小学6年生継続クラス「駿台中学生テスト(中1)」に参戦
小学4年生[もしくは小学5年生]から学習を継続している生徒たちは中学1年生の学習内容を先に進めているため、難関高校を目指す中学生が受験する全国模試「駿台中学生テスト」に挑戦することもできます。以下は小学6年生が全国の中学1年生に交じって受験した「駿台中学生テスト」(2023年6月)の個人成績表の写真です。「小学6年生継続クラス」の在籍生は2名です。
☟小学6年生継続クラス(小5入塾) 中1「駿台中学生テスト」(6月)
英語 得点 97点 全国偏差値 69.6 全国順位 2位/2310人中 塾内偏差値 62.0 塾内順位 1位/4人中
☟小学6年生継続クラス(小4入塾) 中1「駿台中学生テスト」(6月)
英語 得点 92点 全国偏差値 66.8 全国順位 30位/2310人中 塾内偏差値 52.0 塾内順位 2位/4人中
上記のように上手く結果が出ることもありますし、もちろん失敗することもあります。大きな失敗もできる時間的余裕が彼らにはあります。中学受験を経験しない小学生には、模擬試験での失敗の経験は、その先の学習の糧となります。「塾内順位4名中」となっているのは、中学1年生トップ・ギア・コースの2名とともに受験をしているためです。
まずは、「理解の基盤整備」をほぼ済ませた「小学6年生継続クラス」の授業の様子を2本の動画でご覧ください。だんだんと中学部の仕様に合わせて学び方を工夫し始める時期です。
知識を運用する力
日本語⇆英語の変換を楽しむ
身につけた知識と技術を上手く運用することで自在に英文を組み立てる小学6年生の「文型」の学習です。
小学生も中学部と同じ教材で学びます。理解の基盤整備に時間を割くことで思考力を活かせるようになります。
授業中や自習中に気づいたことをどんどんメモ。一番教室の生徒が意欲的に学ぶ姿勢をご覧ください。
√3+√3はどうして
√6にはならないの?
「√3+√3=√6にはならない理由を考えてあなたのことばで説明してください。」に小学6年生が挑戦中。
小学6年生が学んだ知識を駆使してルートの計算について様々な角度から考えていく様子をご覧ください。
「共通点は何か」「相違点は何か」「他の問題に考え方を拡張して応用できないか」を常に考える姿勢が大切です。
高校受験において歴代の早慶合格率100%の英数専門塾「一番教室」では、学習内容の専門性を高め、加速しつつ複雑化していく授業に対応できる理解力と処理力を養うために、小学4年生から小学6年生1学期まで[中学部では新入塾から半年]は、基礎力養成期間として「理解の基盤づくり」に時間を割きます。
当該ページ「小学生クラス①基礎」では、理解の基盤整備期間にあたる小学4年生から小学5年生までの期間[中学部では入塾から7月あたりまでのほぼ半年]について、つづく「小学生クラス②応用」のページでは、小学6年生の期間[中学部では7月から冬期講習会前まで]について紹介します。
「駿台中学生テスト/駿台高校受験公開テスト」あるいは「難関チャレンジ公開模試」といった模擬試験の数値を公開している一番教室ですが、知識偏重型の指導ではありません。「見て、触れて、考える」という機会も積極的に設けています。あれこれと考えながら動き回り、自らの感覚を通して発見したことや学んだことは、納得しやすく、身につきやすいという利点があります。
小学部の授業風景
イメージを掴む「前置詞」
「駿台中学生テスト」「難関チャレンジ公開模試」で抜群の成績を記録している英語は小学4年生から学び始めます。
「前置詞」の導入授業です。英文に示された状況を、各自のからだや小道具を使って自由な発想で具体化させます。
一番教室の「小学生クラス」は、多少の羽目をはずすこともありますが、小学生の時期を有効に活用し、「中学に入った段階で圧倒的な学力が確実に身につく先取り学習」を着々と進めます。
小学4年生からの2年半は理解の基盤整備の期間にあたります。算数・数学の基盤整備のひとつが「入試期の安定した高得点を支える計算力」の養成です。計算は、整数の四則演算から学習を始め、中学部になるまでに2次方程式までの学習を済ませます。「計算力を身につける」といっても、ただ計算ができればいいわけではありません。「計算の間違いを減らす工夫」、「よみやすい答案をつくる工夫」、「中学入試問題の計算が解ける力をつけること」に主眼を置いて授業を行います。
確実に計算力を鍛える方法
週1時間半の授業で進めても、毎週毎週の進歩の積み重ねにより、複雑な計算問題でもこらえて解ききる計算力がつきます。
小学生の期間を無為に過ごさない選択もあります。鍛え上げた計算力は入試において大きな武器となります。
綿密に組まれたカリキュラムと授業構成は「考える教材と授業」のページでご確認ください。
小学4年生から小学5年生までの算数では、早慶高校受験に活用できる中学受験算数も本格的に学びます。
知識がきれいにつながる
一番教室の学習法
小学4年生から学習を始めて小学5年生で「速さ」の文章題を解けるようになるまでにこれだけの道のりがあります。
一番教室の小学部は、中1から入塾する生徒たちが学習する内容と同じものを速度を落として学びます。
先々の学習に必要になる内容をすべて網羅し、しかも、無理なく吸収できるように配慮してカリキュラム・教材・授業を組んでいます。
早い段階から「理解の基盤整備」にしっかりと授業時間を割くことで、理解が深まりやすくなります。中学受験を選択しない小学生ですが、中学受験算数の文章題であっても、これまでに身につけた知識と技術を組み合わせたり、使い分けたりしながら、楽しそうに学び進めます。
中学受験を選択しない小学生が取り組む文章題
割合の公式や速さの公式に当てはめて解くのではなく、必要な情報を問題文からくみ取って式を立てて解けるようにします。
小5 売買損益
近くの家電量販店で,1個300円の品物を50個仕入れてきました。仕入れてきた値段の2.5倍で定価をつけて売ると□個売れ,売れ残った品物は,定価の2割引で売るとすべて売れました。お客さんに1つの品物を送るためには,1つにつき送料が250円かかります。この送料は自分で負担しなくてはなりません。このとき,次の問いに答えなさい。
- (1) 定価は何円ですか。
- (2) 定価の2割引は何円ですか。
- (3) 利益の合計が5500円のとき,□に当てはまる数を求めなさい。
小5 流水算
静水時の速さが時速27kmの船Aが,下流にあるP地点から60km上流にあるR地点まで行くのに2時間30分かかりました。このとき,次の問いに答えなさい。
- (1) 船Aの川を上るときの速さ,および川の流れの速さはそれぞれ時速何kmか求めなさい。
- (2) 船Aが川を下るのにかかる時間を求めなさい。
- (3) 船Aが川を下るときに,もし,川の流れの速さが上るときの2倍であったとしたら,船Aが川を下るのに何時間何分かかるか求めなさい。
- (4) 静水時の速さが時速29kmの船Bが,この川を下るのにかかる時間は何時間何分ですか。
- (5) (4)において,船AはP地点からR地点に向かって進み,船BはR地点からP地点に向かって進みます。2そうの船が同時にそれぞれの出発地点から出発するとき,出会うまでにかかる時間は何時間ですか。
小5 時計算
7時から8時の間で,時計の長針と短針が作る角が190度になるのは何時何分何秒ですか。秒は帯分数で答えなさい。
小5 通過算
時速57.6km,長さ240mの列車Aと,時速72km,長さ□mの列車Bが,出会ってからすれ違うまでに15秒かかりました。このとき,次の問いに答えなさい。
- (1) 時速57.6km,時速72kmはそれぞれ秒速何mですか。また,(列車Aの速さ):(列車Bの速さ),比の値もそれぞれ求めなさい。
- (2) □を求めなさい。
- (3) 列車Aがトンネルの中に完全に入っている時間が1分間であるとき,トンネルの長さと,列車Bがトンネルを通過するのにかかった時間(分)をそれぞれ求めなさい。
- (4) 列車Bが線路沿いに立っている人の前を通過するのにかかる時間は何秒ですか。
