当該ページでは、①動画を中心に、早慶高校受験における「安定した合格」に向けた一番教室の取り組みを紹介するとともに、②一番教室の12の特色をまとめています。
一番教室は、早慶高校受験で合格することを最終目標とするのではなく、合格の先にある「さらに高度な学問や他分野での活用」を念頭において、専門性の高い学習内容を指導する英数専門塾です。「ホーム・実績」のページの動画「慶應義塾合格の先を見据えて 司法試験予備試験~弁護士」でご覧いただきましたように、高校から大学までの7年間をたのしみながらも「将来に向けた準備を進められる期間」ととらえる生徒には、大変活用しがいのある塾です。
小学6年生、あるいは中学1年生から早慶高校受験に向けて指導をした塾生の全員が早慶に合格し、これまで慶應義塾志木高校・慶應義塾高校の合格率は100%です(「早慶合格実績・都立高校合格実績」で各早慶高の受験者数と合格者数をご確認ください)。歴代の卒塾生のほとんどが中学受験をしたことがない生徒たちです。私立中学受験の経験がある生徒は1名のみです。
「早慶高校受験における合格」を安定して実現させているのは、「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」です。その再現性の高さは「将来を見据えた理解重視の指導」と「効果を意識した学習の継続」により実現しています。高い合格率(=成功パターンの高い再現性)を実現するには、理解の基盤づくりに潔く時間を割くという一見すると遠回り、しかし、実際には最短の合格ルートとなる学習法があります。
小学生あるいは中学1年生から学習を進め、中学2年生の秋には早慶高校受験の入試過去問題に取りかかれるカリキュラムで学習します。当然ながら、早慶入試演習の開始時期を早めたとしても、実際に得点にできる学力がついていなければ利点となりません。「早慶合格に向けた準備が整いつつあることを実感できる得点」がとれるようになるカリキュラムです。中学3年生には早慶高校入試の問題についても、解き方を生徒自らが解説できるようになります(動画「早慶高校入試の図形問題 ひらめきの瞬間のつくり方」)。
まずは、一番教室の指導の特色を動画でご覧ください。かなり古いカリキュラムにもとづいた授業内容を紹介している動画ですが、新型コロナウイルス感染症が流行する以前の撮影であるため、マスクの着用がなく、生徒たちの表情がわかりやすいという長所があり、そのまま使用しています。各学年の学習内容は、撮影の頃よりもかなり密度が濃くなっています。
慶應・早稲田に受かる理由
運に頼らずに実力で早慶合格を掴む学力を、たのしみながら鍛える授業です。
※現カリキュラムより進度が遅い旧カリキュラムにもとづいた動画ではありますが、塾生の表情がよく伝わる動画となっています。
全国模試である「駿台中学生テスト」「駿台高校受験公開テスト」の個人成績表の見方については「なるほど!『駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト』個人成績表の見方」をご覧ください。その上で、駿台中学生テストおよび駿台高校受験公開テストを受験した塾生全員の成績表の写真を掲載した「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」をご覧いただきますと、ちょっとした分析もできて面白いのではないでしょうか。
つくってたのしむ立体図形
中学1年生が、中3単元「三平方の定理」を活用し、自分で図面を引くところから始めて正多面体の内接を観察する様子です。早慶合格率100%の進学塾でありながらも、知識偏重型にならないオモシロい授業を展開します。
合格実績のある進学塾というと受験知識偏重型のように思われがちですが、そうではありません。授業では少人数による指導の利点を最大限に生かします。生徒ひとりひとりが、それまでに学んだ知識を活用して、図面を起こすところから授業が始まります。「実際に手を動かして模型を組み立て、じっくりと考察する機会」を積極的に設けています。
工作道具を効果的に使い、効率の良い手順を考えつつ、試行錯誤を重ねて模型を作成することも非常にいい刺激になります。自らの手で図面を起こしてつくりあげた立体模型による観察は、喜びや感動が大きく、忘れがたい経験となります。自分の手で触れて、自分の目で確かめて納得した上で、授業はさらに複雑な学習内容へと進みます。
楽しんでばかりでは、受験という場面で戦い抜くことはできません。授業は演習とその解説にしっかりと時間をとり、1問1問徹底的に考えて学び進めます。
小学部・中学部ともに、講師が一方的に解説をするのではなく、解答に至る思考の過程を生徒それぞれが説明します。問題の着眼点・留意点、別解や間違えやすいポイントなどを確認しながら演習を重ねます。各自の疑問点はその場で積極的に質問し、解消しながら学習を進めます。各自の誤答についてもそこに至る経緯をしっかり分析し、クラス全員で情報を共有してその先の演習に活かせるようにします。
慶應100%合格の授業
中学1年生の数学の授業風景とともに慶應合格100%の理由を紹介。
中学1年生クラスにおいてもそれぞれの生徒が問題の解き方を解説します。
中学3年生になる頃には、生徒が主体となって「早慶高入試の過去問題などの複合問題の解法」を討論していく「ゼミ形式の授業」となります。小学部あるいは中学1年生の時点からそれぞれの生徒が解説をする流れが出来上がっているため、ゼミ形式の授業も円滑に進められます。
中3「ゼミ形式」の授業
生徒による入試問題解説
中学3年生は、早慶高校入試問題などを題材に、出題の意図や解法などについて意見交換をしながら考察を加えていく「ゼミ形式」の授業になります。
