い議論となり、互いに得るものが大きくなります。真剣に学ぼうとする姿勢があるからこそ、周囲から忌憚のない意見を求め、知識を吸収できます。
「ゼミ形式の授業」は少人数で徹底した指導ができる一番教室だからこそ実現できる授業です。中学受験の経験が一切ない中3生たちがホワイトボードを使って早慶高校入試の図形問題を解説している様子を収めた動画「早慶高校入試の図形問題 ひらめきの瞬間のつくり方」もご確認ください。実際に図形問題を解く際には、図をなぞりながら「ひらめきの瞬間」を待つようなことはしません。解き方のポイントをふまえて解き進めます。
受験会場へと向かう後ろ姿
入試を迎えたその日、試験会場に向かう生徒たちの顔つきをみれば、受験の結果は予測がつきます。入試に向かう生徒たちが、晴れ晴れとした表情で「いつも通りにやってくる」と言える受験であるべきです。入試を迎えて右往左往するのは、準備が足りていないという不安や後ろめたさがあるからです。結果を出すための鍛錬を積み、しっかりとした学力が備わっていれば、臆することなく入試会場に向かえます(「卒塾生の財産」)。
試験期間中は随時「合格」の結果が出るため、「緊張感と高揚感が入り交じった浮きたつような気分」を味わえます。
運に頼らない受験をするため、中1から中3の入試直前期までの学力の伸びを個人成績表で確認できます。
「初めての『中1駿台中学生テスト(8月)』→『中3駿台高校受験公開模試(8月)→(12月)』」
「初戦『中1駿台中学生テスト(8月)』から受験直前『中3駿台高校受験公開テスト』までの成績の伸び」
早慶高校入試において安定した合格を実現させるのは「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」です。ただし、高校受験で早慶に合格すること自体を目標にするのではなく、それぞれの進学先で将来の夢に向けた取り組みに着手できる学力のプラットフォームを築いておくことを目標に据えるほうが賢明だと一番教室は考えます。
塾生が慶應義塾高校の合格者発表掲示板を見に行く姿を追いかけた動画「合格発表当日」「合格発表当日2020」もご覧ください。一番教室では、保護者の皆様からのご協力を得て、中学1年生あるいは小学生からの数年間の成長の様子を写真や動画に収めています。
動画「慶應義塾高校に受かる入試問題分析&解く手順」から始まる「考える教材と授業」のページでは。入試問題をたのしめる余裕を持たせるカリキュラム、学習の効果を最大限にするための工夫を重ねた教材についてまとめています。
動画「早慶高校入試の図形問題 ひらめきの瞬間のつくり方」から始まる「数学 図形の授業」のページでは、一番教室の授業の特殊な進め方について短くまとめた動画を添えて「思考力・観察力・分析力を磨く一番教室の授業」を紹介しています。個別説明会において実際の教材をご覧いただけます。
切磋琢磨と情報共有の空間
授業中の生徒たちは生き生きとしています。初挑戦の難問を前にして、誰もが没頭して教室がしんと静まり返る場面、見事に解ききって正解したときの歓喜や興奮に湧き上がる場面、あと一歩で正解に届かずに悔しがる場面、仲間の好結果に素直に感心する場面、負けてはいられないぞと発奮する場面、問題の質について評し合う場面、生徒同士の絶妙なぼけとつっこみが展開される場面、講師の叱咤激励にそれぞれが目標を再確認して真一文字に口を結ぶ場面。生徒たちは様々な経験を共にし、受験まで互いによき仲間、よきライバルとして認め合います。
※before COVID-19
授業では、確認テストの成績上位者の入れかわりが頻繁に見られます。「要点をおさえた復習」が重要であり、宿題の取り組みの丁寧さや演習量により、わずか1週間でも学力の伸び方は違ってきます。
気が緩んで演習量が不足すれば、簡単に最下位にまで転落します。十分な復習をして授業に臨めば確実に結果になることを身をもって知っている生徒たちは、「得点をとって当然だ」と考えます。準備不足で結果が揮わない生徒には叱咤激励の言葉が仲間からかけられます。
失敗をした生徒が翌週に抜群の結果を出してくると、素直な賞賛の言葉がかけられます。仲間の奮起をきっかけにクラス全体に火がつきます。互いに良い刺激を与え合い、切磋琢磨できる空間を生み出します。
授業の中でさまざまな確認テストを実施します。制限時間が設けられるテスト、速度と精度を競うテスト、徹底的に考えて答えを導き出す長時間のテスト。実施方法は目的に応じて異なります。どのテストであっても、既習内容をしっかりと復習し、速度と精度を上げる演習量を積んだ上で臨まなければなりません。合格点が設けられているテストは、合格ラインを目指すのではなく、限りなく満点に近い得点を目指して真剣に取り組みます。