- (5) もし,出会うのではなく,列車Bが列車Aに追いついてから追い抜くという場合であったとしたら,追い抜くまでにかかる時間は何分でしたか。
小5 食塩水
濃さが18%の食塩水が400gあります。このとき,次の問いに答えなさい。
- (1) この食塩水に含まれる塩の重さ(g)を求めなさい。
- (2) この食塩水を□g捨てて,代わりに同じ重さの水を入れてよく混ぜたところ,4.5%の濃さになりました。このとき,□を求めなさい。
- (3) (2)のあと,この食塩水を熱して,何gか水を蒸発させたところ,20%の濃さの食塩水になりました。何gの水を蒸発させましたか。
小6 ニュートン算
常に一定量の水が流れ込んでいる水槽があります。この水槽が満水になっているとき,ポンプを使って水をくみ出すという実験を行います。この水槽の水を同種類,同性能のポンプ4台でくみ出すと36分,5台でくみ出すと28分かかることが分かりました。これらの実験から,ポンプ11台を使うと何分で水をくみ出すことができるか求めなさい。
ほかの問題はこちら☞「小5からの文章題」
一番教室では、小学部であっても、中学部と同じ学習姿勢で勉強をしていただきます。
- ☐「なぜ?」「どうして?」にこだわって全力で考え抜く。
- ☐ 自分の仮説が正しいのかどうかを粘って検証してみる。
- ☐ 授業の解説を反芻して復習の効果を最大にする。
- ☐ わからないことは妥協せずに調べ、納得するまで質問し、解決をして先に進む。
- ☐ 間違えることも楽しみながら新しい知識や技術をどんどん使ってみる。
- ☐ 失敗から学んで工夫を重ねる。
- ☐ 仲間との勝負を大いに楽しむ。
- ☐ 周囲の人々のよいところを積極的に取り入れる。
- ☐「進歩している自分」を楽しむ。
- ☐「進歩できる自分」に投資する。
この学習姿勢は学年を問わず、塾生の全員に目指してもらいます。
教材は中学部と共通です。中学1年生あるいは小学6年生から学習を開始するクラスの学習速度をゆるやかにした授業が、小学4年生から学習を始めるクラスの授業です。小学4年生の学習内容は、中学部から入塾するトップ・ギア・コースであれば2か月もかからずに学び終える内容ではありますが、一番教室の中学部の学習の導入部にあたる、得点力を伸ばすための基盤ともなる、非常に重要な内容になります。
過熱する中学受験にふりまわされて、あるいは、公立中学に進む周囲の人々になんとなくつられて、学習の中身が伴わないまま時間ばかりが過ぎてしまう小学4~6年生の3年間ではなく、長期的な視野に立ってしっかりと学力を積み上げる3年間を選択することもできます。
子どもたちが様々な技能を習得して圧倒的な学力を手にするには、もっとも効果的な方法で、しっかりと時間を割いて取り組むことが肝心です。ひとつひとつの技術をしっかりと学び、丁寧に復習する。毎週毎週、その前の週よりも着実にできることを増やす。これを積み上げる3年間の威力を示せる材料のひとつとして、「駿台中学生テスト」や「難関チャレンジ公開模試」の実績をあげています。そして、このサイト上の動画のひとつひとつがその軌跡です。
一番教室には、早慶高校受験において着実に結果を出せる学習法があります。小学4年生から学習を始めて、着実に理解を積み上げ、中学2年生の秋に早慶高校受験の入試問題演習に取りかかれるカリキュラムで学習します。「きちんと勉強に取り組もう」という気持ちがあれば、それを驚異的な学力の伸びに変換できる、最も効果的な指導法がここにはあります。これから大人になっていく子どもたちが、精神的にも成長をとげて、特殊な技術を自在に使いこなせるまでになるには、とにかく時間が必要です。入塾から卒塾までの流れは、動画「いつから学び始めても突き抜けることは可能」から始まる「早慶に合格する理由」をご確認ください。
現在は小学部においても簡単な入塾試験を実施しています。「小学4年生クラス」は、開講から3週間を無料体験期間とし、4週目に簡単な継続受講資格審査[入塾試験]を実施します。「小学6年生 新規クラス」は「2024年以降の新規募集クラスの変更点」をご確認ください。試験は、体験期間中に学習した内容の理解を確認する問題が中心となります。この試験結果と体験期間中の学習姿勢とを併せて、継続して受講をしてもひとまず問題がないかどうかを判断します。範囲となるのは短期間の授業内容ですので、それほど高度な試験にはなりません。毎年「え?入塾試験の範囲はこれだけですか?」と驚かれるくらいの内容です。「指導に沿って学習を定着させていく取り組みができているか」「問題に粘り強く取り組む姿勢があるか」「この塾で学習を継続する意志が本人にあるか」「進歩・向上につながる取り組みに対して前向きな姿勢があるか」をみています。正しい学習法を継続することにより、学力は着実に伸ばせるため、本格的な入塾試験は中学部に上がる時点で行います。
このゆるやかな入塾試験で得点が取り切れない場合には、無理をして入塾しないほうが良いように思われます。これまで、ご家庭の強い希望で、ひとまず入塾を可としたケースはいずれも、長期的には学習意欲を維持できずに通塾が難しくなっています。入塾試験そのものよりも、勉強を継続させることのほうが大変です。「継続」や「集中」あるいは「時間管理」を苦手とし、そこを「工夫」していく気力がもたない場合にはやはり、長期的には離脱してしまいます。
一番教室は、早慶附属高校に合格することを最終目的とはせず、その先の学術研究を進めていく準備もする英語・数学の専門塾です。特殊な指導を効果的に進めるために「少人数・定員制」を採用しています。小学部では「個別に近い環境で基礎内容から丁寧に指導をする面倒見の良い補習塾」と間違えられてしまうことが多く、学力の立て直しを目的として入塾を希望されるお問い合わせが非常に多くありますが、学力の立て直しには活用し難い授業内容です。中学部の高度な学習内容を、速度を落として扱う先取り授業です。他塾と比較すると、学習単元名として挙げている項目が少ないため、基礎内容をゆっくりと学習するものと勘違いをされることもしばしばですが、授業で扱う内容そのものは決して平易ではありません。様々な要素が複雑に絡み、通常の学習単元名に分類しにくい内容を扱うため、項目として挙げているものが少なくなっています。一番教室の小学部の学習密度の濃さは、小学4年生・小学6年生から学習を始めて「駿台中学生テスト」「難関チャレンジ公開模試」で順位がひと桁になっている事実が裏付けています。
一番教室は他の進学塾とは異なり、「浅い学習内容で広い範囲をひと通り学習し、徐々に難度を上げながら何周もめぐらせていく『スパイラル方式』」は採用していません。ひとつひとつの知識を深く掘り下げて学習し、着実に定着をさせながら範囲を広げ、理解のレベルをどんどん上げていくという学習法をとっています。各部品の製造から始めて精密機械を組み立てるようなイメージです。ひとつひとつの部品となる知識や技術がしっかりと機能するモジュールをコツコツとつくり上げ、いくつものモジュールを組み合わせていくことで完成に至ります。精密機械のメンテナンスや機能向上と同じように、それぞれのモジュールのしくみと機能を熟知していれば、不具合が生じれば分解をして調整したり、新技術を取り入れた部品に入れかえたりすることが自在にできます。最新の技術を組み込むことでモジュール単位での進歩も可能になるばかりか、その精密機械をほかの精密機械とつなぐことでさらなる可能性を摸索できます。当然ながら、精密機械を組むのとは違い、学問には完成形がないため、いつまでも形をかえながら広がりを見せる奥深さがあります。そこが非常に面白いところです。
この学習法の難点は、それぞれのモジュールをしっかりとつくり上げるまでに時間と労力を要する点です。これが、一番教室のカリキュラムが、初めの頃にはほとんど進まないかのように表面上は見えてしまう理由です。しかし、モジュールが組み合わされる段階を迎えると、ダイナミックな変化が可能な、柔軟なシステムが構築され、「学び」の可能性はどんどん広がります。
具体的なイメージを掴むには「小学6年生 継続クラス」の「算数の学習内容」をご覧ください。
