こちらの項目は、当該ページから読み始めた方のための「一番教室の概要」となります。すでにご存じの方は「英語科講師より」からご覧ください。
「紹介動画・特色」のページからここまでにご覧いただきましたように、一番教室の合格実績は「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」により実現したものです。
高い合格率(=成功パターンの高い再現性)を実現するために、目標に至る道筋が見えた上で「理解の基盤づくりに時間をしっかりかける」という一見すると遠回り、しかし実際には最短の合格ルートとなる学習法をとります。
一番教室のwebサイト上のいくつもの動画や模試データは、「ここで学ぶ生徒たちが皆、学び方を工夫しながら入試期まで各自の最善の取り組みを継続し、卓越した結果を出していること」をご確認いただくために掲載しています。
これまで、小学6年生あるいは中学1年生から早慶高校入試のレベルを目指して指導をした塾生の早慶高校受験の合格率は100%です。慶應義塾高校の合格率も慶應義塾志木高校の合格率も100%です。第1志望である都立日比谷・都立西・都立戸山、あるいは開成高校に進学した場合を除いて、早慶志望者の全員が第1志望の早慶高に進学しています(「早慶合格実績・都立高校合格実績」でご確認ください)。これまでの卒塾生は、そのほとんどが中学受験の経験が一切ない生徒です。私立中学の受験経験者は1名のみです。
歴代の卒塾生の誰もが最初から成績が良かったというわけではありません。実力をつけるための最善の取り組みを継続して「合格するのが当然」というレベルにまで学力を伸ばしました。早慶に誰もが合格しているのは運のよさによるものではありません。常に目標と自らの位置との距離を意識して、合格に必要なことをきちんとやり遂げてきたからです。ある意味、正攻法の勝利とも言えます。
一番教室では、運のよさに賭けるような受験はしません。十分な準備で臨みます。現在では「中学2年生の秋に早慶高校受験の入試過去問題演習に取りかかれるカリキュラム」で学習を進めています(動画「中2早慶入試演習 慶應義塾H24 英語」)。
進度が早いだけで、内容が伴っていないカリキュラムに価値はありません。早慶入試演習を開始した段階から「早慶合格に向けた準備が整いつつあることを実感できる得点」が取れるようにしています。理解を重視した指導により実現できているカリキュラムです。
授業時間を最低でも3時間~3時間半は確保することで、演習とその解説にしっかりと時間をとることができます。理解の基盤整備に潔く時間を割き、複合問題[入試問題]まで自力で解ける力をつけます。
授業の演習では、小学部・中学部ともに、解答に至る思考の過程を生徒それぞれが説明します。問題の着眼点・留意点、別解や間違えやすいポイントなどを1つ1つ確認しながら演習を重ねます。疑問点はその場で積極的に質問し、解消しながら学習を進めます。各自の誤答についてもそこに至る経緯をしっかりと分析し、クラス全員で情報を共有してその先の演習に活かせるようにします。
2022年に「中学2年生の秋に早慶高校受験の入試問題演習に取りかかれるカリキュラム」が完成し、早い時期に早慶に合格する見通しが立ち、入試直前期に余裕が出るようになりました。
入試過去問題の取り組み方も特殊です。解いたその場で生徒が中心となって解説を始めます。問題を解く際の着眼点や選ぶべき解法、気をつけるべき点などについて各々が考えをまとめ、生徒が入れかわりながら解説を進める「ゼミ形式」の授業となります。「最適の解法」をクラス全体で徹底的に検証します。進行・総括は講師が担いますが、解法や誤答の検証の中心は生徒です。問題解説は小学部あるいは中1の授業から経験をしているため、ゼミ形式への移行にもさほど支障はありません。
早慶高校入試の過去問題を初見で解けるようになるばかりではなく、生徒自らが解説できるようにもなる。これが安定して早慶に合格している理由です。
中3の秋以降は、希望者を対象に、さらなる発展内容を学びます。数学は、中1~中2の学習では扱っていなかった数学ⅠA(集合・二次関数・三角比)の先取りもします。早慶にぎりぎり合格するラインを狙うのではなく、早慶合格に余裕を持たせた上で、進学先で一歩先んじることができるルートを進みます。