ときには自習室で勉強をしている上級学年の生徒とともに、学年をまたいでの「計算テストバトル」なども実施されます。うかうかしていると低学年の生徒に負けます。
〈 合格校 〉
慶應志木・慶應義塾・
早稲田実業・早大本庄
テストに限らず、授業内の問題演習においても、生徒たちは1問1問に真剣に取り組みます。単純に正答率や速度などの結果そのものを競い合うだけではなく、問題の解き方、いくつもある中からその解法を選択すべき理由などについても、互いに関心を向けます。偶然による正解はもちろん、「なんとなくそんな気がした」というような論理的に説明のつかない正解では、仲間から評価されることはありません。
問題を解く際の着眼点や留意点など、答えを導き出すまでの過程に対して論理的な説明がなされることが重要です。誤答についてもそのまま流してしまわずに、誤った解答に至るまでの経緯と原因を分析し、誤りが生じる要因やその対処法についても互いに理解を共有します。少人数で、授業時間を最低でも3時間は確保しているからこそ、考え抜く授業も成立します。
一番教室では、生徒たちに全力で臨むことの重要性をくり返し説きます。ある程度の負荷をかけた取り組みをすることで能力は上がります。単純作業ばかりをくり返してもできるようになることは増えません。成長を続けるためには、その各段階においてできることを全力で取り組む必要があります。全力で取り組んだ結果、能力が上がり、つぎの段階においてできることが増えます。全力で取り組んで失敗をすれば、その反省も真剣なものになります(動画「慶應100%合格の授業」の「③1つ1つの間違えをフィードバック(1:06)」をご覧ください)。つぎに同じ失敗をしないためにはどうすればいいのかを本気で考え、いつまでも同じところで足踏みを続けることがなくなります。そして、全力で臨んだことが実を結べば、その喜びも自信も一層深いものとなり、それがつぎの目標へと向かう活力源となります。
一方、余力を残した取り組みを重ね、失敗のひとつひとつに「本気でやればできたけれど、気乗りしなかったからできなかった」と口にする癖があると、自らの能力を読み誤って過信をするようになり、本当に勝負をかけなくてはならない場面ではすぐにエンジンが停止します。バラ色の眼鏡をかけて「やればできる」と口にするだけでは状況は少しも好転しません。着実に結果を出せる生徒は、自らが出せる力がどのくらいのものであるのかを大体把握できていることから、計画を立てるときも具体性のある予定を組むことができます。
全力で臨む姿勢が空間全体に行き渡ると、そこに相乗効果が生まれます。学年を問わず、その空間にいる誰もが自らの能力を伸ばそうとする雰囲気ができあがっています。「がんばっているのは自分だけではない」と感じることで、共感し合うことも競い合うこともできる仲間となります。
一番教室の生徒たちは、学年もまたいで、同じ志を持つ仲間とともに、考えるたのしみを分かち合い、互いに良い刺激を受けて切磋琢磨し、ときに支え合って、幾多の試練を乗り越えていきます。
実際の授業の様子は、webサイト内の数々の動画でご確認ください。
自分の道を切り開く力
早慶高校受験の合格実績をご覧になって「合格した生徒たちは特別な才能のある優秀生だったに違いない。」と思われる方が多いようです。もちろん中には、そういう生まれ持った才能を生かして難なく合格を決めている場合もあります。しかし、全員が易々と早慶に合格を果たしているわけではありません。
楽に出せる結果には大した中身が伴わないことを彼らはきちんと認識しています。抜群の結果を出すためには、それに見合うだけのエネルギーを投入するのも当然だと考えます。
高い目標に向かって、試行錯誤を重ねて自らを鍛え上げる。目標との距離を確認しつつ調整をかけ、着実に結果を出していく。この積み重ねにより目標を実現するのが一番教室の生徒です。
〈 合格校 〉
都立日比谷・早稲田実業・
早大本庄・豊島岡女子
当然ながら、常によい結果を出し続けることができるわけではありません。早慶の受験者層の学力レベルは当然ながら高く、一時の好結果に慢心はできません。特に中学3年生ともなれば、全国にいる難関高校を目指す生徒たちが受験をする全国模試(駿台高校受験公開テスト)において上位を維持し続けるというのは決して容易いことではありません。