入試過去問題などの複合問題を解き、その場で解説に進みます。問題を解く際の着眼点や選ぶべき解法について各々が考えをまとめ、生徒が入れかわりながら解説を進めて「最適の解法」をクラス全体で徹底的に検証します。英語は、各設問の解法だけではなく、全文についての英文構造の確認、より自然な日本語への変換はもちろんのこと、内容読解にしっかりと取り組みます。
途中入塾生も学力が飛躍的に向上します。「途中入塾・講師より」 のページの動画「小5途中入塾 それは…」から 動画「途中入塾から飛び級 中1計算テスト(10月)」までの軌跡をご覧ください。「勘で当てる算数」から脱却し、「数学的論拠に基づいた判断と精度の高い処理」ができるようになるためには、的確な指導と時間が必要です。
無暗にカリキュラムを進める速度を上げてしまうと、一部の特殊な能力を有する生徒しか授業についてこられなくなります。一番教室では理解を重視する指導により、学習内容が進むにつれて速度を上げやすくなります。十分に理解ができていれば、生徒自身の力で問題を解き進めたり、問題を解説したりすることができるようになります。
小6で青チャートも解ける
理解重視の先取り数学
中学受験をしない小学6年生の数学。「一次不等式・連立不等式」の授業です。
2時間で応用問題まで学べるのは、理解重視の指導の積み重ねによるものです。
一番教室の先取り授業は、自分の力で応用問題までが解けるだけの実力がつきます。どの単元においても理屈を理解し、使いこなせる知識や技術にしておくことが大切です。
さいごに宿題の効果的な取り組みと自習室の活用法をつぎの動画でご覧ください。
効果を最大にする学習法
一番教室の「効果を最大にする学習法」と「自習室の活用法」を紹介します。
古いカリキュラムで学習していた頃の動画です。1.5倍速~2倍速でご覧ください。
一番教室は、理解をしっかりと積み上げて着実に結果にしていく学習システムに特徴があります。理論を構築するためにも、仮説を検証するためにも、「自らの力で考え抜く」上で必要となる「知識の基盤づくり」に潔く時間を割きます。特殊なカリキュラムを進めるにあたって必要となる基盤整備をした上で、本格的に難度を上げていきます。
志高く学ぶ人々が切磋琢磨し、専門性の高い内容をじっくりと学べる。この理想的な環境を提供するために、少人数での集団授業を行います。入塾から卒塾までの大まかな流れは、動画「いつから学び始めても突き抜けることは可能」から始まる「早慶に合格する理由」をご覧ください。
卓越した結果を出すには、目標に至る道筋が見えた上で理解の基盤づくりに時間をかけるという一見すると遠回り、しかし、実際には最短の合格ルートとなる学習法があります。
現在は、中学2年生の秋頃に早慶の入試演習に取りかかり、中学3年生の秋以降には入試の準備とともにさらなる発展内容の学習を進めることができるカリキュラムです。秋には模擬試験の結果において早慶合格の可能性が80%以上となることから、それ以上の学習を必要としないと考える生徒たちは中3の入試期まで通塾していません。
一番教室としては、早慶に合格したその先も見据えて学び続ける姿勢が大切であり、また、学力は固定ではなく、鍛えて伸ばすことができ、その継続により能力に変換されるという考えは変わりません。
大手進学塾で教えていた時代からこれまで、高校受験を経る10~20年という長期的な視点で生徒たちの成長をとらえたときに、高校受験で早慶になんとか合格をさせるだけでは十分ではないことを思い知らされる経験が数多くありました。一時的な運の良さや小手先の技術でその場をしのいで合格を勝ち取ることにそれほど大きな利点がないことを痛感してまいりました。高校受験を通して、真に学ぶ力、学び続けられる力を身につけ、情熱にあふれた人生を自ら導けるようになることが生徒ひとりひとりにとっていかに重要であるのかを学びました。
一番教室の「早慶合格の先を見据えた授業」「自在に運用できる知識にしていく授業」に興味を持ち、好奇心を絶やさずに学習を継続できる生徒、将来に向けた準備として英語・数学を真剣に鍛え上げたい生徒を募集しています。これまで慶應義塾を真剣に志望している場合は学習を継続できる傾向にあったことから、慶應義塾高校・慶應義塾志木高校を真剣に目指す生徒を中心に募集しています(動画「慶應義塾合格の先を見据えて 司法試験予備試験~弁護士」)。
学習内容が高度になるため、大学受験に向けて学力の堅固な土台を早期に築いておきたいと考える中高一貫校生にも向いている授業です。その場合には、各科目について大学受験に向けて必要な範囲の学習を終えた時点で、受講を止めることができます。
一番教室は、これからも、小学生あるいは中学1年生から理解を着実に積み上げて、通常の中学生のレベルを超えた学習内容までを体系化して教えることに主眼を置いて指導に励みます。
こちらは「一番教室」の指導とその特色についてのまとめのページです。詳細は各ページにてご確認ください。
一番教室の競争優位性とは、入塾時点での学力を問わずに、ハイレベルな全国模試で実際に数値を出し、早慶高校受験に合格する指導です。早慶高校受験に向けて中学3年間(+小学部)の指導をした歴代の塾生全員が、早慶に複数校合格しています。
クラスに在籍している、どの生徒も、運に頼らずに早慶に合格する実力がつくのは、つぎに挙げる12の内容が実践できているからです。最近では、同じような文言をうたう塾が増えていますが、言うは易く行うは難しです。
□ 小学生・中1から通い始め、塾生全員が駿台模試の成績優秀者。高いレベルで展開される授業。
一番教室では、早慶高校受験の出題範囲に限らず、その先に続く学術研究も踏まえた専門性の高い学習を本格的に進めていきます。初歩的な理解の確認・整理から授業が始まりますが、基礎レベルの学習につまずく生徒を対象にした授業ではありません。
専門性が高い複雑な内容を学習していく段階で、生徒たちの理解を加速するためには「理解の基盤づくり」にしっかりと時間を割く必要があります。難度の高い問題を掘り下げて考えていくには、様々な視点から多角的に検証していくことが必要になります。その思考過程において、土台となる理解がゆらぐようでは十分な検証もなしえません。「基盤づくり」とは言っても、どの教材も徹底的に考え続けることが必要になるように計算して組まれているため、単純演習にはなりません。