一番教室の小学部は、中学部の複雑な学習内容を最も効率よく吸収するための下地作りを目的として授業を構成しています。生徒本人に学習を継続していく意志が足りない場合は中学部まで学習をつなげていくことは困難になりますのでご注意ください。また、ご家庭から「本人が『授業は楽しいから、授業だけなら通ってもいいけれど、宿題が大変だから塾は続けられない。』と言っているので、宿題をやれなくても大目に見てもらえないでしょうか。」というご相談をいただくことが多くあり、これが退塾理由のほとんどとなっていますが、「宿題による理解の定着があってこそ、授業を愉しめる学力も維持できる」ということをご理解いただくしかありません。専門性の高い内容を扱うには、それに応じた学力が必要となります。学力が積み上がるサイクルをつくらなくてはなりません。また、理解を定着させずに全国模試(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)において上位の成績を維持することも不可能です。確かに、小学生から早慶受験に向けた指導をした卒塾生の全員が早慶附属高校に合格してはいますが、それは、誰もが「合格をして当然だ」といえる学力にまで鍛え上げたからであって、一番教室に通っていたからではありません。早慶高校受験は、誰でも合格できるような楽な受験ではありません。小学部から入塾をして、いきなり克己心をもって学習を継続できる生徒はなかなかいませんが、中には少しずつ成長をし、変化も柔軟に受け入れて目標を見据えてがんばり始める生徒もいます。
まずは、こちらのwebサイトをひと通りご覧ください。どのような指導を行う塾であるのかをご確認いただき、十分にご検討された上でお問い合わせください。
体験授業までの流れ
小学4年生クラスのご案内
英語の学習を小学生から始めるために設けられた「小学4年英語クラス」が現在では算数の学習も併せた「小学4年生クラス」となっています。
小学4年生から学習を始める「継続クラス」のカリキュラムは、中学1年生から学習を開始する「トップ・ギア・コース 」のカリキュラムとほぼ同じです。速度をゆるやかにして学習を進めるのが小学4年生から始まる継続クラスであり、小学6年生から新たに学習を始める「新規クラス」が「継続クラス」のカリキュラムに追いついた時点で、クラスはひとつにまとまります。そこからは授業の速度は新規クラスのペースに上がります。
小学4年生から学習を始める場合でも、学習速度をゆるやかにするだけで、学習内容のレベルは下げません。算数の指導は、中学受験の指導経験もある講師が、数学の学習に最も効果的に理解がつながるように計算をして算数・数学を指導します。
「ホーム・実績」の動画「中2早慶入試演習 慶應義塾H24 英語」でご覧いただいたように、現在の一番教室のカリキュラムは、小学4年生から学習を始めて、着実に理解を積み上げ、中学2年生の秋に早慶高校受験の入試過去問題演習に取りかかれるように組まれています。このカリキュラムのうち、小学4年生から小学6年生の1学期にあたる最初の段階は、一見すると学習単元がそれほど進んでいないように見えるかもしれません。しかし、実際には様々な要素が複雑に絡んだ、通常の学習単元名には分類しにくい内容を扱っています。関連する知識であれば、中学指導要領で中学2~3年生の範囲に分類されるものの導入部も含めて扱います。そのため、単元名で進度を把握することが難しいのが実情です。
学習が進むにつれて、扱う内容の専門性が高まるだけではなく、使いこなせる知識や技術もどんどんと増えていきます。知識と経験の蓄積により、クラスを構成する生徒の全員が、学力はもちろん、1つ1つの作業速度・精度も上げられるようになります。そのため、クラス授業に途中から合流することは時期が遅くなるほど難しくなります。小学6年生から通塾を開始し、小学4年生から学習を進めている「小学6年生 継続クラス」に追いつくためには、速度を2~3倍にあげて長時間の授業を進めることが必要になっています。
これまでと同様、小学5年生からの新規募集クラスは設置しません。つまり、小学部の新規募集クラスは、新小学4年生および新小学6年生に限られます。定着を重視する指導により、学習を継続する期間に比例して扱える知識や技術が増えます。学習を開始するタイミングによって1回の授業の進度と復習量が異なります。小学6年生、あるいは中学1年生から学習を開始する場合、小学4年生から学習を継続しているクラスに追いつくために、カリキュラムの調整がつくまでは学習の負荷がかなり大きくなります。ご注意ください。「速度を上げてテンポよく勉強を進めたい」「挑戦し甲斐のある内容にどんどん取り組みたい」という場合には、「小学6年生クラス」あるいは、中1特設コース「トップ・ギア・コース」からの通塾をご検討ください。
一番教室では、早慶附属高校の受験に向け、小6あるいは中1から指導をした生徒の全員が、全国模試(駿台中学生テスト/駿台高校受験公開テスト)において成績優秀者として氏名を載せてきました。2017年度より成績優秀者の氏名掲載はなくなりましたが、一番教室の中学部では誰もが全国順位ひと桁を複数回記録しています(「全国模試実績(駿台中学生テスト・駿台高校受験公開テスト)」をご確認ください)。小学4年生から学習を始めた生徒(当時の小学部は英語単科でした)が、2021年度にようやく中学1年生となり、その全国模試の受験結果は「小学生クラス②応用」のページの冒頭に記載されています(小学部から英語の学習を始めて「駿台中学生テスト(中1)11月」をご確認ください)。同じ生徒たちの「難関チャレンジ公開模試」の受験結果は、「公開講座・説明会」のページの冒頭に記載されています(「小学4年生から/小学6年生から通塾して『難関チャレンジ公開模試』実績」もご確認ください)。国公私立難関高校を対象とした全国規模の模擬試験としては最大規模を誇る模試である「駿台中学生テスト」は、良質な問題や詳細な成績資料、正確な難関高校の判定が高い評価を受けています。早稲田アカデミー主催の「難関チャレンジ公開模試」は、開成高・国立附属高・早慶附属高そして都立・県立トップ高志望者が集うハイレベル模試です。いずれも早慶附属高校の合格可能性をはかる上で重要な指標となる模擬試験です。
この「結果を出す一番教室の授業」を小学4年生から開始するのが小学4年生クラスです。小学6年生が終了するまでの3年間で、英語は、途中で「飛び級」を選択しない場合、中学部から入塾する生徒が2学期前半までに学習する内容まで進める予定です。定着の状況によってはその先に進みます。算数は、中学受験の技術も取り入れながら、一番教室に中学1年生から入塾するクラスの冬期講習会程度の内容まで学習を進める予定です。いずれの科目も、カリキュラムは定着の状況等を確認しながら調整をかけていきます。
飛び級制度は英語のみです。右記「継続クラスへの合流」をご覧ください(スマートフォンであれば、横長の画面にすると右に図が表示されます)。小学4年生から学習を継続して小学6年生になると「小学6年生 継続クラス」となります。ここに合流する同じ学年の新入塾生は、数学では「小学6年生 新規クラス」にあたります。英語は、開きすぎたカリキュラムの差を週1回の授業では埋められないため、まずは「中1トップ・ギア・コース」に在籍して中学1年生に交じって最速でカリキュラムを追いつかせます。カリキュラムがそろった時点で、「小学6年生 継続クラス」に合流するのか、そのまま「飛び級」を続けるのかを選択できます。このタイミングで「小学6年生 継続クラス」の生徒も同じように「飛び級」を選択できます。ここで飛び級を選択した場合は、小学6年生の冬期講習会のあたりで、「中学1年生 継続クラス」に合流し、ひとつ上の学年で学習を続けることになります。
小学6年生が中学1年生のクラスに在籍する場合、上級学年のペースで学習を進められることが条件となります。早慶附属高校に合格する学力をつけるだけではなく、その先の学術研究を進めていく準備も始めるのが一番教室の中学部です。中学受験経験者も含むクラスとなり、クラス全体の処理速度も理解度も上がるため、学習習慣が確立していないとすぐに行き詰まりをみせます。学習の負荷も当然ながら大きくなります。