卒塾した生徒たちが合格に至るまでに歩んできた道は決して平坦ではありませんでした。特に、一番教室を立ち上げた頃の塾生たちは、現在の一番教室が組んでいる「中学3年生の時期に余裕をもたせるカリキュラム」ではない、別のカリキュラムを引き継いで学習を進めなくてはならない状況下にあり、思うように結果が出せない時期が長くありました。「負けたくない」「まだやれる」「今度こそ納得のいく結果にする」と、前を向いてひたむきにがんばってきた結果が、このいくつもの合格です。彼らは学力だけではなく、精神的にも大きく成長し、卒塾しています。
自己投資の価値を誰よりも知っている生徒たちが一番教室の誇りです。
「途中入塾・講師より」のページの最後に記載させていただきました「保護者会アンケート」をぜひ、ご一読ください。一番教室を立ち上げた頃の塾生は、大手進学塾時代のカリキュラムからの継続により、現在の塾生よりもはるかに結果を出しにくい状況にありました。それでも、塾生は皆、建設的な取り組みの積み重ねの先にある結果を信じて、ひたむきに学び続けました。その姿をじっと堪えて見守り続けるご家庭の想いがよく伝わります。
「潜在的に持っている能力[その時点での能力]+日々の建設的な努力=将来の時点での潜在的能力[将来の時点で持ち合わせている能力]」これが一番教室の考え方です。受験であれば「現在の得点力+日々の建設的な努力=入試期の得点力」と言いかえられます。能力は固定されているわけではありません。鍛えて伸ばし続けることが可能です。しかも、その伸びは誰もが予想だにしないような大きな伸びとなります。
一番教室に通う生徒たちは、受験に至るまでに苦しい思いも何度となく経験しますが、「建設的な取り組みの継続によって能力が上がり、成功の可能性が確実に高まる」という貴重な経験もたくさん積みます。これがそこから先の人生において、直面することになる数々の障壁も乗り越えていけるという自信に結びついています。
自己投資の価値を知る生徒たちは、受験期間においても、それ以降の人生における様々な局面においても、その強さを発揮していくことができます。やがては社会に出て行くことになる子どもたちに残すべき財産とは、有形のものではなく、時間を超えて尽きることがない無形のもの——いかに厳しい時代でも、自分自身の力で生き抜いていけるという自信と能力——であると一番教室は考えます。
多感な時期にある生徒たちは、受験を迎えるまでの数年間に、学習面のみならず、様々な問題に直面します。問題を解決していくためには、冷静な分析力、柔軟な思考力、決断力、そして行動力が必要になります。最後までやり抜く忍耐力や情熱は特に欠かせません。生徒たちが精神的に成長を遂げ、自律して問題解決にあたることができるよう、講師はそれぞれの段階に応じて必要になる助言をしていきます。
当然ながら、実際に試行錯誤を重ねて解決をしていくのは生徒自身です。これは授業中の問題演習にも似ています。問題の解決策を教わろうと相談にやってくる生徒には、自分で解決法を模索できるようになるように助言します。生徒たちは試行錯誤を重ね、直面する問題を自分自身の問題として認識し、自発的に行動して解決に向かうようになります。問題を解決していく力を身につけながら、社会に出ていく準備も進めていきます。
一番教室では、「早慶に入る生徒となる以上は、将来は各場面においてリーダーの役割を果たすべき存在である」と考えています。早慶に合格するためには、単に勉強を学び、学力を伸ばすだけでは不十分です。ひとりひとりが精神的にも成長しなくてはならないと考えます。他者に対する気遣いや思いやりの心、ひとの心をとらえていく人間的魅力、いかなる困難な状況に置かれようとも冷静に状況を分析できる判断力、厳しい試練にも臆せずに立ち向かい、障壁を乗り越えていく強い意志と高い志、そして何より、失敗を成功の足掛かりとしていくエネルギー、そういったものがなければ、ひとの上に立ち、ひとを率いていくことは難しいでしょう。
一番教室は、「学力を伸ばすこと」とともに、「生徒ひとりひとりが受験を通して、人間として大きく成長していくこと」をもっとも大切にしています。
note
生涯学習の基盤づくり
英検2級2次試験個人成績表
650点/650点
一番教室には特に英検の対策がありません。英検2級までの内容であれば、授業で学習した内容で対応ができています(その先は早慶もしくは都立に進学後、英検にこだわることなく、英語資格試験を各自が選択して学びます)。
個人で問題集を購入して試験に備える生徒もいれば、いきなり2級から申し込んで準備もせずに試験に臨む生徒もいます。いずれにしても2次試験まで合格しています。