現在はかなりの余裕をもって早慶に合格できていますが、時代がどんどん変化することも考慮して、2024年からは「中学受験をしない小学部で中学受験算数を本格的に学ぶカリキュラム」に取りかかっています。慶應義塾湘南藤沢中等部の入試問題に取り組んでいる様子をご覧ください。
動画「中学受験をしない小6が中入試問題も扱える授業①」
動画「中学受験をしない小6が中入試問題も扱える授業②」
難関といわれる高校に合格することそのものを最終目標にはしません。早慶合格の足場を固めた上でさらなる先取りをします。それぞれの進学先で将来の夢に向けた取り組みにすぐに着手できるプラットフォームを築くことを目標にしています。
一番教室の生徒と講師は、入試に至るまで、互いに本音で話し合い、共に考え抜いて、最善の方法を選択して実行します。不具合があれば調整をかけ、工夫と改善を重ねつつ、共に目標に向けて邁進します。最高の結果を出すために、力を合わせていちばんよい形を模索し続けます。こうして築き上げてきた信頼関係があるからこそ、たとえ厳しい局面を迎えようとも戦い抜いて、難局を乗り切ります。卒塾までに多くのドラマがあります。今では社会人となった卒塾生との思い出話や現在の仕事や研究についての話は、我々講師の心のガソリンです。
英語科講師より
英語は気合と根性の暗記科目ではありません。法則性を理解して組み合わせていく、知的なパズル・ゲームです。一番教室の塾生はパズルを解くような感覚で英語に親しみます。確認テストにおいても、講師と塾生との知恵比べで盛り上がります。
英語という科目は、本来は語学ですので、伝えたい内容を自在に表現できるようになることが重要になります。「英語」と「日本語」、文化をまたいでこの2つの言語を変換していくことを面白がる生徒が多いです。言語の変換となるため、生徒たちには「日本語」にも注意を向けてもらいます。
「時間を割いて学習をしても英語は上手く使えるようにならない」と嘆くひとが多いのは、日本語と英語の表現を1文1対応で丸暗記する古い学習法にとらわれているからです。この非効率的な学習法は採用しません。英語のしくみをパズル的に理解して、ブロックを自在に組み合わせたり、組みかえたりできる学習法に切りかえれば、暗記地獄から抜け出せます。
一番教室では、言語が成立した文化的背景や思考法の違いに気づかされることをたのしみながら、思考力を活用して「使いこなせる英語」を効率よく身につけます。
20年を超える教材研究から生み出された独自教材は、①「単語や熟語の暗記については、その苦痛を最小限にとどめ、いかに効率よく、活用しやすい形で定着させるか[増やせるか]を追求する。」②「文法については、文のしくみと扱い方の法則を体系立てて理解し、自在に表現できる力を養う。」③「読解については、国語が多少不得手な生徒であっても、それに左右されることなく、論理的に答えを導き出せる技術と思考法を習得する。」を大きな狙いとし、常に改良が加えられています。
speakingについては、英文法の学習がある程度進んで使える技術が増えてから、オンライン学習や英会話教室などの最適な環境を各自で選択して活用していただくことになります。 すべての技能の習得を1つの塾だけで賄おうとするほうが、かえって各技能の質を高めにくい結果となります。英語に変換する力がすでについているため、speakingも挑戦し甲斐のある学びとなります。
大手進学塾で指導をしていた時代からこれまで、早い時期から早慶高校受験を意識したカリキュラムで学習をしてきた生徒の全員が、全国模試(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)において、成績優秀者の欄に氏名を載せています。成績優秀者の掲載がなくなって以降も安定して卓越した成績を記録しています。
中学2年生にもなると、大学受験レベルの内容を本格的に学習しています。ひとまず、特別な対策をせずに(英会話教室などの併用もなく)英検2級には合格しています。2級の2次試験で満点をとることも可能です(「生涯学習の基盤づくり」をご覧ください)。そこから先は早慶もしくは都立に進学後、特に英検にこだわることなく、英語資格試験を各自が選択して学びます。慶應義塾高校を目指すのであれば、上級クラスで学べる学力にしておくべきであり、そのための準備はこれまでのところ中学3年までの学習内容で足りています。