「継続クラス」の生徒が「飛び級」を選択しない場合には、そのままの速度、つまり、比較的ゆるやかな速度で学習を進めて「中学1年生 継続クラス」となります。同じ学年の生徒が新たに入塾します。それが「中1トップ・ギア・コース」の生徒です。カリキュラムの調整がついた時点でクラスは完全にひとつにまとまります。小6あるいは中1から入塾する生徒たちは、コースの性質上、速度を上げて学習することに慣れているため、継続生はカリキュラムが揃うまでに学習の速度を段階的に上げておく必要があります。数学については飛び級制度はありません。現在では、小学4年生から学習を始めて、着実に理解を積み上げていけば、中学2年生の秋には早慶高校受験の入試問題演習に取りかかれるようにカリキュラムが組まれています。敢えて飛び級にこだわらなくても、十分に高いレベルで学べます。
「小学4年生クラス」も中学部から入塾するクラスと同じように学習を進めていきますが、速度はかなりゆるやかになります。現時点での学習の到達目標は「小学4年生の学習の到達目標」の通りですが、定着の状況を確認しながら、上方修正をかけていきます。小学部の授業は、楽しく学べることが大切ですが、一番教室の「習った知識を実際に使いこなせる道具にすること」を重視した指導は変わりません。授業の参加者には、しっかりと復習をして、理解を定着させて授業に臨んでいただきます。そのため、中学受験をする小学生には遠く及ばないものの、宿題も十分に出ます。授業中の様子と学習成果は次の項目「小学4年生クラスの学習」でご確認ください。中学受験を選択せずに、高校受験に向けて着実に学力をつけることを選択するのであれば、「中学受験をしない選択が間違いではないことを確認できる十分な手応えが欲しい」と思うのは当然のことです。一番教室であれば、着実に学力を積み上げて、一般に難度が高いと考えられる問題も解けるようになります(動画「相似の知識ゼロから始めて慶應志木の入試問題に挑む」をご覧ください)。
小学4年生クラスにつきましては、生徒の募集期間を3月末日までとし、それ以降の追加募集は基本的に行いません。ただし、クラス授業への合流に必要な条件を満たしている(連続する補習授業に時間を割く余裕がある・学習に対して前向きな姿勢がある・ある程度の作業速度がある・復習の手を抜かずにがんばれる)場合においては、それ以降の途中入塾も十分可能です。
小学部では、学習内容の定着を確認する目的で、学年更新となる時点で継続受講資格審査[学年更新試験]を実施します。こちらの試験は、授業内で実施する確認テストと同じレベルの問題で構成されていますが、問題数はかなり増えます。毎週少しずつ進んでいく授業内容を理解し、宿題にていねいに取り組んで復習を重ねていれば、授業内の確認テストと同じように点数がとれます。特別な対策は一切必要ありません。
小学部としての授業は小学6年生までとなります。中学部への継続を希望される場合には、英語と数学、2科目の入塾試験をご受験いただきます。中学部になる時点でクラスが再編成され、早慶附属高校受験に向けた勉強が本格化します。中学部から入塾する「トップ・ギア・コース」の生徒と合流するまでの1年近くを使って、英語・数学ともにゆるやかに学習の速度を上げていきます。小学6年生ともなると学習の要領は掴めているため、特に大きな苦労はありません。
算数の到達目標
▶小学5年生を迎える時点で、以下の内容ができるようになることを目指します。
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- 整数・小数・分数のたし算・引き算・かけ算・わり算の計算を正しく行うことができる。
- 中学受験の文章題において算数の表現をくみ取って数式(+、-、×、÷)に変換できる。
- 整数・小数・分数の四則混合を正しく行うことができる。
- 中学入試問題の計算ができる。
- 計算の順序が分かり、□(四角)を含む計算を正しく行うことができる。
- 線分図を使って連立3元1次方程式[和差算]の文章題が解ける。
- 割合の公式に頼らずに問題文から式を立てることができる
- 速さの公式に頼らずに問題文から式を立てることができる
- 対頂角、錯角、同位角を含む角度の問題が解ける。
- 場合の数において、順番に数え上げることができる。
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英語の到達目標
▶小学5年生を迎える時点で以下の内容ができるようになることを目指します。
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- 単語の発音とつづりに関する初歩的な法則を理解し、「単語の読み書きに苦労をしない技術」を習得するための土台を築く。
- 発音も含めて400語程度の単語が読み書きできる。
- 名詞の可算・不可算の概念、不定冠詞や複数形の扱いを理解し、数量表現と合わせて英文の中で自然に使うことができる。
- be動詞と一般動詞(3単現を含む)とを使い分け、助動詞canの扱いも含めて、英文の構造を理解して、英文を自在に組み立てることができる。
- be動詞と一般動詞(3単現を含む)、助動詞canが混在した問題であっても、否定文・疑問文への書きかえが自在にできる。また、疑問文に対して正確に、自然な表現で答えることができる。
- 位置を表す前置詞の基本的な扱いを理解し、英文の中で上手く使い分けることができる。
- 様態の副詞、ときや場所を表す副詞(句)を組み合わせて豊かな表現で伝えることができる。
- 人称代名詞(主格・所有格・目的格)を自在に使いこなすことができる。
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継続クラスへの合流
小学4年生から入塾した生徒たちが2年後に小学6年生になると「小学6年生 継続クラス」となります。ここに、同じ学年の生徒が新たに入塾します。
数学は「小学6年生 新規クラス」としてクラスを立ち上げ、3時間半の授業をします。全力で速度を上げて学習を進め、カリキュラムが追いついた時点で1つの「小学6年生クラス」にまとまります(合流①)。中学受験経験者と並んで算数・数学を学習するには学力が十分に鍛えられていない心配もあるため、英語とは違い、中1新入塾クラスに交じって授業を受けることはしません。
英語の飛び級
小学4年生から入塾した生徒たちが2年後に小学6年生になると「小学6年生 継続クラス」となります。ここに合流する同じ学年の新入塾生は、数学では「小学6年生 新規クラス」にあたりますが、英語は、まずは「中1トップ・ギア・コース」に在籍し、中学1年生に交じって最速で学習を進めます。合流①の時点で、「小学6年生 継続クラス」に合流するのか、そのまま飛び級をするのかを選択できます。「継続クラス」の生徒も同じように、飛び級を選択できます。ここで飛び級を選択した場合は、小学6年生の冬期講習会のあたりで、「中学1年生 継続クラス」に合流し、ひとつ上の学年で学習を続けることになります。
算数の到達目標
- 整数・小数・分数の混在する四則計算を短時間で行うことができる。
- □(四角)を含む計算で「□(四角)を含む分配法則」ができる。
- 割合の表し方、百分率、歩合など自在に変換できる。
- 中学受験の特殊算に分類すると,割合や速さの問題である「旅人算」「時計算」「通過算」「食塩水」「流水算」「売買損益」「仕事算」が解ける。
- 円や扇形の面積を求めることができる。
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英語の到達目標
- 発音も含めて700語程度の単語と200組程度の熟語が読み書きできる。
- 名詞の可算・不可算の概念、不定冠詞や複数形の扱いを理解し、数量表現と合わせて英文の中で自然に使うことができる。