卒塾生のうち、私立中学受験の経験がある生徒は1名のみです。中学受験の経験が一切ない生徒であっても、専門性の高い学習内容を速度を上げつつ学べるようになるのは「理解の基盤づくり」がきちんとできているためです。
これまでの卒塾生の全員が全国模試「駿台中学生テスト」あるいは「駿台高校受験公開テスト」における成績優秀者です。2017年度から成績優秀者の氏名掲載がなくなりましたが、これまでと変わらず非常に高いレベルを維持しています。
科目ごとの順位では、全国1位が同じクラスに複数名在籍することもあります。英語・数学ともに全国1位が出ます。英語・数学において突出した高得点を出すことにより、中学3年生の秋以降に3科目総合において全国1位も出ます。一番教室は学習内容そのものが高度であるだけではなく、学力としてしっかり身についていることを全国模試の数値で証明できる点が他塾との大きな違いです(「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」)。
クラス全体[学年全体]が非常に高いレベルで揃うことにより、高度な内容を扱う授業が実現できます。これにより、全体としてさらなる学力の向上が見込めるようになります。
□ 抜群の合格率を誇る「入試期に余裕を持たせる逆算カリキュラムと独自開発教材」。
早慶高校入試をふまえたカリキュラムを中学1年生あるいは小学生から本格的に進めます。入試問題を解く上で必要になる知識や技術を隈なく分析し、細部まで計算をして一番教室独自の逆算カリキュラムを組んでいます。これに基づき、1問1問こだわり抜いて教材を丁寧につくり上げ、しっかりと考え抜く良質な授業を展開します。もちろん、「入試問題の1問1問を解くための専用の技術を学ぶ」というような非効率的な学び方はしません。英語・数学という科目を入試問題だけではなく、その先につながる学術研究に応用できるように、体系立てて理解をするしくみをつくっています。
「基礎から正しく理解をしていれば、どの問題であってもきちんと解ける」ということを確認するのが入試演習であり、問題を解く度に特殊な技術を学んでいく必要はありません。一番教室が早い時期から早慶高校入試演習に取り組むカリキュラムを組んでいるのは、入試までの準備に余裕を持たせるためだけではなく、「それまでに学んだことが組み合わされた問題=複合問題」を解くことをたのしめる時間を十分にとれるようにするためです。「入試の制限時間内で、精度を損なわずにいかに効率よく正解に至るか」をたのしみながら考えて解き、そこから解法に関する意見交換をして、皆で考察を加えていくのが一番教室の入試演習です(動画「早慶高校入試の図形問題「ひらめきの瞬間」のつくり方」)。
実際の授業で扱う学習内容は、早慶高校受験の範囲に留まりません。「早慶高校受験での合格」を最終目標とせずに、将来的にさらに専門性を高めて学び続けることができる準備を整えます。これにより、運に頼らない「実力勝負による合格」を可能にし、高校進学後も学力に余裕をもって、将来の目標に向けた準備に取りかかれるようにします。
都立西や都立日比谷に進学した卒塾生たちは、大学受験に向けた学力の土台がすでに築かれているため、部活動や他科目の学習に力を注ぐことができるという利点があると言います。一方、大学受験をしない選択をして早慶附属高校に進学した卒塾生たちは、高校の3年間を有効に活用し、大学受験組の一歩先を行く作戦で有利になると言います(「高校受験で早慶に合格する利点」)
。いずれにしても、先々において学術研究が順調に進められるよう、早慶高校受験の範囲に限定することなく、英語・数学の学習を進めます。
□「考えること」にこだわる3時間の授業と観察力・思考力・集中力を鍛える教材。
生徒が自らの発見をきっかけに問題を深く掘り下げて考えられるように、英語・数学のいずれの授業も綿密に計算をして組まれています。一番教室では、発見の驚きやたのしさを共感できる空間を提供します。もちろん、興味を満たすだけでは受験の結果は出せません。問題を客観的に分析し、明確な根拠を示して最適・最速の解法を選別する訓練も重ねます。
1つ1つの教材は、授業展開を計算した上で、生徒たちの観察力や思考力、そして集中力を鍛えることを目的として、細部までこだわり抜いて作成しています。授業時間として最低でも3時間は確保できるため、面白い問題をじっくりと考えたり、徹底的に演習を積んだりするだけのゆとりも生まれます。
動画「つくって楽しむ立体図形」や「中2 三平方の定理」のように、生徒ひとりひとりが自分で考えて、図面を起こすところから立体模型を組み立てるまでの一連の工程を経て、じっくりと考察をする機会もあります。「ホーム・実績」の動画「図面を引いてつくって考察!正四面体の外接球」でご覧いただいたように、各自の机上で模型に水を注いで観察するような緊張感も味わえます。
□ 小学部から受験まで専門の講師が継続指導。一貫した説明で知識を体系化。
入試期に余裕を持たせる逆算カリキュラムを実現することはもちろん、将来的に活用できる形で専門性の高い学習を進めていくためには、練り上げた授業構成や緻密な教材作成が不可欠です。
体系化された知識を習得して自在に使いこなせるよう、様々な工夫を取り入れて分かりやすい授業を展開します。教材と授業の質が高ければ高いほど、学力の伸びしろも大きくなります。もちろん、実際に「高度な学習内容を理解して、使いこなせる状態を維持していく」のは、生徒ひとりひとりであり、「これを活用してみたい」という知的好奇心が大切です。