数学科講師より
数学の問題を解く上で、「神秘的なひらめき」が必要だと考えている生徒があまりに多いように思えます。「そういうひらめきは自分にはないから、数学[算数]は嫌いではないけれども、得意科目とは言えないかな。」という言葉もよく耳にします。高校受験数学においては「神秘的なひらめき」の瞬間をつくり出せる思考法と技術があります。
模擬試験や過去問題演習で出会った問題でつまずき、それを何度も何度も解き直してパターンをいくつも覚える…。このような膨大な時間と労力を要する、しかも、思考力を活かしにくく、得点力にもつながりにくい学び方は選びません。【まずは「きちんと解ける知識と技術」を身につけ、そこからたのしみながら模擬試験や過去問題演習に臨む作戦】でいきます。
解法がわかっていたとしても、正解に辿り着ける計算力がなければ、その問題が解けたことにはなりません。「確実に解法を導き出せる思考力と技術の習得」と「速度と精度を追求した計算力の養成」を二大柱として指導を行います。
基礎から学習を始め、やがては最難関大学の入試問題も含めた「考える問題」にも挑戦していきます。授業では、そういった難問に誰が最初に答えられるかを競う時間がもっとも白熱します。中3の秋以降の授業は希望者を対象に高校数学の先取授業を行います。
2024年度より小学部のカリキュラムを変更し、小学4~5年生で中学受験算数を本格的に学んだ上で小学6年生から数学を先取りしています(動画「中学受験をしない小6が中入試問題も扱える授業①」)。これまでは中学受験のような大きな負荷がかからないように配慮をしていましたが、時代は変化します。中学受験が過熱する中、中学受験をしない生徒は学力に大差をつけられないための対策が必要です。高校受験で早慶に安定して合格したいのであれば、中学受験で本気で慶應・早稲田を目指していた生徒と肩を並べて戦える学力を養っておく必要があります。
中学受験を経験していない生徒は本来の能力が劣っているわけではありません。単純に「勉強量」「勉強を始める時期」「勉強を面白がっているか」「自分の受験であるという自覚があるか」「自分で“調べる・試す・粘って確認する”経験をどれだけ積んだか」それから「解法を知っているか否か」「特殊な問題をどのくらい見てきたか」の違いです。一番教室は「中学受験の経験がない生徒も、高校受験に参入してくる中学受験経験者に勝つ数学」を指導します。
一番教室の数学は、中学受験算数(特殊算)、中学生が3年間かけて学習する内容、そして高校生が学習する内容のうち高校受験に活用できる部分を、中学1・2年生の間に学習します。
中学受験経験者の中には、算数は好きなほうだけれども実力が鍛え上がらないまま、「好き」をうまく受験結果に結びつけられなかった生徒もいるはずです。消化不良のままに授業が進み、苦手分野を抱えたまま受験を迎えたのであれば、高校受験では「苦手分野」をつくらずにここで成功を掴みましょう。知識の整理をすることで状況は比較的短期間で一変します。
入塾の時点で数学を得意としている生徒も、得意ではないと思いこんでいる生徒も、「効果を意識した学習の継続」と「入試から逆算したカリキュラム」によって、入試において高得点を取れるようになります。
いくつかの動画でご覧いただいたように、旧カリキュラムにおいても早慶の入試過去問題を生徒自身が解説できるレベルに到達して入試を迎えています。体系立てて学ぶことで着実に学力を積み上げることができます。中学1年生から全国1位を目指し、中学3年生の秋以降には、全国模試(駿台高校受験公開テスト)において満点を取ることも可能となります。卒塾生には中学3年生の駿台高校受験公開テストで全国1位も出ている塾です(「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」をご覧ください)。
中3の秋以降は、さらなる発展内容を学びながら入試の準備も進めるカリキュラムになります。中1~中2の学習では扱っていなかった数学ⅠA(集合・二次関数・三角比)の先取りもして、早慶合格のその先の準備も進めます。