2次試験の面接については、希望があれば個別に練習をする機会を設けています。こちらも、特殊な対応をするわけではなく、学習した内容の活用法について助言をする程度です。帰国生でなくとも、英検2級の2次試験で満点を取ることもできます(写真)。この成績表の生徒は中学1年生につづりと発音の学習から学び始めました。部活動が忙しく、英会話スクールとの併用もしていません。慶應義塾高校に進学し、「英語は3年間上級クラスでした」という報告をいただいています。
中学1年生の最初の授業でつづりと発音の確認から学習を始めた場合でも英語の学習は間に合っています。得意科目が数学であっても、国語が多少不得手であっても、英語の学習にそれほど大きな問題はありません。
文化をまたいで「日本語」と「英語」を変換していく方法を学び、英文を自在に組み立てられるように学習を進めます。2年程度で英語学習の基盤ができあがり、生徒たちが自律して学習を進められるようになります。
一番教室で学ぶ以前に、英会話教室に通っていた生徒たちが「英会話教室に行けば英語を話せるようになると思っていた」「ずっと真面目に英会話教室に通っても、ちっとも話せるようになっていなかった」「ここ[一番教室]に通ってから話せるようになってきた」と言います。自分が伝えたいことを表現するための道具になっていない英語では、暗記をした狭い範囲内でしか表現ができません。そうなると「話せる」という気分も湧いてきません。英会話教室の位置づけは、彼らによれば「使えるようになった英語を試してみる場所」です。英語を単なる受験科目としてではなく、意思伝達の手段としてとらえていることがわかります。
このように、自発的な意思に基づいて生涯を通じて学習を継続できるだけの十分な基盤を固めるのが一番教室の指導です。
note
自習室の活用法
基本的には毎日自習室を開放しています。
自習室では、定められた食事の時間を除いては一切の私語が禁じられ、生徒たちは静かな環境の中で勉強に集中できるようになっています。「幼い弟や妹がいるので自宅では勉強に集中することが難しいから」と、自転車で30分かけて自習室に通っている小学生もいます。
自習室では、ページをめくる音、カリカリと問題を解く音、丸をつける音。がんばっているのは自分だけではない、という連帯感も生まれます。
勉強がはかどるということで、学校の宿題や定期試験の準備のために自習室を活用する生徒もいます。
中学3年生 冬期講習会期間 自習風景
2か月後には全員が早慶に合格
自習室活用の利点は様々あります。疑問点を早期に解消できるため「理解→演習→間違えたポイントの整理→定着」というサイクルが円滑になります。理解を深めるうちに次第に専門性の高い内容に踏み込むようにもなり、面白い発見をするようになります。
ひとりの生徒の発見が、同じ空間にいるほかの生徒たちにも共有され、生徒全体の理解や興味も深まります。また、様々な失敗、失敗した場合の挽回法、目標に辿りつくまでの思考錯誤の過程、様々な場面で役に立つ小さな工夫など、能力を伸ばすことをたのしむ人々の集団の中でこそ学べることもたくさんあります。
近年では、学年が下になる生徒たちの授業をしている教室で自習をすることが多くなっています。「忘れていたことや最近では意識しなくなったことに気づけるいい機会になるから。」「ほかのひとが間違えた内容は後々自分でも間違える可能性が高いから、注意点として覚えておきたい。」と、理由はいくつかあるようです。上級学年の授業の教室で自習をする場合も、「上の学年の問題でも自分にも解ける問題もあるから面白い。」といいます。
You are the average of the five people you spend the most time with. 自らを鍛えようと真剣に取り組む生徒たち。彼らにとって長い時間を共有する自習室も重要な場所となります。
中学3年生の自習室の写真には、過去問題演習に取り組む生徒、間違えた問題をまとめ直す生徒、ディクテーション中の生徒、理社の知識を整理する都立第一志望の生徒が写っています。各自で立てた学習計画に基づいて学習を進めています。
「紹介動画・特色」のページでは、動画「効果を最大にする学習法」において、自習室の活用法と自習をする生徒たちの様子をご覧いただけます。
一番教室の競争優位性は、入塾時点での学力を問わずに、ハイレベルな全国模試において実際に数値を出し、早慶高校受験においてしっかり合格する指導にあります。その指導の肝となるのが、徹底的に練り上げた、こだわりの教材と授業です。動画「慶應義塾高校に受かる入試問題分析&解く手順」から始まる「考える教材と授業」のページでご確認ください。