担当の入れ替わりがない一番教室では、「専門の講師による、入塾から卒塾まで一貫した指導」を実現できます。これは、高い学力を築く上で非常に重要な役割を果たします。自習などの授業外での質問対応の内容も含め、様々な情報がひとりの担当に集約されます。講師は、それぞれの生徒が疑問に感じた内容や興味をひかれた内容、詰めが甘くなった箇所や失点の傾向など、個々の情報をしっかりと把握できています。これがより効果の高い指導を可能にさせています。
一番教室は「個別に近い環境のある面倒見の良い補習塾」ではありません。早慶高校受験に合格することが最終目標ではなく、その先にあるさらに高度な学問や他分野での活用を念頭において、特殊なカリキュラムを組んで専門性の高い学習内容を指導する英語・数学の専門塾です。確かに、入塾時点での学力は問わず、必要に応じて学習のコツを掴むための細かい助言もしますが、生徒本人に学ぶことを楽しむ姿勢や自律して学ぶ姿勢がない限り、「専門性の高い学習内容を理解して、知識を着実に積み上げていくこと」はまず不可能です。
これまでに卒塾生や現塾生が出してきた「全国模試である駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テストにおける抜群の成績」と「早慶高校受験における圧倒的な合格率」は、講師の面倒見によって出した結果ではなく、卒塾生や現塾生が「効果を意識した学習」を継続することで出した結果です。同等のエネルギーを費やさずして、誰にでも得られる結果ではありません。
□ 興味だけで終わらない、入試において高得点を稼げる英語・数学。
知的好奇心を刺激し、興味・関心を引き出す。これだけでは、受験という場面で戦い抜くことはできません。場面に応じて発揮する能力を使い分けていくことも大切です。一番教室は「得点力」にもこだわります。もちろん、圧倒的な高得点を狙います。そのために、作業速度と作業精度を上げていくための取り組みや工夫については譲れない部分がかなり多くあります。
英語や数学で高得点を稼ぐには、最低限の国語力は当然ながら必要です。ただし、国語がそれほど得意ではない生徒は、英語や数学の得点力も頭打ちだと諦めてかかるのは早計です。たとえ国語を得意科目としていなくとも、数学の文章題や英語の長文問題で得点を取るコツは学べます。これは、当然ながら、国語を勉強しなくてもよいということにはなりません。最低限の国語力やことばを使う力がなくては、さすがに早慶レベルは狙えません。
□ 揺るがない学力を築き上げる定着重視の学習サイクル。
「理解した気分になること」は「実際に理解できていること」とは異なります。そして、「理解した上で実際に活用できること」こそが到達すべき学力レベルです。一番教室は、理解をしっかりと積み上げて結果にしていく学習システムに特徴があります。
学習を済ませた単元は、自在に使いこなせるレベルにまで仕上げて、初めて得点となります。単元を学習する度に、入試問題に適応する学力が着実についていきます。授業では段階を踏んで理解を深め、理解した内容を定着させながら、学習内容の専門性を高めていきます。各段階の解説が先の展開の布石となっているため、細大洩らさず情報を書き留めようとする生徒たちの表情は真剣です。
宿題では、授業で収集した情報を再度分析し、先の展開も予測しつつ筋道立てて整理をし、復習します。貯えた情報の中から、場面に応じて必要なものを適宜取り出して使えるよう、訓練を積みます。このサイクルを維持することにより、理解した内容が着実に積み上がり、揺るがない学力を築き上げることが可能になります。
最終的に、生徒が主体となって解説を進めていく「ゼミ形式の授業」となります。あてられた生徒が答えを言うだけではゼミ形式とは言えません。一番教室では、問題を解く際の着眼点、そこから考え得る解法、複数の解法の中から1つの解法を選択した理由、解き進める際の留意点、出題の意図などを生徒自身が分析をして論理的に説明できるようになります(動画「中3『ゼミ形式』の授業 生徒による入試問題解説」)。
□ 模擬試験の高い数値も手放しで褒めない。長期的な視点でとらえる客観的成績評価。
一番教室では、ハイレベルな全国模試である「駿台中学生テスト」「駿台高校受験公開テスト」において塾生の誰もが良好な成績を記録します。塾生の全員が、中学1年生あるいは中学2年生の「駿台中学生テスト」において「科目順位ひと桁」を記録しているだけではありません。中学3年生の9月以降の「駿台高校受験公開テスト」においても「3科目総合の順位で全国101位以内」を全員が記録しています。
ただし、高い数値を出していても、浮かれてばかりはいられません。身につけた知識や技術を自在に取り出して使える状態を維持することは容易いことではありません。覚えたことを忘れるのは普通のことです。学力は固定ではありません。カリキュラムに余裕があるために数値を出しやすい場面で、偏差値ひとつをとりあげて慢心しているようでもいけません。重要なのは失点の内容の分析とその対応策の実行です。
講師は模擬試験の数値そのもので褒めたり叱ったりはしません。理解をした内容が自在に使える状態になるまでには時間的なズレが生じます。また、思考回路も整備を怠れば次第に働きが鈍くなります。模擬試験の数値そのものがその時点での学力をきちんと反映しきれているわけではありません。その数値がそこから先も維持されるのか、数値がやがて上昇もしくは下降を見せるのか、その兆しをとらえることが重要です。
学力は伸ばし続けることができます。一番教室の卒塾生は、中学受験の経験がない生徒がほとんどです。私立中学を受験した経験がある卒塾生は歴代で1名のみです。中学生から本格的な勉強を始めたとしても、結果を出せる勉強法を選択し、それをきちんと継続すれば、結果にしていくことは十分に可能です。もちろん、真剣に勉強に取り組んだ中学受験の経験は無駄になることはありません。より早く結果を出しやすくなります。