保護者の皆様へ
一番教室では、家庭教師をつけることやご家庭で勉強をみることをお断りしています。わからないことがあれば、必ず生徒自身が講師に質問をし、その都度疑問を解消していくことがきまりになっています。
授業内容をしっかりと理解するためには、「集中して頭を動かしながら説明をきく」「必要な情報をもらさず書き留める」「理解した内容を実践する」「粘り強く考えて演習に取り組む」「授業に関する疑問はその場で質問をして解消する」の5つを実行してもらいます。これが授業の中でできてこそ、「自分のための勉強」ができている生徒です。
疑問点をそのまま家に持ち帰る姿勢には、「この場でしっかり理解をしてみせよう」という意志や「きちんと納得をしてすっきりしたい」という向上心が感じられません。何事も中途半端な姿勢で臨んだことに対しては、大きな見返りは期待できません。常に真剣勝負で力強く前へ進んでいく姿勢、これこそが一番教室の目指す学習姿勢です。
家庭教師をつけたり、ご家庭で勉強をみたりすることで、生徒たちは「自律して解決をする力」を失っていくばかりか、理解を深める機会も逃すようになります。一番教室では、英語と数学いずれの授業についても、講師のひとつひとつの説明が、先々の学習内容の布石となっています。第三者の介入によって、細かく張り巡らされた知識の糸が途切れてしまうと、学習の円滑な流れを止めることになり、結果的に成績も伸びなくなります。学習内容については一切を当塾にお任せいただいております。中学受験から切りかえるご家庭は特にご注意ください。ご家庭が学習内容に手を貸す流れをつくってしまうと、早晩、クラスの中でひとりだけ理解が追いつかない状況に置かれます。高校受験で早慶を目指す以上は、自立[自律]を促すようご協力ください。
ただし、低学年(小学生)につきましては、学習を始めるタイミングを逸している場合の声かけや学習環境づくりのサポート、そして、字をていねいに書く、持ち物をしっかり管理する、やるべきことをごまかさない、時間を上手に管理する…などの重要性について日々伝えていくことにはご家庭の関与が欠かせません。
授業は極力欠席をしないように、ご家庭での体調管理のご協力をお願いいたします。授業で学習する内容は非常に密度が濃く、しっかりと理解をした上で演習を十分に積んで次の授業に臨まなければなりません。欠席をすると、その後の負荷が急激に増大する一方、復習に割ける時間は大幅に減ります。学習のペースが乱れ、定着の穴ができやすくなります。また、授業内の切磋琢磨により研ぎ澄まされていく感覚も、欠席をはさむことで鈍くなります。ペースを取り戻すまでに数週間を要することも珍しくありません。また、塩分や糖分を取りすぎるなどの極端にバランスを欠く食事は疲れやすさや集中力の切れやすさにも関係します。食生活の管理もご家庭にお願いするしかありません。
一番教室では、模擬試験の数値だけを見て褒めたり叱ったりすることはありません。学習内容のレベルが上がるにつれて複雑さも増します。複雑になるにつれ、新たに理解した知識や技術を自在に使いこなせるようになるために必要となる演習量もまた増えます。非常に良いやり方で復習に取り組めていたとしても、その結果が模擬試験の得点として反映されるまでには時間がかかります。これとは逆に、ある程度の学力が鍛え上がると、手を抜いていたとしてもしばらくは模擬試験の数値として表れることはありません。思考回路は日々の整備を怠れば次第に働きが鈍くなり、どれほど切れ味の良い刀でも、手入れを怠れば錆びつきます。
模擬試験の数値そのものがその時点での学力をきちんと反映しきれているわけではありません。必ず時間差が生じます。そこで出ている数値がそこから先にも維持されるのか、数値がやがて上昇もしくは下降を見せるのか、その兆しをとらえることが重要です。
一番教室では、授業内の反応や宿題の取り組みの様子を観察し、試験での失点のし方を分析して、総合的に判断をして客観的に評価をします。試験の結果が揮わないにもかかわらず「この調子でいこう」と言われる場合も、試験で最高値を叩き出しているにもかかわらず「喜んでいる場合ではない」と注意を受ける場合もあります。これは試験の結果を把握していないわけではなく、その少し先の時点での伸びしろについて評価をしているものとお考えください。