- be動詞と一般動詞(3単現を含む)とを使い分け、助動詞can・willの扱いも含めて、英文の構造を理解して、英文を自在に組み立てることができる。
- be動詞と一般動詞(3単現を含む)、助動詞can・willが混在した問題であっても、否定文・疑問文・疑問詞疑問文への書きかえが自在にできる。また、疑問文・疑問詞疑問文に対して正確に、自然な表現で答えることができる。
- 基本的な前置詞を使い分け、英文の中で自在に扱うことができる。
- 様態の副詞、ときや場所を表す副詞(句)を使って、より豊かな表現で伝えることができる。
- 人称代名詞(所有代名詞を含む)を自在に使いこなすことができる。
- 指示・命令、依頼、勧誘の基本的な表現を使いこなすことができる。
- 形容詞の働きと副詞の働きを理解して使い分けることができる。
- 初歩的な接続詞(従位接続詞も含む)を用いて文を組み立てることができる。
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小学4年生の学習内容
一番教室の数学の授業は小学6年生から本格的に始まります。小学4年生から学習を始める場合、小学6年生までの2年間を準備期間ととらえて、時間を有効に活用します。
小学4年生 算数の学習
一番教室の数学の授業は小学6年生から本格的に始まります。小学4年生から学習を始める場合、小学6年生になるまでの2年間を準備期間ととらえて、「計算力」や「場合の数において数え上げる力」をつけるだけではなく、「よみやすい答案をつくる工夫」や「製図器具を用いずに図形を正確にかく技術」などを習得します。
小学4年生の算数は、毎週1時間半の授業を継続することで、計算技術を着実に定着させるとともに、「問題文から算数の表現をくみ取って数式(+、-、×、÷)に変換する目」を少しずつ養います。新しい内容を学習するときは、これまでに学習した内容とのつながりを生徒自身が発見できるように促し、掘り下げて問題を解き進められるように指導します。宿題は、理解を定着させることはもちろん、問題の処理速度と精度を向上させることを目的として、必要な量をしっかりと出していきます。さすがに中学受験のような大きな負荷はかかりませんが、中学受験を選択しない小学生としては少々負荷のかかる宿題に取り組むことになります。全国模試でひと桁の順位になる中学部の学習内容に接続できるようにがんばりましょう。
初回の授業は、整数の足し算・引き算・かけ算・割り算の筆算を確認します。ここでは「問題文から算数の表現をくみ取って数式(+、-、×、÷)に変換すること」を意識しながら取り組み、今後の学習につながるように学習します。初回の宿題量はA3サイズで両面印刷2枚程度です。当然、学習が進むにつれて内容が複雑になっていくため、宿題量が増えていくこととなります。
どの学年においても、「自分でじっくり考えてくる」という宿題を出す場合を除いては、授業で習っていない内容を宿題に出すことはありません。授業で学習した内容をその翌週以降も使える技術として調整をかけることが宿題を行う目的となります。翌週の授業では、そこまでに学習した内容に関するテストを行い、定着の状況を確認します。
一番教室の確認テストは、初見の問題で構成されていますが、授業で学んだ解き方が身についていれば、つまずくことなく解けます。同一の問題でなくとも、きちんと解けるように指導しています。復習の不備や重なる計算間違いにより確認テストに合格できない場合には、授業日以外に登塾して追加の課題に取り組むことで、軌道修正をかけます。毎回の授業において、そこまでに学習した内容を定着させられていることを確認できる流れになっています。確認テストは学習内容が増えると、問題数が増えて問題を解く時間が延びることはもちろん、解説に要する時間、間違えたところを確認する時間なども延びることから、通塾になれた頃には、授業時間(1時間30分)外の時間(30分程度)で実施しています。そのため、帰宅時間が遅くなることをあらかじめご了承ください。
小学4年生の期間は、先々学習する、複雑化する単元学習に対応できるための、学力の土台をしっかりと築き上げる期間と捉えます。時間を味方につけ、毎週少しずつ、しかし着実に学力を伸ばすことに価値を置きます。「計算力」や「場合の数において数え上げる力」をつけるだけではなく、「よみやすい答案をつくる工夫」や「製図器具を用いずに図形を正確にかく技術」なども学びます。先々の学習の速度と効率を上げるための素地をつくるのが小学4年生の学習です。学習の土台を丁寧に築く指導は、授業時間をしっかりと捻出する一番教室の強みです。
「計算力」に関しては、中学受験においてもそうであるように、学習の初期段階できちんと身につけておくことが大切です。学習が進んで「思考力を求められる複雑な単元」を扱うようになる段階で計算力の重要性を痛感するようでは、重要な知識や技術を効果的に習得することができなくなります。「整数のたし算・引き算・かけ算・わり算」が正確にできるようにするために、一番教室の初回の授業は、「失点をおさえる筆算のかき方」の練習から始まります。2回目の授業には問題のレベルを上げてより複雑な練習をします。
「計算力を身につける」といっても、ただ計算ができればいいわけではありません。「計算の間違いを減らす工夫」、「よみやすい答案をつくる工夫」、「中学入試問題の計算が解ける力をつけること」に主眼を置いて授業を行います。計算単元の学習を進めながら、習得した計算単元を活用できる文章問題の単元を進めていきます。
現在のカリキュラムでは開講から16回目の授業で線分図の描き方の学習〔和差算〕を行います(動画「早慶に受かる理由」の「和差算の学習(1:33)」をご確認ください。「和差算」は中学受験をする小学生が最初の頃に学習する内容です)。この学習を通して、問題文の情報を正確に把握し、問題文にある複数の情報を線分図にまとめられるようにします。
中学受験をゴールとしていないため、中学受験塾のカリキュラムとは当然異なり、単元を扱う時期はやや遅くなります。ひとつひとつをゆっくりと学ぶために時期が遅れるわけではなく、学習する順序として、「理解しやすさ」や「定着させるまでにかかる時間」などを考慮してカリキュラムを組んでいるために、中学受験生の学習ペースとのずれが生じます。中学受験算数で苦戦をするパターンとしてよく見られる、「消化不良を起こしながら理解を伴わずにがむしゃらに処理量を増やす」という問題を引き起こさないためのカリキュラムです。小学5年生を迎える段階で、「何ができるようになったのか?」という問いかけに、自信をもって答えられる単元がないようでは、1年を費やした価値がわからなくなってしまいます。
年間カリキュラムだけではなく、毎回の授業もしっかりと計算をして組み立てています。分数の足し算・引き算を扱う授業では、通分を学ぶ際に、最小公倍数の求め方の工夫も学ぶことで中2単元・中3単元の学習につながるようにします。また、約分の練習の際に、最大公約数の求め方の工夫を学ぶことで高校入試問題にも活用できるようにします。中学受験で行き詰まりやすい単元である「割合」「速さ」の学習も、理屈からしっかりと理解をできるように学びます。あてずっぽうに公式にあてはめて解くような不毛なことはしません。すべての学習段階において、講師は明確な目的・意図をもって指導にあたります。
小学5年生では中学受験算数の「割合」「速さ」などの文章題を学びます。その際の複雑な計算を想定し、小学4年生クラスは、「中学入試問題の計算が解ける力」を鍛えることに重点を置きます。これまでに難しい計算問題に取り組んだ経験がなくても、「まずはやってみよう!」と積極的に取り組める前向きな姿勢があれば、授業内で困ることはまずありません。
2022年の11月の授業では、「計算力」を鍛えつつ、「場合の数」を用いて「数え上げる力」を、「図形の授業」を通して「製図器具を用いずに図形を正確にかく技術」を身につけています。2023年度からは、このカリキュラムをもう少し早い段階から始められるように現在上方修正をかけています。
2022年度小学4年生クラスの4月第3週・第4週の計算テストをご覧ください。学習が少しずつ進むのにあわせて、試験範囲も少しずつ広がります。