一番教室では、授業内の反応や宿題の取り組みの様子を観察し、試験での失点のし方を分析して、総合的に判断をして客観的に評価をします。厳しい指摘に心を折られたり、高い数値に浮かれて気が緩みっぱなしになっていたりするようでは、真に高いレベルは目指せません。生徒ひとりひとりが、長期的な視野で状況を分析し、目標到達に向けて必要になることを洗い出し、問題点に柔軟な姿勢で対処していくことができるよう、指導をします。
□ 互いに高め合い、切磋琢磨できる環境。良き仲間・良きライバルとの出会い。
属する集団によって「個人が発揮できるようになる力」も変わります。「クラス[=学年]の全員、あるいは、学年を超えた塾生の全員が全国模試である駿台中学生テスト、あるいは駿台高校受験公開テストにおける成績優秀者」という環境が個々の学力レベルをさらに引き上げます。あらゆることの熟達に欠かせない「情熱」や「粘り強さ」も、属する集団のエネルギーに大きく影響されます。学年を超えた真剣に学ぶ集団で「やり抜く力」を育てます。
少人数のクラスで、授業時間を十分に長く設けているため、問題演習の際にも、解答に至るまでの思考の過程を生徒全員でじっくりと検証するだけの余裕があります。誤答についても積極的に公開し、全員で検証します。誤った解答に至るまでの経緯と原因を分析し、誤りが生じる要因やその対処法についてもクラス全体で理解を共有します。正解・不正解にかかわらず、互いの斬新な着想や自由な表現を面白がる雰囲気が授業にあります。
中学3年生の大半の授業はゼミ形式で進められます(動画「中3『ゼミ形式』の授業 生徒による入試問題解説」)。予習課題はありません。問題を解いたその場で解説に進みます。入試の過去問題を含めた複合問題を題材に、着眼点や解法について各自が考えをまとめ、生徒が入れかわりながら解説を進めて、最適の解法をクラス全体で徹底的に検証します。小規模な塾であるため、自習に来ている低学年の生徒が解説授業に参戦する場面もあります。
自由闊達な意見交換により、知識の集積ができるのは、真剣に学ぶ生徒で構成された学力レベルが高い集団の最大の強みです。また、受験までに時間的なゆとりがあるカリキュラムであるからこそ、解法を吟味する時間を捻出できます。
生徒ひとりひとりの学力レベルが上がりきらない集団や、入試期にゆとりのない集団が「ゼミ形式の授業」を採用してしまうと、かえって勉強の効率を落としてしまいます。一番教室では、小学部などのしっかりと学ぶ必要のある段階では、授業はゼミ形式にはしていません。
□ 中学受験を選択しない小学生であっても中学受験算数を本格的に習得。
一番教室の卒塾生は、中学受験を選択しなかった生徒がほとんどです。小学生の間はサッカーや野球をのびのびと楽しんでいた生徒たちです。「クラスの大半が中学受験をする中で、中学受験をしなかった自分は、高校受験ではきちんとがんばらないといけない。」と心に決めて勉強に取り組みました。
2024年度より小学部のカリキュラムを変更し、小学4~5年生で中学受験算数を本格的に学んだ上で小学6年生から数学を先取りします(動画「中学受験をしない小6が中入試問題も扱える授業①」)。これまでは中学受験のような大きな負荷がかからないように配慮をしていましたが、時代は変化します。中学受験が過熱する中、中学受験をしない生徒は学力に大差をつけられないための対策が必要となります。高校受験で早慶に安定して合格するために、中学受験で本気で慶應・早稲田を目指していた生徒と肩を並べて戦える学力を養います。中学受験算数の指導歴のある数学講師が、早慶高校受験で活用できるように、先を見据えて中学受験算数を指導します。
中学受験が過熱する昨今、途中で高校受験に切りかえる場合、「それまで学んだことが無駄にならないよう、レベルを落とさずに学び続けられる環境」を探してもなかなか見つからないという問題が生じがちです。それまでの学びを無駄にせずに、高校受験に向けて「算数」から「数学」に切りかえられる授業を、「全国模試で上位に入ることもできる英語の学力」を身につけられる授業とともに提供します。
旧カリキュラムにおいても、早慶の入試過去問題を生徒自身が解説できるレベルに到達して入試を迎えています。体系立てて学ぶことで着実に学力を積み上げます。中学3年生の秋以降には、全国模試(駿台高校受験公開テスト)において満点を取ることも可能となります(「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」をご覧ください)。
□ 英語の学習経験がない小学生であっても自在に読み書きできる英語の技術を習得。
英語を話せない理由は大きく3つに分かれます。①「言いたいことを英語で表現する方法がわからないから」、②「言いたいことを声に出すことをためらうから」、③「日本語ですら特に伝えたいことがないから」。②は性格的な問題を除けば、①を解決することで自然と解決します。③はそもそも日常の行動から変えていく必要があります。多くの場合、①を解決することで突破口が開けます。inputが十分ではないためにoutputができないことが一番の問題になるのであれば、日本語も含め、inputにしっかりと取り組めばよいことになります。英語の学習を進めるには、日本語にも向き合わざるを得ません。言葉に敏感になることが重要です。さまざまな文に触れ、細かい表現にも目を向けて、「日本語⇄英語」の変換をしていきます。
小学生も中学部と同じ教材で学びます。単純な類題演習方式はとりません。これまでに学んだ知識と新たに増えた技術を駆使して、その場で与えられた様々な日本語を、論理的に考えて英語に変換します。すべて初見の問題で英作文を中心に学習を進めます。「英語の力がある」とは「どんな表現でも自在に英語に変換できる力がある」ということです。そのためには、まずは日本語を理解する力が必要となるため、小学校低学年の英語指導は行っておりません。
これまでに英語の学習経験が一切なくても特に心配は要りません。学び方を工夫すれば、1文1対応の非効率な暗記に頼らずに英語を習得できます。