習い事や部活動などとの両立は「ひとつひとつの物事にきちんと取り組ませる習慣をつけること」を重視して、慎重にお考え下さい。子どもたちのあいている時間を埋めつくすように習い事などの予定を詰め込んでしまうご家庭がありますが、時間に追われて物事をこなすことに慣れている子どもたちは、勉強についても流れ作業のひとつにしてしまう傾向が見られます。一方で、学習習慣を崩さずに要領よく学べるタイプであれば、知識を体系立てて学べるために効率が上がり、かえって両立がしやすくなる可能性もあります(「卒塾生の声」)。
ひとつひとつの問題に向き合って、しっかりと考えること、徹底的に調べること、丁寧に確かめること、不具合があれば調整をかけてその結果をみること、工夫を凝らしてみること…こういったことに時間を費やすことを惜しむようでは、専門性の高い学習を進めていくことはできません。ひとつひとつのことをしっかりとできるようにしていくことで能力は結果的に大きく伸びます。
小学4年生はある程度、自分のための時間、あるいは何もしない時間をとらせることも、ときには必要になるように思われます。暇になる時間ができることを恐れるかの如く1週間のスケジュールを埋めつくすのではなく、しっかりと優先順位をつけて、ある程度の余裕をもたせて予定を立てることで、サポートをする保護者側のストレスも減らせます。
ただし、あとから追いかけるように入塾をする「小学6年生 新規クラス」や「中1トップ・ギア・コース」では、カリキュラム調整がつくまでの期間は、要領がそれほどよくなかったり、何かしらの苦手科目や学びそびれてきた内容を抱えていたりする場合には、小さな隙間時間も勉強につぎ込まなければならない日々となる可能性もあることはやむを得ないものと覚悟して下さい。
遅れて入塾をするクラスは進度調整ができるまでは特殊なカリキュラムになることはwebサイト内でも至るところでお伝えしてあります。専門性の高い内容を短期間で吸収しなくてはならないために生じてしまう負荷があります。習い事や部活動が立て込んでしまうと、学習の中身が伴わずに空回りをして、やがては理解がおいつかなくなり、結果的に学習を継続できなくなる恐れがあります。
「うちの子にはだらだらしている時間がありますから、習い事を削らなくても勉強はできるはずです。」というお返事をいただくことも多いのですが、子どもたちの努力をあてにするだけの作戦では問題が解決しないことがほとんどです。「勉強との両立」を理想論や机上の空論ではなく、具体性をもって、慎重にお考え下さい。
一番教室では、講師と生徒との話し合いのもとに入試に向けた作戦を立てていきますが、ご家庭に直接「習い事や部活動などを調整してください」あるいは「ゲームや動画などに費やす時間を管理してください」とお願いすることもあります。その場合はすみやかにご協力をお願いします。
一番教室で学習を始めたばかりの頃には、基礎的な内容を処理する速度と精度とをあげるために、徹底的に練習をする時期があります。この時期を逃さないようにしてください。適切なタイミングで基礎的な内容の処理能力を上げておかないと、後々複雑な学習内容に進んだところで演習時間に無駄に時間をとられてしまい、新たな知識や技術を吸収しにくくなります。講師からのスケジュール調整の依頼は、子どもたちが完全に行き詰まりをみせるよりもかなり前の段階で行われるため、その時点ではご家庭からはさほど問題のない状況に見えることもしばしばです。「目に見えて悪い状況」にまで悪化してから手をつけるようでは、問題解決までに時間がかかりすぎるため、子どもたちのエネルギーがもたなくなることが懸念されます。学習をしっかり継続させることに重きをおいて、長期的な視野に立って早期に対応をしてください。