1枚目の計算テストは、授業6週目に実施した計算テストです。この計算テストにおいて、そこまでに学習した内容(1~5週目の授業内容)の理解と定着を確認しています。5週目までに学習した内容は、「整数の足し算・引き算・かけ算・わり算のミスを減らす筆算のかき方」と「周期算②」でした。
授業の冒頭で計算テストを実施します。生徒全員が解き終えたら、解説が始まります。生徒たちはその解説を解説用プリントに書き写します。交換採点をした後で、間違えた問題について、失点の原因を各自で分析して解説用プリントに書き込みます。計算テストが終わると、授業は新しい内容の学習に入ります。この日の授業では「周期算③」の内容を進めています。ここまでに学習した内容が、2枚目の計算テストの出題範囲になります。
2枚目の計算テストは、授業7週目に実施した計算テストです。1枚目の計算テストと2枚目の計算テストの違いは、問題の最後に「周期算③」の内容がつけ加えられているところです。
この2枚の計算テストの最後の問題は、中学受験算数の「周期算」です。一番教室では、4週目の授業で「周期算」を扱います。ここで「周期算」を扱う理由は、①「3週目までに学習した計算単元の理解と定着が確認できる内容であること」、②「調べて書き出す練習ができること」、③「考える問題であること」、④「ハサミなどの道具を使って確かめる作業が楽しいこと」が挙げられます。
中学受験用のカリキュラムと異なるのは、模擬試験に対応する必要がないからです。一番教室では、「学習のしやすさ」や「定着させるまでにかかる時間」を考慮することはもちろん、そこまでに学習した内容を活用できる「考える問題」になることを重視して学習する順番を決めています。
小学4年生の期間は、そこから先に学習する「複雑化する単元学習」に対応できるように、学力の土台をしっかりと築き上げます。その過程で、「中学入試問題の計算が解ける力」を身につけていきます。
つぎにご覧いただくのは、学習開始から8か月で実施した11月の計算テストの動画と実際の計算テストです。小学4年生の段階から、中学部の学習に効果的に接続できるように学びます。※動画は冒頭の2本目の動画と同じです。
11月に入る頃、31週目の授業で実施した計算テストです。2024年以降はさらに数か月早く取り組める予定です。そこまでに学習した「整数、小数、分数の足し算・引き算・かけ算・わり算」をすべてあわせた問題を通して「中学入試問題の計算が解ける力」をつけていく途中の段階にあります。
この4問を解くのにかかったのは「29分22秒」です。まだまだ時間はかかりますが全問正解しています。この時期にはまず、正確に解けることを重視します。毎週の宿題にしっかりと取り組み続けることで、計算の速度も上がっていきます。この頃になると、計算単元を進める流れはひと段落し、新たな学習「割合」「速さ」に入るための準備に取りかかっています。
この計算テストでは計算スペースが広くとられています。「よみやすい答案をつくる工夫」として、「途中式を縦に並べてきれいにかく」という練習をしている時期です。途中式をすべてかかなくても計算はできますが、先々の計算が重くなった段階に備えて、途中式をかく練習をするために、端折らずにかくように指示をしています。算数の得点が伸びにくい生徒にありがちな、あちらこちらに計算の切れ端をかき、「どこに、何を計算したのかわからない答案」をつくらないことが肝要です。
入試に向けては、限られた短い時間で効率のよい見直しができるような計算のかき方を身につけなくてはなりません。一番教室の小学生は中学受験をするわけではありません。やがては数学を使って高校受験をすることになります。途中式をしっかりとかけることがますます重要になります。中学受験をする生徒たちにとっては、一見遠まわりに見える、あるいは計算が遅いと思われるようなやり方であっても、やがて必要とされる技術として、小学生から身につけていきます。途中式をしっかりとかいた上で、計算問題を解く速度を上げていきます。
つぎが小学5年生になる頃に実施する計算テストです。問題数が増え、内容も徐々に複雑になっています。試験範囲は「整数・分数・小数の計算」です。
今年度の小学4年生ではなく、昨年の小学4年生が小学5年生になる前に取り組んだ計算テストです。この頃になると、毎週の授業と宿題とによる演習量が効果を表し始め、30分程度で解けるようになります。
一番教室では「考えることを愉しむ授業」が展開されます。様々な問題に、楽しそうに取り組む生徒たちの様子は、動画「早慶に受かる理由」の小学4年生「和差算の学習(1:33)」や小学5年生「通過算の学習(1:43)」、小学6年生「ニュートン算(2:13)」でご覧ください。一番教室の小学部においては、中学受験を選択しないにもかかわらず、「和差算」「旅人算」「食塩水」「売買損益」「時計算」「通過算」「流水算」「歩数と歩幅」「差集め算」「ニュートン算」などの中学受験算数の技術も取り入れて学習を進め、生徒たちは実際に使いこなせるようになります。小学4年生はこういった学習の土台づくりの期間でもあります。
小5からの文章題
小5 通過算
時速75.6kmの8両編成の急行列車と,時速46.8kmの3両編成の貨物列車が走っています。急行列車がトンネルを通過するのに,先頭が進入し始めてから,前5両が完全に出るまでに2分55秒かかりました。また,貨物列車は同じトンネルを通過するのに,列車全体が完全に入ってから,列車の先頭が出始めるまでに4分31秒かかりました。トンネルの長さと,列車の1両の長さをそれぞれ求めなさい。ただし,車両の1両の長さは急行列車も貨物列車もすべて同じ長さで,車両のつなぎ目は考えないものとします。
小5 通過算
線路に沿った道路を,鉄子さんは分速80mの速さで散歩しています。鉄子さんは8分おきに電車に追いこされ,7分おきに電車とすれちがいました。電車の運転間隔はすべて一定であるものとするとき,電車の速さは時速何kmですか。
小5 歩数と歩幅
兄が3歩であるく距離を弟は5歩であるきます。また,兄が6歩あるく間に弟は7歩あるきます。これについて次の問いに答えなさい。
- (1) 兄と弟のあるく速さの比を求めなさい。
- (2) この2人が池のまわりをまわることにしました。スタート地点から反対向きに同時に歩き始めたところ,兄が300歩あるいたところではじめて弟と出会いました。そのままあるき続けてスタート地点まで1周すると,兄はさらに何歩あるきますか。
- (3) 次に,同じスタート地点から,弟が先に120歩あるいた後,兄が同じ向きに弟を追いかけると,兄は何歩あるいたところで弟に追いつきますか。
小6 流水算
一定の速さで流れる川でボートをこぎます。静水でボートが進む速さは一定です。ある地点Aでボールを川の下流に流すと同時に上流に向かってボートをこぎ始めました。そして,地点Aから上流に300mのところでボートを川岸につなぎとめて10分間休んだ後,下流に向かってこぎました。すると,地点Aから下流に1030mのところでボールに追いつきました。下流に向かってこいだ時間は,上流に向かってこいだ時間より4分長くかかりました。このとき,川の流れの速さは毎分何mとなるか求めなさい。
小6 比
ある学校のマスクの色について調べたところ白のマスクと黒のマスクの比は7:6でした。そのうち,男の子の白のマスクと黒のマスクの比は3:4で,女の子の白のマスクと黒のマスクの比は6:5でした。このとき,白のマスクをつけている男の子と女の子の比を求めなさい。
小5途中入塾
小学5年生からの新規募集クラスは特に設置していません。一番教室に「小学5年生クラス」はありますが、小学4年生から学習を進めている生徒たちの継続クラスです。そこに追いつくには、中学受験のような本格的な勉強をした経験がない場合、途中からの合流はかなり難しいものと予測されます。特に入塾を希望される場合には、まず一度ご相談ください。
「追いつくのはかなり難しい」と思っていたところで、こちらの動画の小学5年生には3か月程度で追いつかれてしまいました!