一番教室では、英語を退屈な暗記科目にせずに、法則性を理解して組み合わせる「パズル・ゲーム」としてとらえる新しい学習法を採用しています。数学好きの生徒とは特に相性の良い英語教授法です。「英語⇄日本語」と、文化をまたいで、2つの言語を自在に変換する面白さを体験できます。
これまで、早い時期から早慶を受験するカリキュラムで学習をしてきた生徒の全員が、全国模試である「駿台中学生テスト」「駿台高校受験公開テスト」において、成績優秀者の欄に氏名を載せています。塾生の全員が全国順位一桁の成績を記録しています。
□ 家庭教師をつけることやご家庭で勉強をみることはお断りしています。
わからないことがあれば、必ず生徒自身が講師に質問をし、その都度疑問を解消していくことがきまりになっています。一番教室では、英語と数学、いずれの授業についても、講師のひとつひとつの説明が、先々の学習内容の布石となっています。第三者の介入によって、細かく張り巡らされた知識の糸が途切れてしまうと、学習の円滑な流れを止めることになり、結果的に成績も伸びなくなります。
中学受験では当然とみなされる、ダブル・スクール、家庭教師やご家族による学習サポート、追加教材の購入などは一切必要ありません。学習内容に関してはすべてこちらで調整します。
自律して問題を解決する力を養うためにも、学習内容については一切を当塾にお任せいただき、ご家庭では彼らの成長を温かく見守ってください。もちろん、時間管理をする、社会的なマナーを守る、ごまかしをしない、などの基本的なしつけはご家庭でお願いします。早慶高進学を考える以上は、自立[自律]の重要性はしっかりと理解しておかなくてはなりません。
一番教室では、最も効率の良い学習法を提供してはいますが、授業では専門性の高い内容を扱っていくため、要領があまりよいほうではないという場合や、これまでに本格的に勉強をした経験がほとんどないという場合には、「抜群の成績」に至るまでに当然のことながら、かなりの努力を要します。他の塾生よりも後方からのスタートとなる場合には、その距離に比例して勉強に費やす時間が増えるのは当然のこととご理解いただき、必要な時間を工面できるよう、部活動や習い事、家族行事等の調整にはご協力ください。
勉強が得意で、さらに発展的な内容の学習を進めたいという場合にも、家庭教師をつけることやご家庭で勉強をみることはお断りしています。その先の授業の展開をふまえて、個々の学習状況と併せて助言をしていきますので、講師にご相談ください。
□ 中2の秋には早慶高校入試問題に取りかかれるカリキュラム。中3の秋以降は希望者を対象とした「合格のその先」を見据えての発展レベル学習。
中学3年生の夏頃には早慶入試過去問題を自分で解説できる学力がついてきます。入試に対応できる学力が比較的早期に養われることにより、「入試期まで調整をかけながら早慶合格のその先も見据えてさらに学び続ける」という選択も、「将来に向けた準備としてほかのことに時間を割けるように入試期までは通塾しない」という選択も、それぞれの生徒の判断であると考えます。一番教室としては、早慶に合格したその先を考えて学び続ける姿勢が大切であり、また、学力の維持には鍛え続けなくてはならないという考えは変わりませんが、塾の活用の仕方はひとりひとり異なることも承知しています。
当塾では、中3の秋以降は、さらなる発展内容を学びながら入試の準備も進めるカリキュラムになります。数学は、希望者を対象に、中1~中2の学習では扱っていなかった数学ⅠA(集合・二次関数・三角比)の先取りもします。また、先取り学習に進むことになる中3の秋の時点で、継続して受講するか否かを各自で判断してもらいます。継続する場合には、中3の平常授業は2月の第1週目までとなります。必要であれば受験校組みの工夫や2次試験(面接試験)についてもアドバイスします。また、入試期には受験当日中の入試問題解説はもちろん、翌日以降の受験の対策も必要に応じて行います。
上記の指導を実践し、合格という結果にしている塾です。早慶高校受験に向けて小学生・中1から指導をした歴代の卒塾生が全員早慶に複数校合格している点だけではなく、その卒塾生の大半は中学受験を経験していないという点がかなり特殊であると思われます。慶應義塾高校・慶應義塾志木高校の合格率も100%です。
一番教室には、お問い合わせをいただいた時点での入塾試験はありません。それまでの学習経験により生じる学力差は、入塾後の学習の取り組みによって埋められるため、最初の学力点によってふるいにかけることはしません。まずは、実際に授業を受け、そこで理解した内容を定着させるための復習[宿題]に取り組み、理解を着実に積み上げていくサイクルを一定期間体験してもらいます。
一番教室の指導に沿って学習を進められるかどうかを授業内の確認テストに相当する試験でひとまず確かめるのが一番教室の入塾試験です。入塾試験に受かることは比較的容易です。難しいのは学習の継続です(「継続」や「集中」あるいは「時間管理」を苦手とし、そこを「工夫」していく気力がもたない場合には長期的には離脱してしまいます)。
中学受験で真剣に早慶を目指して勉強をした生徒であれば、おそらく負荷は感じないカリキュラムです。これまでに本格的に勉強をした経験がない生徒であっても、一番教室の指導に沿って粘り強く取り組む前向きな姿勢があれば結果に結びつきます。要領が良いタイプであれば最小限のエネルギーで結果を出せるかもしれません。要領がそれほど良くはないタイプであれば結果にするまでに何倍ものエネルギーを費やさなくてはならないかもしれません。いずれのタイプであろうとも、結果にできることが重要です。また、訓練と工夫次第で結果の出しやすさも変わっていきます。