ご家庭が「褒められると伸びる子」という評価をされている場合は、この塾での学習の継続は難しいかもしれません。高校受験で早慶に合格するために学ぶべき内容は膨大です。合格した後も、能力の高い集団の中で学び続けることになります。一番教室は、早慶高校受験の範囲に留まらず、将来的にさらに専門性を高めて学び続けることができる準備を整えていきます。学習する内容は決して平易ではありません。一番教室の教材や授業は、複雑な内容を理解しやすくするような、あるいは効率よく吸収できるような工夫が随所になされているため、理解につまずくことがほとんどないというだけです。授業で理解できた内容を定着させるための取り組みは、生徒自身が責任をもってしなくてはなりません。生徒自身に学力を着実に積み上げていくエネルギーがなくては良好な結果は見込めません。
「褒められると伸びる」という評価をされる子どもたちの多くには、平易なことや一時のことであればだましだましこなせても、手間のかかることや長期戦となると投げ出してしまう傾向が見られます。高いレベルを目指すには、「答えを見つけ出すまでの思考過程そのものを気長に楽しめる学習姿勢」や「結果が出るまであきらめずにやり続ける粘り強さ」「失敗を恐れるのではなく、失敗を成功の足掛かりにしていく前向きなエネルギー」が不可欠です。成長を続けるためには、何かしらの負荷をかけていくことが必要です。「苦手に思えるのは、まだ練習が足りていないだけで、もう少し取り組めば解決しそうだ」という思考法にできれば、状況は自然と好転するものです。
やむを得ない理由により、通塾をお断りさせていただく場合もあります。まず第一に、学ぶことを目的とした場所ですので、他の塾生の学習の妨げになるような行為が度重なる場合は、通塾をお断りさせていただきます。また、確実に結果を出していくために、当塾の指導に沿った学習法を実践していただく必要があります。「家庭教師をつけたり、ご家庭で勉強をみたりしない」「勉強の優先順位を下げない」などの重要な約束事項をどうしても守っていただけない場合にも、通塾はお断りさせていただきます。「FAQ・アクセス」のページの「Q10 わが子は根気がありませんが、それでも続けられますか。」をご確認ください。
通塾をお断りする場合は、その場に居合わせた人々がやむを得ないと認めるような問題が連続してしまう特殊な場合に限られています。一番教室は、早慶高校受験、およびその先に控えるさらに高度な学問や他分野での活用を念頭におき、専門性の高い学習内容を学び進めるためには、真剣に学習に臨める空間を提供することが非常に重要であると考えます。
早慶高校受験の合格とその先を見据えての授業を早期から進めていくことから、模擬試験で良好な結果を出している一番教室ですが、誰もが3~6年間の学習を継続させるだけのエネルギーを維持し続けられるわけではないのが実情です。
明確な目標設定がない場合には複雑な学習内容に取り組むエネルギーがなくなるのはもちろん、目標と現時点での自らの位置、自らの出発点とここまでの道のりと苦労、同じ目標に向かって異なる塾で努力しているライバルたちの現時点での位置、ライバルたちの出発点とここまでの道のりと苦労、そういったものを客観的に分析する視点に欠けてしまうと、高い成績が出るのは当然、ほかの人々よりも学力に余裕があるのは当然、…と、慢心から始まるマンネリズムに陥ってしまうこともしばしばです。
クラス授業に参加をしていく上で問題が起こるようになる場合には、ご家庭と本人との話し合いでひとまず退塾をお勧めすることが多々あります。特にこれまでの緩やかなカリキュラムにおいては、宿題の手を抜いても授業内の説明で帳尻を合わせられると勘違いをして、結局は学習に行き詰るというケースが多発していました。小学4年生から学習を始めるクラスの宿題は、中学受験で大手進学塾の中位クラスの生徒であれば、最初は各1時間以内、最終的には3~4時間程度の分量です。2024年度より中学受験算数を本格的に学んだ上で数学・英語を先取りするカリキュラムとなるため、算数・数学の学習密度が上がります。小学校の学習内容の定着だけではなく、中学受験算数も学びたい生徒を対象とする授業となるため、これまでの状況は変化しそうです。いずれにしましても、小学部の場合には、小学6年生や中学1年生から学習を始めるコースから学び直すこともできるため、「宿題[復習]ができないままに授業に参加して授業を滞らせてしまい、その理解の穴埋めのために呼び出されてなんとか流れをつなげたところでまた宿題[復習]ができなくなる」という悪循環に陥る場合には、通塾を考え直すのが上策と思われます。