お問い合わせをいただく時期、それまでの経験、学習習慣や生活習慣、先天的資質、思考のパターン、および通塾距離により、追いつくまでの調整期間には大きな個人差があります。
小学4年生 英語の学習
英語の授業は、①「語彙の習得」②「文法の習得」の順に紹介します。
小学4年生から学習するクラスを開設したばかりの「小学4年生英語クラス(2018年度入塾)」は、非常にゆるやかなカリキュラムで学習を進めていたため、小学5年生の授業が開始する時点で書けるようになっていた単語の数は250語でした。現行のカリキュラムでは、小学4年生の間に単語テストの480語のほかにも月・曜日・季節や基数詞・序数詞、および熟語を30組程度覚えています。
この480語+αの語彙は、単に語彙テストの範囲に指定されただけの単語や熟語の数ではありません。英文を組み立てる中で自在に取り出して使える[書ける]ことばの数です。一番教室ではクラスを構成する全員が、語彙テストで扱った範囲のことばを実際に使える[書ける]ようにします。
単語の数が増えるにつれて、テストの範囲も広がります。単語テストはマイナス2個までが合格です。不合格になった場合には、再テストがあります。また、授業日以外に2~3回登塾し、単語練習の進捗状況の確認を受けて翌週の単語テストに合格できる学習ペースに戻します。
小学4年生の単語テストの様子を動画でご覧ください。1本目は6月の単語テスト(100語)です。小学校低学年のお子さんが楽しくみられるように、一番教室オリジナル教材の複数形カードの絵柄を利用してつくりました。
2本目は9月の単語テスト(210語)です。テストの中で実際に書いている単語を一部書き出してみました。小学4年生ですので、実際のテストでは「檸檬」や「林檎」のような漢字は使用していません。
小学4年クラスの英語は、「発音とつづりの法則性(phonics)」についての学習を進めながら、英単語を10個ずつ増やしていくところから始まり、11月の第4週には350語および基数詞を覚えています。100語を超える頃から単語は授業内実施ではなくなります。授業が終わる頃から単語テストを開始し、テストを受け終えた生徒から順に帰宅をします。
一番教室では、「発音とつづりの法則性(phonics)」についての学習をある程度進めた上で、単語を覚え始めます。このphonicsの技術を活用することで、単語の習得はかなりラクになります。一番教室の小学部の生徒たちが特に大きな苦労もなく語彙を増やせているのは、この法則性を上手に活用できているためです。
小学部の学習では、語彙を習得する中で「発音とつづりの法則性(phonics)」をひと通り扱うところまでは、一時的に発音記号の代わりにカタカナやひらがなをあてて覚えていますが、中学部では発音記号に置きかわります。確かに、カタカナやひらがなをあてることに戸惑いを覚える保護者も多くおられます。しかし、実際に小学部の生徒が扱えるようになる語彙数をご確認いただき、新しいことばを吸収する速度を実感していただくと、最初のころに発音記号などにこだわるよりも、実はメリットがはるかに大きいということで、ご理解をいただけることがほとんどです。カタカナやひらがなの利用は、日本語を母国語とする子どもたちがアルファベットの文字列をパズル化して記憶しやすくするための一時的な措置です。そこから発音記号に置きかえることは非常に容易です。弱母音などによる音の変化も容易に理解できます。何より、実際にことばを覚えていかなくてはならない学習者の負担が、長期的な視野でとらえると驚異的に小さくおさえられることが、最大の利点と言えるでしょう。
生徒たちが単語を覚える際に多少なりとも苦労をする場面があるとすれば、外来語としても聞きなれない言葉を覚えるときです。こればかりは「慣れる」以外の手だてがありません。ただ、音がわかれば単語は容易につづることができるため、まずは聞きなれることが重要になります。ある程度ことばが増えてくると、単語の成り立ちの理解も進み、文字列の活用も上手くなるため、習得がさらに容易になります。phonicsを活用することで読み書きの技術は習得できますが、日本語そのものの語彙が少ない場合には、日本語でも語彙を増やさなくてはならないため、どうしても単語の習得に苦戦します。
単語の暗記のコツを掴み始める頃には、英文法の学習が始まります。
つぎにご覧いただくのは小学4年生から学習するクラスを開設したばかりの「小学4年生英語クラス(2018年度入塾)」の動画です。当時の小学4年生は、非常にのんびりと進めて、9月から文法の学習を始めました。英文を書き初めて3回目に、初めての英作文テストに挑戦しています。この内容は、現在の小学4年生クラスでは6月第3週の学習範囲となっています。
初回の英作文テストはつぎのような「be動詞のis」を用いた英作文です。
- That is a wallet.
- That is my wallet.
- This sour food is yogurt.
- That long and thin fish is an eel.
英作文の学習に入る前に、不定冠詞の基本的な扱いについて学習しています。その理解を確認しながら、英文の組み立てを学習していきます。
小学部の英作文テストは、最初の頃は全6問で30点満点です。初めて目にする問題で構成されています。英文の丸暗記はしません。その場で考えて、英文を組み立てていきます。採点基準はかなり厳しくしています。大文字・小文字の間違いと文末処理の間違いについては各1点減とし、それ以外の間違いであれば中間点は与えられません。基本的に25点以上で合格になります。不合格になった場合には、授業日以外に登塾し、英作文の宿題を正しく進められていることを細かく確認します。
授業では英文の構造を理解しやすいように色分けをしています。確認テストに取り組むときも、授業中の演習と同じように色分けをしながら英文を組み立てていきます。最初の頃は、ボールペンや蛍光ペンの色を入れかえながら作業をするのにも時間がかかります。小学4年生のうちに日本語から英語への変換にも慣れ、英文を書く速度も格段に速くなります。
文法の学習が始まると、英作文で授業を進めていきます。
これまでに英文法を学習した経験が一切ない小学4年生であっても積極的に英作文に取り組んでいます。理屈を理解してしまえば、パズル的要素を楽しみつつ、日本語を英語に変換できるようになります。組み立てた英文がどんなことを表しているのかを生徒自身が理解できているため、見直しをする段階で文法的に齟齬がある部分を修正していくことができます。
一番教室では、特殊な口語表現でもない限り、英文の暗記は一切しません。「基本例文の暗記」は労力がかかる上に融通が利かないという問題があります。初めて目にする問題でも自在に英語に変換できる力を身につけることが重要です。融通の利かない、旧来の「丸暗記学習」を脱却して、柔軟に対応ができ、うまく使えるようになる学習法へと切りかえるべきです。一番教室では、学習した内容を使いこなせる英語力をパズル感覚で身につけます。中学部から途中入塾を希望される場合、最初に小学部の英作文テストを受験していただきますが、英検取得者や英語に自信があるという生徒たちも含め、これまでに8割に達した受験者は1名のみです。英文を丸暗記する学習法にはどうも限界があるように思われます。
動画「初めての英作文テスト」に登場している生徒が、ようやく中学1年生を迎えて受験した全国模試の結果が「小学生クラス②応用」のページの冒頭にある写真です(小学部から英語の学習を始めて「駿台中学生テスト(中1)11月」をご確認ください)。
小学4年生クラスと小学6年生新規クラス、中学1年生トップ・ギア・コースの違いは学習速度です。小学4年生も中学部も同じ教材で学びますが、1回の授業で進められる内容が少ないため、宿題となる範囲や量に違いがでます。学年が2つ[3つ]下であろうとも、英文法の理解にそれほど大きな苦労はありません。実際、時間が合えば小学5年生が中学1年生の「トップ・ギア・コース」の授業に参加することもありますが、特に問題は起こりません。
複数形を初めて学習した授業の様子です。理屈を理解したところで、つづりと発音を確認するテストに取り組みます。テストは、各自が変化表を思い起こして書き出せるよう、問題の左側に大きな余白を設けています。使用されている単語は指導要領外のものばかりですが、「発音とつづりの法則性に関する学問(phonics)」をうまく活用することで、無駄な暗記をせずに苦もなく複数形にできます。つづりをいちいち暗記しません。小学4年生であっても中学1年生から学習をする生徒たちと同じ問題を解きます。生徒たちは英語のしくみをパズル的に理解して、学んだ内容を自在に扱えるようになります。学習が進むにつれ、速度を大きく落とさずとも、学習内容のレベルを上げられるようになります。小学部は発音記号を使わないため、一次的にカタカナをあてて発音を表記していますが、中学部では発音記号に置きかわります。複数形のつづりと発音の法則を理解したところで、それを使ってカードゲームをします。ゲームを楽しみながら、目にしたものが自然と口から出てくるようになります。