一番教室の学習内容は、導入の時点から先々の展開をふまえて専門性の高い知識を含んだ内容を取り扱います。最初は初歩的な内容の確認から始まりますが、回を重ねるごとに授業内容は複雑化し、高度な処理力と思考力とが必要になっていきます。専門性が上がっても、一番教室の指導に沿って学習を進めている限りは、難しすぎて手がつけられないという状況になることはまずありません。複雑な内容はすべて授業の中で取り扱います。真新しい知識や未修の技術を要する内容が宿題に含まれることはありません。授業において習得した技術や知識を「的確に」「迅速に」「正確に」取り出して使えるように調整をかけることが宿題となります。
一番教室は他の進学塾とは異なり、「浅い学習内容で広い範囲をひと通り学習し、徐々に難度を上げながら何周もめぐらせていく『スパイラル方式』」は採用していません。ひとつひとつの知識を深く掘り下げて学習し、着実に定着をさせながら範囲を広げ、理解のレベルを順調に上げていくという学習法をとっています。「理解」を重視する教え方です。
各部品の製造から始めて精密機械を組み立てるようなイメージです。ひとつひとつの部品となる知識や技術がしっかりと機能するモジュールをコツコツとつくり上げ、いくつものモジュールを組み合わせていくことで完成に至ります。
精密機械のメンテナンスや機能向上と同じように、それぞれのモジュールのしくみと機能を熟知していれば、不具合が生じれば分解をして調整したり、新技術を取り入れた部品に入れかえたりすることが自在にできます。
最新の技術を組み込むことでモジュール単位での進歩も可能になるばかりか、その精密機械をほかの精密機械とつなぐことでさらなる可能性を摸索できます。当然ながら、精密機械を組むのとは違い、学問には完成形がないため、いつまでも形をかえながら広がりを見せる奥深さがあります。そこが非常に面白いところです。
この学習法の難点は、それぞれのモジュールをしっかりとつくり上げるまでに時間と労力を要する点です。これが、一番教室のカリキュラムが、初めの頃にはほとんど進まないかのように表面上は見えてしまう理由です。しかし、モジュールが組み合わされる段階を迎えると、ダイナミックな変化が可能な、柔軟なシステムが構築され、「学び」の可能性はどんどん広がります。
具体的なイメージを掴むには「小学6年生 継続クラス」の「算数の学習内容」をご覧ください。
一番教室の塾生が、運に頼ることなく、実力で早慶に合格しているのは、それを実現できるようにする「しくみ」があり、そのしくみを上手に活用しているからです。
一番教室は、初歩的な内容から早慶入試問題に至る発展的な内容までの知識と理解をきれいに結んで教えられるところが特異点であり、そこに注力している専門塾です。そのため、小学4年生からの受験指導も行っています。理解をすることに重点を置き、基礎力をしっかり鍛え、学び方を工夫することで入試得点力を飛躍的に伸ばせます。
現在は「理解を積み上げて中学2年生の秋に早慶高校受験の入試問題演習に取りかかれるカリキュラム」で学習を進めています。早慶入試演習に早期に取りかかるようにしているのは、近年の中学入試・大学入試のレベルが上がっていることから、進学先で可能性を狭めずに学び進めるためには、高校受験準備の中でしっかり学んでおく必要があるからです。また、中学受験を経験していない場合、往々にして鍛え上がるまでに時間を要することもあります。早慶進学後あるいは大学受験に向けて余裕をもって次のステージに進められる準備が整うように、カリキュラムを組んでいます。
一番教室は、早慶にぎりぎり合格するラインを狙うのではなく、早慶合格に余裕を持たせた上で、進学先で一歩先んじることができるルートを進みます。
一番教室では、これまでの在籍生の「駿台中学生テスト」あるいは「駿台高校受験公開テスト」の個人成績表の写真を公開しています。ここでは、「そもそも個人成績表の見方がよくわからない」とお困りの方に向けて、各項目について説明をいたします。一番教室では、クラス単位[ひと学年まるごと]の成績表をご覧いただけることから、複数のデータをあわせることでさらなる情報を引き出せる、ちょっとした分析方法についてもふれてみます。
なるほど!「駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト」
個人成績表の見方
中2の生徒G君の8月の駿台中学生テストの個人成績表です。英語のデータをもとに、左から順に①~⑦の項目別に説明します。また、成績表にある偏差値などの数値から読み取れる情報についても(かっこ)内にコメントします。
- ① 得点:この模試でとった得点。今回のG君の得点は96点。
- ② 全国成績:全国各地で受験をしたすべての受験者の中での成績について
- 平均点:この模試を受験した全国のすべての生徒の平均点。今回の全国の受験者の平均点は55.1点。
- 偏差値:この模試を受験した全国のすべての生徒の中での偏差値。今回のG君の全国偏差値70.7。
- 評価:A~Eまでの5段階での評価。今回のG君の成績に対する評価はA。
- 席次(位/人中):この模試を受験した全国のすべての生徒の中での順位。今回の全受験者数は3632名。G君の全国順位は全国6位。3632人中6位なので「6/3632」と記載されます。
- ③ 偏差値グラフ:全国成績の偏差値を示したグラフ。ここでは②の全国偏差値70.7をグラフにしています。
- ④ 男女別成績:全国各地で受験をしたすべての男子受験者あるいは女子受験者の中での成績について(G君は男子であるため、ここでは全国の男子受験者の中での成績を示しています。)
- 平均点:この模試を受験した全国のすべての男子生徒の平均点。今回の全国の男子受験者の平均点は54.5点。(②の全国平均点が55.1点であることから、女子の平均点のほうが高いことがわかります。)
- 偏差値:この模試を受験した全国のすべての男子生徒の中での偏差値。今回のG君の全国男子での偏差値71.0。(男子全体の平均点が低いため、④の偏差値は②の全国偏差値よりも高く出ています。)