気にかかる他塾をひと通り回って、そこでがんばっているライバルたちに交じって教材や授業スタイルの違いなどもきちんと確認してみるべきです。その環境の中で高成績を記録する生徒とはどんなタイプであるのか、やがて高校や大学で机を並べるひとたちはどのようなひとであるのか。自分の目でよく観察をした上で、「入試までの時間をどこでがんばるのかを自分の意志で決めること」をお勧めしています。
塾生の中には、入塾から継続して通塾している生徒もいれば、一度距離を置いてほかの塾の様子もみてきた上で改めて一番教室を選んでいる生徒もいます。確かに、一時期でも当塾から離れることで学習の糸が切れてしまい、大きな穴をつくってしまうことが予想されるため、不安を覚えることもよくわかりますが、自分で選択した道であればその穴埋めもなんとかがんばれてしまうものです。いつの間にかたくましくなっていることに気づかされます。周囲から与えられたものよりも、自らで比較検討をして選んだものにこそ価値を見出せるということもまた真理でしょう。
重要なのは、学ぶ場所そのものではなく、学ぶ内容であり、その学んだ内容を活かせるようにきちんと学ぶことです。
2024年度から中学受験算数を本格的に学んだ上で数学・英語を先取りするカリキュラムになっています。慶應義塾高校あるいは慶應義塾志木高校を真剣に志望する生徒を中心に募集します。「ホーム・実績」のページの動画「慶應義塾合格の先を見据えて 司法試験予備試験~弁護士」でご覧いただきましたように、「将来の選択肢を広げるために高校3年間を有効に活用したいから早慶を選択する」という生徒に向けた授業です。ぎりぎりの合格を狙うのではなく、合格のその先の学術研究にも応用できるよう、英語・数学をしっかり指導します。
各科目の独自の授業スタイルや教材の工夫など、詳しい内容については、個別説明会や保護者説明会などでご説明さしあげます。実際にご覧いただくことで、当塾の合格率の高さにも納得していただけるはずです。「密度の濃い勉強をさせたい」とお考えの保護者の皆様には、最適の選択肢となる塾であると自負しております。
個別説明会では、授業の展開のさせ方や教材の使い方、指導のし方など、細かい内容についてご説明をさしあげるため、恐縮ですが皆様には2時間から2時間半程度のお時間を割いていただいております。
この塾で学習を継続させるためには、何より本人の意志が重要になります。早慶に合格することを最終目的とはせず、その先の学術研究を進めていく準備もするために、特殊なカリキュラムを組んで専門性の高い内容を学習する専門塾ですので、学習が進むにつれて内容が複雑化します。当然ながら、膨大な知識と数多くの技術を自在に使いこなせるように維持していくための労力もかかります。
中学2年生の秋には早慶高校入試の過去問題演習に取り組み始める特殊なカリキュラムになっています。本人に学ぶ意志がない限り、学習を継続させて結果を出していくことは困難になります。そのため、お問い合わせをいただいた方に対して、一番教室から無理に入塾を勧誘することは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
note
生徒と講師
様々なことが「生徒自身と講師との交渉」によって決まります。宿題を一律に課してはいますが、交渉により、個別の事情を考慮して調整をかけることもあります。生徒たちが、各々の弱点補強のために宿題内容の部分的な差しかえを交渉することもあります。学習環境や教材に関しての要望などの交渉もあります。祝日に授業がある場合は生徒たちの合議により、授業時間帯を変更したり、通常よりも延長したりすることもあります。
どのような場面においても論理的な説明が十分になされない限り、各自の主張が認められることはありません。交渉の結果は、講師が譲歩する場合もあれば、生徒が譲歩する場合もあります。最終的に、受験において最高の結果を出すために、いちばんよい形を一緒に模索したいと考えています。
note
英数講師の連携