授業においても、宿題においても、問題に取り組む際には、要点を正しくおさえながら解き進めることが重要になります。中学部の先輩たちの問題演習の取り組みをまねて、小学4年生も、組み立てた英文に解説を書き添えることに挑戦しています。英文を組み立てながら、自分のことばで要点を書き添えています。
プリントに書き添えられた解説を見れば、学習内容の理解度がわかります。
このページの3本目の動画「小学部の授業風景 イメージを掴む『前置詞』」では「前置詞」の学習に入ったばかりの小学部の授業風景を紹介しています。英文に示された状況を、各自のからだや小道具を使って自由な発想で具体化させます。早慶高校受験において圧倒的な合格率を維持している一番教室ですが、知識偏重型の授業でもありません。「見て、触れて、考える」という機会を積極的に設けています。
丁寧に段階を踏みながら着々と学力を伸ばし、小学4年生の1月にはつぎのような英作文ができるようになります。中1トップ・ギア・コースからの入塾では4月に取り組む学習内容です。
柔らかくて湿っているからだと小さな丸いからのあるこの小さい生き物は、大変ゆっくりと動いて、庭の植物を食べる。
ナマズは、平べったい頭をして長いひげを口のまわりにはやしているウロコのない魚で、川や湖に生息している。
英文の組み立てを理解して、自分の頭で考えて、楽しみながら「日本語⇄英語」を自在に変換できるようになります。小学4年生であっても、理屈をしっかりと理解し、自在に扱えるように学んでいくことで、身につけた技術を上手に組み合わせて言語を変換するようになります。英文をいちいち暗記する必要がありません。パズル的思考で楽しみながら取り組めます。入塾の時点では、初学者であってもまったく問題はありません。むしろ、学習経験がない生徒のほうが、柔軟に楽しみながら英語に変換できるようになる傾向にあります。日本語で自分の考えをきちんと表現でき、新しいことを学ぶことに対する好奇心や柔軟性があれば、いつの時点から学習を始めても、英語の力は自然と伸びます。
小学6年生の後半になると、専門性を上げた中学部の教材に切りかわり、英文法の学習を進めつつ、意訳された日本語を英語に変換する練習をしていきます。このページの冒頭の動画「知識を運用する力 日本語⇆英語の変換を楽しむ」でご覧いただきましたように、小学6年生(7月)の時点で、かなり複雑な処理が必要な英作文にも臆することなく意欲的に取り組んでいます。
小4英語 単語テスト2月
小学4年生の2月にはA~Eに分けられた単語テストになっています。このテストを実施する時点では、A140語・B120語・C70語・D70語・E80語と基数詞などを覚えています。以下はA140語のうちの一部です。
phonicsの規則を確認しながら、少しずつ語彙を増やしていきます。小さな努力も積み重ねると大きな力となります。便宜上、通し番号がついていますが、これは単語を覚えていく順番とは一切関係ありません。
小4英語 複数形カード
複数形のつづりと発音を学習すると、一番教室の特製「複数形カード」を使った遊びを授業に取り入れます。
▼ 一番教室の特製「複数形カード」
©高ハシシノブ
▼ キャベツとレタスを区別しよう
©高ハシシノブ
▼ ヴァイオリンとギターを区別しよう
©高ハシシノブ
▼ ゾウとマンモスを区別しよう
©高ハシシノブ
カードをめくる度に英語で読み上げることになっています。発音に誤りがあればその都度訂正をし、ゲームをしながら正しく読めるようにします。ゲーム終了後、手持ちのカードを正確に読み上げられない場合は、そのカードは無効となり、得点になりません。
授業のひとコマ
在籍生も卒塾生も非常に少ない塾で情報がない上に、“早慶高校受験合格率100%”“塾生全員「駿台中学生テスト」で全国順位ひと桁を記録”というフレーズから、ゴリゴリと勉強をする「厳しい塾」と思われがちな一番教室。授業の雰囲気もさぞかしピリピリしていることだろうとお考えでしょうが…
生徒たちはかなりのびのびとやっています。「勉強に真剣に取り組む」「できない理由を探す前にまず挑戦する」「簡単に投げ出さない」「逆境に思えてもマイナス発言をしない」「周囲の人々に迷惑をかけない」などの「学ぶ環境をくずさないためのマナー」を守る“大人”の生徒に向けた授業です。
小学4年生クラスの受講をご検討中の保護者の皆様へ
小学4年生クラスは、学年がまだ小学3年生である3月から授業が始まります。小学4年生クラスの授業曜日は水曜日と土曜日です。授業時間は各1時間半で、平常は16:00~17:30の時間帯で授業をします。小学部では、講習会期間についても、お盆やお正月の時期を除き、各科目の授業を週1回のペースで実施します。講習会期間の授業は時間帯が変更されます。
小学部は最初の3週間[各科目3回分の授業]は無料体験期間となります。無料体験期間中に、授業への参加のし方、ノートの取り方、宿題や復習の取り組み方、確認テストに向けた準備のし方、再テストのルールや自習室の利用法など、学習を継続させるために必要となることを確認していきます。実際にやってみることで「継続する学習」の効果を実感してもらうことができます。体験期間であっても、確認テストで合格点に到達できない場合には、授業日以外に教室に来なくてはなりません。自習室も活用して練習を重ね、再テストに合格し、翌週の授業に向けて調整をかけます。授業で学習した内容を確実にできるようにするための1週間の学習サイクルをこの体験期間中に掴んでもらいます。
小学4年生クラスは入塾の際の条件が3つあります。
「極力欠席をせずに通塾できること」
「学ぶことを目的として授業に臨むこと」
「すんなりとできるようになるまで粘って練習すること」
3週間の体験期間の終了後、そこまでの学習内容の理解を確認する問題を中心として作成した、簡単な継続受講資格審査[入塾試験]を行います。試験の成績と体験期間中の学習姿勢とを併せて、継続して受講をしてもひとまず問題がないかどうかを判断します。わずか1時間半の授業の3回分の学習内容ですから、それほど高度な試験にはなりません。「指導に沿って学習を定着させていく取り組みができているか」「問題に粘り強く取り組む姿勢があるか」「この塾で学習を継続する意志が本人にあるか」「進歩・向上につながる取り組みに対して前向きな姿勢があるか」をみています。正しい学習法を継続することにより、学力は着実に伸ばせるため、本格的な入塾試験は中学部に上がる時点で行います。一番教室は入塾そのものが難しい塾ではありません。レベルが上がっていく学習内容をきちんと定着させるための宿題[復習]に継続して取り組むエネルギーがもつかどうか、これがタイプによっては難しくなるというだけです。
中学部の学習内容を速度を緩めて学んでいくため、学ぶべき内容は決して平易というわけではありません。進学塾であるため、必要最低限の学力や学習姿勢がなければお引き受けすることはやはり困難です。
「通い始める時期をいつにしようか」と検討をされる場合には、通塾開始時期とそれぞれの長所・短所を簡単にまとめた「通塾開始のタイミング」を参考にしてください。
入塾を検討される場合には、まず個別説明会をお申し込みください。個別説明会は保護者のみの面接となり、生徒は同席できません。お越しいただくのはおひとかたでも結構です。2時間半程度のお時間を頂戴します。独自開発の教材をご覧いただきながら、一番教室の指導方針、特殊なカリキュラム、独自の授業展開、学習管理法、現塾生の成績状況など、細かいご説明をさし上げます。ご質問やご相談も承ります。
個別説明会で詳細をご確認いただいた上で、ご家族で十分にご検討ください。お越しいただいた方々に対して一番教室が無理に入塾を勧誘することは一切ありませんので、ご安心ください。
個別説明会につきましては電話でのご予約が必要となります。恐縮ですが、お電話をいただく前に、まずは一番教室のwebサイトをひと通りご覧いただき、一番教室の指導方針や授業へのこだわり、実際に成長していく生徒たちの様子をご確認ください。
小学4年生から学習を継続する「小学6年生 継続クラス」、および「小学6年生 新規クラス」についての説明は、このページに続く「小学生クラス②応用」のページでご確認ください。