- 席次:この模試を受験した全国のすべての男子生徒の中での順位。今回の男子の全受験者数は2049名。G君の全国男子の順位は全国5位。2049人中5位なので「5/2049」と記載されます。(G君の②の全国順位は6位であるため、全国順位の1位から5位までに女子が1名含まれていることがわかります。)
- ⑤ 都道府県別成績(東京都):都道府県で受験をしたすべての受験者の中での成績について(G君は東京都で受験をしたため、かっこの中に東京都と記載されています。)
- 平均点:この模試を受験した都道府県(ここでは東京都)のすべての生徒の平均点。今回の東京都の受験者平均点は55.7点。(②の全国平均点が55.1であることから、東京都は少しだけ平均点が高いことがわかります。)
- 席次:この模試を受験した東京都のすべての生徒の中での順位。今回の東京都の全受験者数は1361名。G君の東京都の順位は全国6位。1361人中6位なので「6/1361」と記載されます。(②の全国順位6位と⑤の東京都順位6位から、東京都内に全国順位の1位から5位までがいることがわかります。その5名は、男子4名・女子1名であることが④によって判明しています。)
- ⑥ 団体成績:この模試の申し込みをした団体[=塾](つまり一番教室)のすべての受験者の中での成績について(「団体」とはそれぞれの「塾」のことを表します。複数の校舎がある塾であれば、その複数の校舎をすべてまとめた「塾全体」の中での成績を表しています。)
- 平均点:この模試を受験した団体[=塾]、つまり「一番教室」のすべての生徒の平均点。今回の一番教室の平均点は95.0点。(②の全国受験者平均55.1点よりもはるかに高くなっています。)
- 偏差値:この模試を受験した団体[=塾]、つまり「一番教室」のすべての生徒の中での偏差値。今回のG君の塾内偏差値52.4。(G君の得点が96点であり、塾内での平均点が95.0点であるため、G君は一番教室の塾内平均を1点上回っています。そのため、平均を表す偏差値50.0よりも少し上の数値が出ています。)
- 席次:この模試を受験した団体[=塾]、つまり「一番教室」のすべての生徒の中での順位。今回の一番教室の全受験者数は4名。G君の塾内順位は3位。4人中3位なので「3/4」と記載されます。(ここから、1名が大コケしていることが判明します。ちなみに117位でした。やっちゃいましたね。)
- ⑦ 教室(クラス)別成績:この模試の申し込みをした団体[=塾]の所属校舎での成績について(一番教室のように、校舎が複数存在しない塾は、⑥と同じ数字が記載されます。)
- 平均点:この模試を受験した団体[=塾]の所属校舎、つまり「一番教室」のすべての生徒の平均点。(校舎が1つしかない一番教室の場合は⑥と同じです。大手進学塾では、受験をした生徒が所属している校舎の平均点です。)
- 偏差値:この模試を受験した団体[=塾]の所属校舎、つまり「一番教室」のすべての生徒の中での偏差値。(校舎が1つしかない一番教室の場合は⑥と同じです。大手進学塾では、受験をした生徒が所属している校舎内での偏差値です。)
- 席次:この模試を受験した団体[=塾]の所属校舎、つまり「一番教室」のすべての生徒の中での順位。(校舎が1つしかない一番教室の場合は⑥と同じです。大手進学塾では、受験をした生徒が所属している校舎内の順位です。)
深掘り!「駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト」
個人成績表の見方
ここからほかのデータを加えて分析を進めます。この年度の一番教室の中学2年生は男子4名でした。残りの3名の個人成績表はつぎの通りです。
R君 得点 99 全国偏差値 72.2
全国席次 1位/3632人中
塾内偏差値 59.5 塾内席次 1位/4人中
O君 得点 97 全国偏差値 71.2
全国席次 5位/3632人中
塾内偏差値 54.8 塾内席次 2位/4人中
P君 得点 88 全国偏差値 66.6
全国席次 117位/3632人中
塾内偏差値 33.3 塾内席次 4位/4人中
塾内順位2位のO君のデータを見ると、塾内順位2位のO君は全国順位5位であることがわかります。先ほどのG君の「④男女別成績 席次」と「⑤都道府県別成績(東京都) 席次」の項目で気づいた点とを併せると、全国順位の1位[同率1位]~4位の中に前述の"東京都の女子"がいることまでがわかります。そこで、駿台中学生テストセンターから発表されている「得点・偏差値・席次表」を見てみます。
模擬試験の個人成績表に添付されている「〈教科別〉得点・偏差値・席次表」です。この表の数字からわかることを挙げてみます。
- (1) 最高得点は99点であり、偏差値72.2で全国1位である。(これがR君です。R君のデータには全国順位1位とあります。)
- (2) 98点は偏差値71.7で全国2位である。(98点が2位と記載されていることから、今回の全国1位の99点をとったのはR君だけであったことがわかります。)
- (3) 97点は偏差値71.2で全国5位である。(これが塾内順位2位のO君です。また、96点は偏差値70.7で全国6位と記載されていることから、今回の全国5位の97点をとったのはO君だけであったことがわかります。)
上記(1)~(3)から、98点に同率2位の生徒が3名いることがわかります。そして、その中の1名が前述の"東京都の女子"です。ちょっとすっきりしますね。
模試のデータの見方がわかるとさらなる発見ができてたのしめます。2017年以降の「〈教科別〉得点・偏差値・席次表」は、駿台中学生テストセンターのwebサイトにおいて「成績参考資料」のページの「過年度 駿台中学生テスト参考資料」として掲載されています。ぜひ、一番教室の「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」のデータを分析してみてください。