英語と数学の講師は、それぞれの授業のカリキュラムと進度、授業で扱う内容の難易度、宿題の負荷、それぞれの生徒の定着状況、学校での様子などについて、細かい情報を共有しています。どちらかの科目において、定着の状況やカリキュラムの進捗状況が芳しくないといった問題がある場合には、もう一方の科目の負荷を一時的に減らし、生徒たちが効果的に学習を進められるように連携を図っています。
note
ご家庭との連携
一番教室では、年に数回「保護者会」を実施しています。その時期の学習状況、今後の展望、受験までの流れ、受験についての情報などをご説明しています。授業中の生徒の様子やこぼれ話、これまでの受験のエピソードなど、笑いあり、涙ありの2時間に辛抱強くお付き合いいただいています。
保護者会アンケートより
一番教室を立ち上げた頃の塾生たちは、大手進学塾時代のカリキュラムからの継続により、現在の塾生よりもはるかに結果を出しにくい状況にありました。それでも、塾生の誰もが「効果を意識した学習の継続」の先にある結果を信じて、ひたむきに学び続けました。当時の中学3年生の保護者会においてご記入いただきましたアンケートのひとつをこちらで紹介させていただきます。
毎日毎日、夜遅くまで自習室に詰めて演習をひたすら積んできたにもかかわらず、何か月もの間ずっと模擬試験では思うように結果を残せない。「次こそは!」と臨む試験の度に、なぜかしら失敗が重なってしまう。それでも、「その取り組みは正しいから、そのままやり続ければ必ず結果になる。」という言葉を信じて、すべてのエネルギーを注ぎ続ける……。
葛藤の中にありながらも、粘り続ける姿勢を崩さない彼の姿をじっと見守っていらっしゃるお母様から頂戴したメッセージです。
——この保護者会から、およそ5か月後——
彼の努力はついに実を結びます。
早稲田アカデミー主催の「早慶実戦オープン模試」において3科目総合4位。
ここから流れが変わります。そこまで積み上げてきた努力の成果が現れ始めます。まるで、グラスに静かに水を注ぎ続け、やがてその縁からあふれ出すようかのように。
もちろん、彼は翌年には第1志望の慶應義塾高校に進学します。
グラスから水があふれ出すまでにかかる時間はひとそれぞれです。努力のベクトルが合っているのであれば、投げ出さず、腐らず、信じて進み続けることが大切です。講師を長く続けても、その成果を目の当たりにする度に、予想以上の結果に驚かされます。
このように、保護者会の終了後には、保護者の皆様からアンケートのご協力をいただいております。保護者会に参加されてのご感想やご家庭でのお子様の様子、保護者の皆様が最近気にかけておられることなどを自由にご記入いただくものです。この用紙は、その場ですぐにご記入いただいても、ご家族でお話し合いなどをされてから後日ご提出いただいても、どちらでも構いません。
生徒たちは、家庭と塾とでは別の一面を見せます。教室の中では見えにくい問題や変化はもちろん、講師が知らない日常の面白いエピソードなどを知らせていただける貴重な情報源のひとつとなっています。
さいごに
一番教室の卒塾生は中学受験の経験が一切ない生徒ばかりです。私立中学受験の経験がある生徒は1名のみです。塾生の誰もが自らの能力を鍛え、高校受験で最善の結果を出そうと真剣に勉強に取り組んできました。一番教室の合格実績は、入試で高得点を取らせることはもちろん、将来の可能性を広げる「専門性の高い学問」を究められるように計算しつくした指導と、勉強に専念できる環境、保護者の皆様のご理解とご協力、そして何より、生徒ひとりひとりの「効果を意識した学習の継続」によって実現したものです。
一番教室の生徒たちは、学年を超え、同じ志を持つ仲間とともに、考えるたのしみを分かち合い、互いに良い刺激を受けて切磋琢磨し、ときに支え合って、幾多の試練を乗り越え、精神的にもたくましく成長していきます。試行錯誤と改善の積み重ねで手にした「成功のパターンを必要な場面で確実に再現できる力」の発揮、それがこの高い合格率です。
努力の成果に満足し、自信に満ち溢れて卒塾していく生徒たち
——自己投資の価値を知る生徒たち——
これこそが一番教室の誇りです。
彼らに続く、早慶合格を真剣に目指す生徒を募集します。
まずは、このwebサイトをひと通りご覧ください。どのような指導を行う塾であるのかをご確認いただき、十分にご検討された上で、お電話でお問い合わせください。